形質転換効率は、ベクター1 micro gあたりのコロニー数(colony forming unit, cfu)であらわします。
10 ngのプラスミドベクターを使って形質転換をして、1 mLの培地を加えて回復培養をし、そのうち10 microLをまいたら、250 コロニー生えたとしましょう。
まいた10 microLには10 ng x 10 microL/1000 microLで、0.1 ng 等量のプラスミドが含まれていることになります。
0.1 ngで250 コロニー生えたのですから、1 micro gに換算すると、250 cfu ÷0.1 ng = 250 cfu ÷( 0.1 x 10のマイナス3乗) micro g = 2.5 x 10の6乗cfu/ugとなります。これが形質転換効率を表します。
形質転換効率は、同じベクター、同じホストを使っても、ベクター量を少なくしたほうが高くなります。これは、ベクター量の増加と、形質転換数の増加が比例しないためです。