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交流での電界めっき
最近めっきを勉強しています.無電解めっきや電解めっきの原理がおぼろげながらわかったきた気がしています.でも交流でめっきするというのがよくわかりません.交流なのでプラスのときにめっきしてもマイナスのときに溶けてしまう気がするのですが…
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質問の内容:プラスとマイナスで印加することで意味があるのか?なんのために? 答え:めっき膜を均一にするためです。 下記は添加剤を入れないと仮定してめっきした場合。 電解めっきでは、皮膜に凹凸がある場合、高電部(凸)に優先して金属が析出しやすくなります。 そのままめっきを続けた場合、表面には凹凸ができ均一性に欠けます。 そこで、めっき中にプラス方向の電流を印加するとどうなるでしょうか? 【今まで】 アノード(酸化) ←→ カソード(還元) 【逆電流を印加】 アノード(還元) ←→ カソード(酸化) 酸化還元反応が逆になります。 今までカソード表面に金属が析出していましたよね? 表面には凹凸もあり、凸部(高電部)に金属が集中して析出しています。 逆電流をかけると、今度はカソード上の凸部((高電部)から優先的に剥離が起こり、凸部の高さが徐々に減ります。 プラスとマイナス、交互に印加してめっきを続けると、カソード(めっきしたい方の極板)表面の凹凸がなくなり、均一な表面に仕上がります。 これを「パルスめっき」と呼びます(逆電流を交互にかけるめっき。電流向きがプラス方向までいかない場合もある。それはケースバイケースです)。プリント基板ではよく使われる方法ですよ。 ちなみに、表面の光沢がなぜ起こるのか? これは、金属膜の結晶性にあります。当然、結晶性が高いほど光沢が出るわけです。 専門用語を使わず簡単に書きましたが、いかがでしょうか?
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- nobusi
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フフフ。大事なことを忘れてますね。 めっきをつける時間と、はがす時間が同じならば、そのとおりめっきしている意味はありません。 めっきを漬ける時関よりも、はがす時間を短くすればいいのですよ。 例として、めっき時間3分。はがす時間10秒など。
- nobusi
- ベストアンサー率51% (17/33)
電解めっきの場合、普通は直流めっきです。 疑問をもたれているとおり、交流では被めっき物がプラスのときにめっきが溶け出します。 では、なぜ溶かすのか? 少し溶かすことで、表面を均す?ようにして析出した結晶を細かくして光沢を出す狙いがあります。 光沢剤を入れないシアン化銅めっきなどに使われます。
お礼
溶かすことで,光沢を出すのですか!!なるほど,参考になりました. でもまだわからないんです.(質問のところでは間違って書いてしまっているのですが)マイナスのときにめっきされ,プラスのときに溶けると,結局なにもつかなくなってしまいそうなのですが…
お礼
丁寧なご説明で現象がきちんと理解できたと思います.大変ありがとうございました.