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オシロスコープのカップリング
オシロスコープの設定で、 “DCカップリング”か“ACカップリング”かを 設定する項目があるのですが、 どの様に使い分ければいいのでしょうか。 測定する波形によって使い分けるのだと思うのですが、 単に直流波形を測定する時はDCカップリング、 交流波形を測定する時はACカップリング ではダメなのでしょうか?
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オシロスコープで観測するものは、交流信号であることがほとんどです。(まれに直流信号も観測します) 交流信号は、グランドを中心に振幅をもっているものもあれば、ある直流電位を中心に振幅を持っているものもあります。 DCカップリングで波形を観測すると、直流成分も同時に観測することができます。 例えば、直流2Vに500mV(P-P)の信号が乗っている波形を観測すると、その信号はグランドラインより2V上昇したところで500mV(P-P)の振幅を見せます。 同じ信号をACカップリングで観測すると、直流成分の2V(DC)が排除されるので、グランドライン上で500mV(P-P)の振幅を見せます。 DCカップリングとACカップリングの使い分けですが、基本的には信号を観測するという特性上、ACカップリングで良いかと思います。しかし、周波数が低くなると(100Hz以下では注意)、カップリングにコンデンサを用いているため、正しい振幅を表現しきれない可能性がでてきます。そのような時は、DCカップリングにします。 DCカップリングで不都合が生じるのは、小さい交流信号が大きな直流成分に乗っているときです。 例えば、直流10Vに100mV(P-P)の信号が乗っていると、VOLTS/DIVは、50mVか20mVにしないと信号をきれいに見ることができません(1倍プローブ時)。しかし、直流成分が10Vもあるので、信号が管面からはみ出して見えなくなってしまいます。 これくらい信号と直流成分に差があると、グランドラインを調整しても、まず、信号を見ることはできないでしょう。 要は、信号が最もきれいに見える状況を作り出せれば良いのです。
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- FM-8
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カップリングというのは, オシロの端子と内部測定部の間に DCの場合は,何も入らず, ACの場合には,コンデンサが間に入るということです. ですから,直流であろうと,交流であろうと, 「DCカップリング」 で測定できます. ACカップリングでは,直流は測定できません. ACカップリングは,入力信号の「AC成分」を取り出したいときにもちいると考えた方がいいでしょう. 直流と,交流が合わさったような信号で, 交流成分だけを測定したい場合です. ですから, 私は,DCカップリングしかつかったことはありません. もちろん,直流も交流も,過渡応答すべてこれです. 交流成分だけを取り出して見たいという用途がないので そういうことになってます. 未知の波形を見るときは,DCカップリングで 測定し,「直流分を除きたい」ときだけ ACカップリングにするという感じでしょうか. ご質問の使い方は,それで良いと思います. でも,「直流」とか「交流」とかで表現できるような単純な信号ばかりではないですよね.
お礼
ありがとうございます。 >でも,「直流」とか「交流」とかで表現できるような単純な信号ばかりではないですよね. その通りですね。 自分はオシロを使う前は、確認の為、DC5V波形orAC100V波形を表示させて、 使い方を確認してから使う様にしています。
お礼
ありがとうございます。勉強になります。 例えば商用電源のAC100Vを見る時は、DCカップリングにしないと、減衰してしまう訳ですね。