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キュベットについて
分光光度計の実験なのですが… 1、キュベットのマッチングは何の為に行うのですか? 2、どうして蒸留水でマッチングを行ってはいけないのですか? 3、100%合わせを毎回毎回行うのは何のためなのですか?
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私は分光光度計は専門なのですが、専ら固体試料相手なので、溶液測定はあまり詳しくないことを先にお断りしておきます。 1、キュベットのマッチングは何の為に行うのですか? → 分光光度計で実際に測定される光量は、キュベット(セル)内の試料溶液の透過率そのものではなく、キュベット自身の透過率とキュベットのセットの時の置き方の差などが誤差要因として載っかってきます。試料溶液とブランク溶液で別々のキュベットを用いる場合(普通そうですよね)、2つのキュベット自身の透過率が異なると、その分が誤差になってしまいます。そのために、2つのキュベットの透過率を予めチェックするのが、キュベットマッチングの目的ではないでしょうか。 2、どうして蒸留水でマッチングを行ってはいけないのですか? → 蒸留水を入れてやる方法もあると思うのですが、(これは私の想像なのですが)蒸留水を入れると屈折率の関係で測定光束の振れがキュベットの置き方(角度)の影響をシビアに受け、キュベット自身の透過率の違いだけでなく、置き方の影響も含めて測定してしまうことが考えられるのではないでしょうか。 3、100%合わせを毎回毎回行うのは何のためなのですか? → お使いの分光光度計のタイプが分からないのですが、測定光束が1本で試料とブランクを交換して測定するタイプのものをシングルビーム方式と呼ぶのですが、この方式は測定光束が2本あって試料とブランクを同時にセットするダブルビーム方式に比べて一般に測光値の安定性が低く、その都度100%合わせをしないとすぐに変動してしまうからではないでしょうか。また、シングルビーム方式でしかも波長走査が自動で行われるタイプでない場合は、測定波長を切り替える毎にも100%合わせが必要になります(コンピュータ内蔵で自動でやってくれるのでなければ)。
お礼
分かりました!とても参考になり、助かりました。ありがとうございます☆☆