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心筋細胞

通常、細胞は分裂して増殖すると思うのですが、心筋細胞はほとんど増殖しないと聞きました。これはどうしてなのかわかっているのでしょうか。もしどこか制御しているところがあるのであれば、そこをどうにかすれば心筋細胞も増殖させることができると思うのですが。

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noname#13872
noname#13872
回答No.3

筋肉の細胞は線維芽細胞から分化して作られます。 そしていったん筋肉になってしまった細胞は一般的にもう分裂しないことが培養実験などで示されています (一部脱分化して分裂型細胞に戻るものもあるようです)。 普通の、手足の筋肉が肉離れや筋肉痛等で損傷を受けた場合、そこに線維芽細胞が入り込み筋細胞に分化して傷を修復します。 心筋でも筋肉痛程度の筋損傷でしたら線維芽細胞が入り込み傷を修復できます。 だから、運動によって心臓を鍛えることができるわけです。 ところが、虚血性心疾患、いわゆる心筋梗塞等で心筋が大規模に壊死してしまった場合、死んだ細胞を除去して心臓を回復させることはできません。 で、なぜ筋肉の細胞が分裂しないかですが、 筋肉の細胞の中は筋繊維が詰まっており構造的に分裂しにくいようです。 また、心筋や骨格筋等の横紋筋では複数の細胞が融合しており、どこからどこまでが一つの細胞なのか分からなくなっていることも要因の一つと考えられます。 細胞分裂を制御する因子は色々言われておりますが、筋細胞を無理やり分裂させるメリットはあまりないようです。 また、手足の筋挫傷の場合、回復には患部の安静が必要ですが、 心筋を安静にしておく事は即ち死を意味します。 細胞分裂を制御できても心筋を回復させる事はなかなか難しいようです。

typhoon1207
質問者

お礼

詳細な説明どうもありがとうございました。 やはり今のところ、人工心臓やステントなどによる治療に頼らざるを得ないようですね。 もし、心筋細胞を増殖させることができたならば、ノーベル賞級ですね。と門外漢は思いました。

その他の回答 (2)

  • nakaizu
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回答No.2

心筋に限らず筋肉の細胞には分裂・増殖する能力はありません。 筋肉は細長い繊維でできていますが、この筋肉の繊維は一つの細胞ではなく、たくさんの細胞が融合してできたものです。従って個々の細胞の様に分裂したりできません。また、一度融合して筋肉繊維になった細胞が個々の細胞に分かれることもありません。 手足の筋肉は損傷を受けた場合は、筋肉の細胞が増殖する以外の方法で損傷を回復します。 具体的に言うと、繊維芽細胞と呼ばれる細胞があって、この細胞が増殖してから筋肉細胞に変化して、筋肉を元通りにします。 心筋を回復させる仕組みがあるのかはよく知りません。 心筋が損傷するときはほとんどが死ぬ時ですから、そのような仕組みが合ってもあまり役に立たないのかもしれません。

typhoon1207
質問者

補足

御返事ありがとうございます。 以前、スケートの清水選手が筋肉をあえて破壊して筋肉を増強していたのを見ましたが、筋肉自体が再生するのかと思っていました。思ったのは、心筋を再生できれば、心疾患も治るのではないかということです。

回答No.1

素人の感想ですから当たっていないかもしれませんが、私は細胞が分裂するときにはその細胞に期待されている働きは一旦失われるのではないかと思います。心筋細胞が自由に分裂できるとしたら、心臓の働きに支障が来るというようなことは考えられないでしょうか。生物の歴史の上からは出来上がった心臓で最後まで生きるという原則が採用されたように思うのですが・・・