>それぞれの数値が小数点があることで、計算が少々込み入ってきますが、やはりこれは素直にそのまま計算するしかないんですよね?
これは,やむを得ないでしょうね。高校の化学の問題集などですと,筆算でもなるべく計算しやすいような数字にしてあったりしますが,ここはこのまま計算するしかないと思います。
私の方法ですと(他の方の式でも同様ですが)x=0.399946571…となり,四捨五入すると0.4(=40%)となります。
さて,いくつかの回答が出ていますが,途中のやり方が異なるだけで,どれをとっても(当然)最終的な答えは同じになります。
この問題は,用語こそ化学ですが,計算の本質は算数の鶴亀算を一ひねりしたものです。
問題文を,小学生でも分かる言葉に置き換えてみましょう。
「銀のボールと水銀のボール(ちょっと危険だけど)が校庭一杯にたくさん置いてあります。銀のボール1個の重さは107.9g,水銀のボール1個は200.6gです。銀のボールだけの重さの合計は,校庭にあるボール全体の重さの26.39%でした。銀のボールの個数は,全体の個数の何%ですか。」
(本物の鶴亀算では,後半が「ボールの個数の合計は○○個で,全体の重さは××グラムです。ボールはそれぞれ何個ですか」になるのですが,この問題では個数ではなく個数の比しか求まらないので,「一ひねりした」という言い方をしました。)
文中の「重さ」を厳密に「質量」と呼び,「ボール1個」を「原子1個」,「グラム」を「u(原子質量単位,約1.66×10^-27g)」と置き換えれば,元の問題になります。(あるいは,「グラム」はそのままにして,「1個」のほうを「1モル」にしてもいいですね。)
解き方:
いろんな解き方がありそうですが,あまり方程式ぽくない(小学生らしい)解き方を考えてみます。
仮に,銀と水銀の個数が1:1だとすると,重さの比は107.9 : 200.6になるはず。ところが,実際には26.39 : 73.61 になっている。(100-26.39=73.61)
そこで,銀と水銀の個数の比をz:1とする(No.4の回答にならって)。すると,重さの比も銀のほうがz倍されるから,107.9z : 200.6となる。これが実際には26.39 : 73.61だというのだから,両者を等しいとおくと,
107.9z : 200.6 = 26.39 : 73.61
従って,z=200.6×26.39÷(107.9×73.61)=0.666518267…
よって,銀と水銀の個数の比は0.666…:1=3分の2:1=2:3
言いかえれば,全体の5分の2(40%)の球が銀である。
お礼
kawarivサマどうもありがとうございました。massの意味はばっちりです。ただ、アマルガムの組成式をAg(z)Hgとして考えるところがよくわかりません。Mgo2というのがピンときません。自分の浅はかさを出しているようで大変お恥ずかしいのですが、、なので、最後のほうの「zは1に対する比ですから・・・」という式が理解してません。すみませんが、補足いただけましたらとってもうれしいです。ご回答いただいた内容も十分ご丁寧だった上にこんなことをお願いしてごめんなさい。