高流量酸素投与が頭蓋内損傷にマイナスに働く可能性は?
救急隊員です。頭部外傷の患者に高流量酸素を投与した場合、頭蓋内損傷にマイナスに働く可能性があるかどうか、について医師等の専門家にお聞きします。
勤務する地域では、外傷の患者に酸素を投与する場合、局所の外傷か全身性の外傷かを問わず、リザーバー付マスクで一律10L/分の酸素を投与する決まりになっていますが、何でもやみくもに高流量酸素を投与していいものなのか、疑問を感じています。
高エネルギー外傷なら分かるのですが、転倒して頭部局所の外傷で軽い意識障害(JCS2~3)を伴うような場合でも、そのような高流量酸素が必要なのでしょうか?
頭蓋内損傷を疑うような場合、高流量酸素によってPaO2が上がると、呼吸抑制が起こってPCo2が上昇し、頭蓋内圧亢進の方向へ作用するのではないかと考え、もっと流量を下げてもいいのでは、と思うのですが…
この考えの妥当性について、専門家のご意見をお聞きできればと思います。
特にガス分圧と呼吸抑制の関連の程度については、勉強不足でいまいち理解していません。普段は健常な人でも、高流量酸素によって呼吸抑制が起こるものなのか、またそれによってPCo2が上昇し得るのかどうかについても、ご教授いただければと思います。
よろしくお願いします。