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国際関係について
イラク戦争にしてもそうですが、人道的介入について意見をください(問題点など)
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人道的介入を、観念論で考えるのは意味がないと思います。 北朝鮮について(今、国家的に一番人権抑圧が行なわれているであろう国です。) 北朝鮮に介入する場合、アメリカが真っ先に動かない限りありえないでしょうし、アメリカは動く可能性があります。 金正日政権が核兵器を開発し、アメリカ本土に届くミサイルを開発・配備しはじめたとき、アメリカに100パーセント核ミサイルを打ち落とすシステムがまだ完成していなかった場合は、9.11以後のアメリカのアフガン・イラクの対応を見る限り、ミサイル基地に先制攻撃をかける可能性が高いのです。 北朝鮮はいくらがんばっても、核兵弾頭を年間数個しか生産できません。迎撃ミサイルシステムが出来ていれば、核弾頭個数以上に迎撃ミサイルを配備し、アメリカ本土は現在と同じように安泰です。この場合は介入はしないで、金正日が死ぬのを待つでしょう。 北朝鮮は日本攻撃のできるミサイルと気球爆弾を持っています。アメリカの介入があれば、北朝鮮はアメリカ本土に対して反撃できないので、代わりに日本の米軍基地を反撃目標にする可能性は捨て切れません。当然、日本人は巻き添えです。 北朝鮮のミサイルは個数が限られていて被害が限定的ですが(核弾頭でなければ)、気球爆弾は大変です。防げませんから。 日本上空には常に朝鮮から日本へ偏西風が流れています。その風に乗せて、直径1~2メートルの小さな気球に投下タイマー付きの生物・科学兵器(100グラム程度でも効果絶大・ダミーでも日本をパニックに陥れる効果があります。)を一度に数百~数千個飛ばす体制が出来ています。 自衛隊にこれを打ち落とす能力はありません。レーダーに、ほとんど映らないのですから。それに打ち落とせたとしても、日本のミサイルよりはるかに早く再生産・使用が出来ますから、すぐに迎撃手段がなくなります。ロ-テクで安いのですから数で圧倒されます。 実際に、どんな気圧配置・天候のとき日本の何処に落ちるか、年間十回程度のテスト(当然テストですから1回に数個だけ)をしているらしいです。たまに、日本の新聞の片隅に不審な気球が山中で見つかったとの記事がでることがあります。 日本は、アメリカの介入を歓迎できないのです。 また、金正日政権が崩壊し国際協調路線の政権が出来れば、北朝鮮に各国とも人道援助を大々的に行なえます。それに対し、軍事介入した場合は、周辺国に多数の難民が流出し(中国・ロシア・韓国へ)これらの国の負担が大変なものになります。韓国では国の存亡にかかわるでしょう。 国際社会は、「出来るだけ時間稼ぎをして金正日が死ぬのを待つ」方針であり、北朝鮮は「全て金正日が悪かった」ことにして、国際社会に復帰するというのが一番ありそうな流れです。
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- buchi-dog
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こういうことは全てケースバイケースですが、ここまで例に挙がっているイラクのフセイン政権、北朝鮮の金王朝政権のように、「独裁政権が民意と関係なく存在している」「甚だしい人権侵害が明らかである」「放置しておいて、自律的に独裁が解消される見込みがない」場合には、「その独裁政権が他国を侵略する恐れが大きい」状況でなくても、人道的介入(独裁政権排除)は認められると思います。 これは、当該独裁政権が「ある国を占拠して、住民を人質に取り、不法の限りを尽くすテロリスト」と見なせるからと考えれば分かりやすいでしょう。かつての「タリバン」がその好例と思われます。 例えば、日本がなぜか北朝鮮に併合されてしまったとします。選挙が行われ、投票率100%で金正日政権支持率100%と東京通信が報じています。東京通信のニュース映像によると、毎日将軍様を称えるデモが行われているようです。アメリカの偵察衛星によると、国内各地に強制収容所が設置され、よく分かりませんが多数の国民が「政治犯」として収容されているようです。この場合、アメリカ等による人道的介入が是か非か?答は明らかですね。
- SCNK
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内政干渉のための、理由付けの一つでしょう。国家主権を脅かすものに他なりません。人道的介入を認めれば武力紛争はやり易くなるかもしれませんが、逆にそれを理由に侵略される可能性も増えます。
- mmky
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参考に 人道的介入は、国家間も隣人間も原則は同じですね。例えば、隣人が子供をいじめているように思える場合、単なる躾であれば口出しもできませんが目に余る場合は、警察に届けるのが人間としての義務ですね。見過ごして子供が亡くなったというケースも散見されますね。当然、隣人への介入は難しいものですけどやらなくてはならないときもあるということですね。隣人を国家間に置き換えても同じですね。別の方も書いておられますが北朝鮮などもしかりですね。イラクもクエートへの侵略行為で負け、このときはクエート奪回まででとめていますね。つまりイラクは保護観察処分であったにもかかわらずやはり問題があったゆえの介入ですね。国際社会も闇雲には占領はしていませんね。かってのドイツ帝国へも介入がもう少し早ければユダヤ人や反対者の大量虐殺は防げたのかもしれません。ソ連も叱りですねゴルバチョフが出なければもっと悲惨な結果でしたね。ソ連や中国の過去の粛清の合計は1億人いじょうでしょうね。つまり見過ごすとそのようになるのですね。介入するかしないかではなく介入すべき時を見過ごす罪のほうが大きいということでしょうね。北朝鮮も早く何とかしないと戦略核までもつともっと人的被害は甚大になりますね。国家の場合は人的被害の大数の法則に従うのがいいんでしょうね。どこの国に属そうが、人種がどうであれ、国法がどうあれ同じ地球に住む同じ人間として権利を守りあうことが人道的介入の根本ですね。
- sudacyu
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人道的介入は、No1の方の回答にもあるように、過去介入の口実として使われてきました。 ソビエト崩壊以後は、米ロ共に自国の政治体制を他国に拡大するという政治的観点からの介入がなくなり、無政府状態になった地域に対する、比較的まともな人道的介入が、歴史上初めてかとも思いますが、行なわれるようになってきました。 しかし成功したのは、東チモールのように狭い地域とか、カンボジヤのように内戦が長く続き、国民が平和を待ち望んでいる場合、または旧ユーゴスラビアのように、民族浄化(他民族と混在して住んでいたが、内戦の結果、各民族がそれぞれの地域に固まって住むようになってしまった。)が済んでしまった場合です。 広い地域で、民族が混在し、それぞれがの民族が他の民族を敵とみなして戦う気持ちがある場合は、他国から介入しても成功しないでしょう。 実際、アメリカは人道的介入をソマリアで行ないましたが、どの民族の軍からも敵とみなされ、撤退しました。また、9・11以前のアフガニスタンには、どの国も手を出しませんでした。 では、イラクのように、一国の中央政府を倒し、戦争中よりも多くの死者を出しながらも撤退しないのはなぜか。 それは、世界のエネルギー生産の中心であるペルシャ湾を自由主義経済の下に置く必要がある(日本の国益とも一致します)という、アメリカの世界戦略によるもので、実際かなりの数のアメリカ国民の支持も受けています。 世界各国・国連共に、無政府状態の地域に、一時の介入によって平和が回復できるならば、人道的な理由のみでも行なうでしょう。(当然、国連決議のもとで行なわれます。) しかし、長期に渡って人命が失われるような介入が、本当に人道的理由だけで続けられることはありません。(ソマリアからの米軍撤退でも明らかなように、戦死者を出す国の世論が許しません。)
政治や国際関係を学んでいるものですが…人道的介入は場合によって必要な場合があると思います。なぜならば介入しなければより多くの命が失われるという状態が、残念ながら事実として存在するからです。 北朝鮮で餓死していく人々を、政治犯収容所で殺されていく人々を、サダムフセインに殺された何万の人々を、我々は黙って見ていていいのでしょうか?何らかの関与が必要であることは論を俟ちません。問題はその関与が政治的関与であるか、経済的関与であるか、文化的関与であるか、軍事的関与であるか、という点ですが、どの手段にしても相手国に対し重大なダメージを与えることは可能なわけです。軍事的介入だけを特別視する理由はありません。オプションとして軍事的介入が最もリスクとコストが低いと考えれば国家は、あるいは国連の多国籍軍は当然その手段をとるでしょう。 無論国際的な正統性は重要ですが、イラクへの武力行使に関しては国連決議1441がありますから、侵略ではありません。その他に国連決議無しの介入も色々ありましたが、それなりに介入する理由はあったと思います。
- dokokani
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人道的介入の問題点を少し考えるならば、 「人道的」という言葉を免罪符のように安易に使えることです。 人道的支援と聞けば、誰も反論できないような、意味を持たせることができ、問題の本質を棚上げにして、介入が出来てしまうことです。 イラクに軍事侵攻(先制攻撃)した事を棚上げにして、とにかく人道支援なら、誰も文句は言えないでしょう、など。 他には北朝鮮の体制がどうあろうと、(貧困問題の元凶は独裁体制であるのに)、人道的介入(食糧支援)なら問題ないでしょう、と考えてしまうこと。 問題の本質を議論せず(対処せず)に、様々な介入をすれば、結局アメリカの戦略を間接的に支援することになるのではないか、と批判されます。北朝鮮などでは、結果的に、あの体制を存続させることに繋がり、将来にわたって、より数多くの「体制の犠牲者」を排出してしまう危険もあります。