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電磁直通ブレーキについて
こんにちは。電磁直通ブレーキについて教えていただきたいことがあります。 電磁直通ブレーキは、自動ブレーキなどとは違い、ブレーキハンドルの操作角に比例してブレーキ力が強くなると聞いたのですが、「なら電気指令式も同じでは?」と思ってしまい混乱しています。 具体的に、電気指令式と電磁直通はどう違うのでしょうか。 お教えいただければ幸いです。
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鉄道会社で乗務員をしています。 大きな違いは、 <電磁直通ブレーキ> ブレーキを作用するために3本の空気管を電車に装備していますが、その空気配管を乗務員室に直接持ってきて、ブレーキの弁調節をすることで空気圧力を下げてブレーキを作動します。 自動ブレーキと近いのですが、その弁調節を電磁で行います。そのため、自動ブレーキと異なり、電車の抵抗器を活用した電気ブレーキと協調しやすい特徴があります。 <電気指令式> ブレーキ配管は乗務員室には持ってきません。 スイッチと似たようなもので、ブレーキの位置によって3本の電気線をon/offし、その線の組み合わせによって、各車両のブレーキを指令します。 運転台のブレーキハンドルは電気的なスイッチな為、元々電気スイッチの組み合わせであった、マスターコントローラー(クルマでいうアクセル)と一つにする事が出来るようになりました。←ワンハンドルマスコン 電車の運転士にとって、ワンハンドルマスコンになることは、両手を塞がずに運転できる事となります。 普通はこの様なケースはないのですが、司令からの列車無線や、臨機の処置の場合に負担が軽減され、最近の電車はワンハンドルマスコン化が出来る電気指令式を採用するケースが目立ちます。 ここまで専門的な質問をされる方なので、工学や電気の勉強をされている方と推察されますが、メンテナンスする上で、電気スイッチのon/offの確認をするのと、空気弁の調整をするのとでは、どちらが簡便か・・・。 メンテナンス上でも電気指令式の方が簡便です。 私は、文系であり、仕事でやむなく勉強したもので、検車担当ではないので、もしかしたら質問者様の方が詳しいかも知れません。 ヒントになれればと思います。
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- kage1973jp
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ブレーキの種類には、直通ブレーキと自動ブレーキがあります。違いとしては、次の通りです。 直通ブレーキ ブレーキ弁ハンドルを扱うことによって、空気を『加圧』してブレーキをかける。 自動ブレーキ ブレーキ弁ハンドルを扱うことによって、空気を『減圧』してブレーキをかける。 の違いです。 ブレーキの装置として、電気式と空気式があります。 電気式は、ハンドルに電気接触部品があり、電気によって各車両についている電磁弁を動作させてブレーキをかけます。電気指令ですので、長大編成の列車に向いているのです。 空気式は、空気圧縮機で作られた空気を、運転台のハンドルを通して、各車両のブレーキ装置に空気を送りブレーキをかけます。運転台のハンドルから空気を送るので、長大編成の列車には向いていません。 以上を踏まえ、回答します。 電気指令式は、ブレーキをかける方法であり、電磁直通は、装置の名称なのです。 説明の仕方が不適切な事をお許しください。 参考として、ブレーキに関するHPを載せておきます。 http://www17.ocn.ne.jp/~gikei/yougoshu.html
- takarajun
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#2ですが・・・ >更に右に回すと というのはハンドル位置を右に、という意味です。 ハンドル位置を右方向に移動すると、中心軸は左回転しますね、誤解の無いように補足しました。
- takarajun
- ベストアンサー率23% (237/1028)
電気指令式のほうが構造は簡単、と考えてもかまわないでしょう。 部品点数でははっきりした回答が出せませんが理論的には、ということです。 もう一つの特徴として電気指令式は運転席のブレーキハンドルには配線のみで空気配管が存在しません。 また、何両か連結された場合も「直通管」と称される引通し管も有りません。 電磁直通ブレーキでは“非常ブレーキ”では直通管の空気を抜いてブレーキを作動させます。 ですので非常ブレーキのときは旧来の“自動ブレーキ”が作動します。 電磁直通ブレーキの車両では、旧型の自動ブレーキの車両との併結がが可能で、これは“自動ブレーキ帯”を使うからです。 国鉄時代の113系や103系ではブレーキハンドルは電磁直通ブレーキ用の“セルフラップ帯”から更に右に回すと“自動ブレーキ帯”が有って、自動ブレーキを使ってブレーキを作動(勿論強さの加減も)させることも可能です。
- cubics
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電磁直通というのは、ブレーキ弁操作を電磁弁にして、各車両ごとに運転台からの指令でブレーキをかけるということで、自動ブレーキと対比されます。 電気指令式は、その電磁直通ブレーキの電磁弁に対する指令を電気的にするという意味であって、従来の電磁直通ブレーキが運転台での空気制御によって電気的な指令を出す方式と対比されているわけです。 ですので電気指令式電磁直通ブレーキは、電気指令になっているだけで、ブレーキ操作とブレーキ動作の関係は保たれているわけです。 空気式?の場合、ブレーキハンドルの角度で運転台の制御器にはいる空気圧が変化するのに対して、電気指令式はブレーキハンドルの角度を電気的に制御器に入力、処理することになります。
補足
ご回答ありがとうございます。 ということは、ブレーキハンドルから制御装置への指令伝達に、電磁直通では圧縮空気を、電気指令式では電気信号を使い、双方とも制御装置からブレーキ弁までの指令は電気で行うということでよろしいのでしょうか。 だとすると、電気指令式の方が仕組みが簡単な気もするのですが…。 また双方の長所・短所も併せてご解説くださればありがたいのですが…。 いろいろとすみません。
お礼
ご回答くださった皆様、本当にありがとうございます。 皆様のご回答を拝見していて、ふと思ったのですが、電磁直通だからといって必ずしもセルフラップだとは限らないのでしょうか。 お恥ずかしながら今までは、電磁直通も電気指令式もセルフラップで、相違点はブレーキハンドルの構造と非常管の有無だけだと思っていたのです。 特に電磁直通は、セルフラップのブレーキハンドルを操作すると、運転台内部の直通管の圧力が変化し、その変化を制御装置が読みとって電磁弁を作動させる…なんぢゃこりゃ?といった感じで、自分の中では「謎のブレーキ方式」でありました。 ここでお答えいただき、だいぶモヤモヤが晴れた気がいたします。 まだ認識違いがあるのかもしれませんが、ここでひとまず、中間的なお礼をさせていただきます。 本当にありがとうございました。 そして、今後ともよろしくお願いします。