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「が」について
先日、予備校の英語の授業を受けている際に 「彼は家に帰ってきたが、疲れていた。」 という訳に出会いました。先生としてはこの訳し方にこだわりを持っているらしいのですが、この文の意味がよくわかりません。(原文は短文でhe came home tired.) 日本語だけを見たうえでの私の解釈としては 「彼は家に帰ってきたが、家という心休まる場所にも関わらず、彼は疲れていた」 といった感じかな?と思いました。つまり「が」は逆接であると捉えたわけです。 「が」について辞書で調べると「前置きや補足的な説明として示し、あとの叙述に結びつけることを表わす」という意味がありました。例文をあげると「この間の話ですが、どうなりましたか。」というのがあります。私は、この用法は上記の文には当てはまらないと考えました。しかし、根拠が全くありません。今までの経験上としか言い様がないのです。 なので、明確な根拠と共に上記の文についての解釈を(和文だけを考えて)どなたか述べてもらえるとうれしいです。
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こんにちは。私は英語の専門家ではありませんが、まず、率直な感想を述べさせていただくと、「追加補語」だから、訳の上でも、「追加的に」(時間順として後にとか、文中で位置的に後ろにというように)訳さなくてはいけないということはないと思います(丁寧に説明してくださっている先生に異を唱えたくはないのですが、個人的には少し疑問を感じます)。 例えば、He came home tired.ですが、完全自動詞に補語相当句が付いた形で、tired はたしかに「追加補語」ということになりますが、それは文法上「追加」ということで、tired が時間的や意味的に「後になる」ということではないと思います。家に着いた途端、「疲れた」と言うことはもちろんないでしょうから、tired の意味からして、「疲れた状態で」帰ってきたことは明らかだと思います。ですから、「彼はくたくたになって家に帰った来た」で私は自然だと思います。「彼は家に帰ってきたが、疲れていた」と敢えて訳すのでしたら、それは例えば、家で待っている人の視線にあわせたような訳し方かなと思います。遅い遅いと待ちわびていたところに、ようやく彼が帰ってきた。と、その様子を見ると、ひどくくたびれているのがわかった。のような状況だと生きてくるかなと想像してみました(でも、そういう意図での訳文の工夫ですと、#6さんが言われるように、「翻訳」の領域になってしまうかもしれませんね)。 He returned safe.も、「彼は帰ってきたが、無事だった」というのは、確かに不自然ですよね。「彼は無事に帰ってきた」が普通の訳だと思います。「岩波英和辞典」に次のような例文と訳も出ていました。The parcel came safe.(小包は無事に届いた) 「完全自動詞 + 補語相当句」のその他の例文・訳文が「ロイヤル英文法」に出ていましたので、それもご紹介しておきます。 Jane married young. (ジェーンは若くして結婚した) He returned to his land a different man. (彼は帰ってきたときには、人が変わったようになっていた) これは、先生の訳し方が生きる場合ですね。「彼は、別人のようになって帰ってきた」でもよいと思いますが、「人が変わった」というのは「結果」でもありますから、この場合は、文の後に持ってきても生きてくると思います。 The boy came running into the room. (少年は走って部屋に入ってきた) running は「走りながら」という同時進行ですから、この場合は、「少年は部屋に入ってきたが、走りながらだった」などとやるとすごく不自然なわけです。 結論を言えば、「追加補語」(補語相当句)だから、「追加的」に訳さなくてはいけないというのはおかしいというのが私の意見です。補語相当句が、「~という状態で」とか「同時進行の動作」を表している場合は多いわけですし、そういう場合はそれにあった自然な語順で訳すのが普通のことだと思います。もちろん、先生が説明されたように、追加的に分けて訳したほうが訳文が生きてくる場合もあるとは思いますが、全てではないと思います。 「が」について私も少し考えたのですが、問題はむしろこちらの方だと拝読しましたので、このようなコメントになりました。上記のようなその他の例文についてもあらためて、先生にお尋ねになって見てはいかがでしょうか。英語カテの方で質問されてみるのも参考になるかもしれませんね。長くなってしまって、ごめんなさい。
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- mataauh1made
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質問者の方の「が」に対する理解は、恐らく足りていないということはないと思います。 元々のご質問が「和文だけを考えて」とのことでしたが、やはりそういうわけに行かないでしょうね(^^)。 「tiredを分詞構文として扱っているから誤訳である」という主張はどうにも解せません。少なくとも、「誤」訳ではありません。「疲れて帰ってきた」だと「疲れて」が補足的になってしまう、「帰ってきた」ほうが補足的で、飽くまで文意の中心は「疲れて」だとおっしゃりたくて、こう教えられたということは補足を拝読して了解しましたが、だからと言って不自然な日本語を推奨するのは誤解の元のような気がします。文意を把握するためだけだったら、そういう解説を頭に置いて、こう考えてもいいかも知れませんが。 現に、“He returned safe.”は先生お奨めの方法では上手く訳せないわけですよね? 「無事に帰った」という日本語だと「無事に」が補足的になってしまいますか? そんなことはないでしょう? 立派に力点が「無事に」にあると思われませんか? >>追加補語であることを示し、且つ日本語として違和感のない訳が私にはできなかったので、どうすれば完全な訳ができるのか 無理やり「疲れていた」を中心に言いたいなら、私なら「帰ってきた彼は疲れていた」にする可能性が大です。ただ、こうなると或る程度「翻訳」の領域に踏み込んでおり、予備校の「英文和訳」の範疇ではないでしょう。飽くまで、先生のおっしゃることは英文(ニュアンス)解釈の部分で考えられたほうが良いのではないかと思いますが。「疲れて帰ってきた」という訳文を書いて入試で×になるとは私には思えないのです。
お礼
回答ありがとうございます。 「帰ってきた彼は疲れていた」という訳には感心させられました。簡単そうに見えて、私には到底できない訳でした。この訳し方ならば、大抵の場合で適応させることができるような気がします。 だいぶ追加補語についての理解が深まってきた気がするのですが、理解が及んでいない部分があるので英語カテの方で質問してみます。
接続助詞「が」の意味は、二つしかありません。 1.逆接の意味。 2.単純な接続。 問題の「が」は、当然 2.の意味です。 例 わたしは山田と申しますが、今日はお招きにあずかり、ありがとうございました。 普通の挨拶などを聞いていると、この種の「が」がたくさん出てきます。日本語にはこのような「が」が存在することにこだわった、英語の先生の訳でしょう。もし、こだわりがあるのなら、それしか考えられません。英語の学習には、日本語の知識が必要だと言いたかったのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 2.の意味であって欲しいのですが、「わたしは山田と申しますが、今日はお招きにあずかり、ありがとうございました。」という文では2.の意味で違和感なくとれても、「帰ってきたが、疲れていた」では誰が読んでも2.の意味であると感じるとは思えません。なにか言い換えることができる語句はないでしょうか?
- mataauh1made
- ベストアンサー率45% (102/224)
質問者の方が「この文の意味がよくわからない」とおっしゃる感性は妥当なものだと思います。「彼は家に帰ってきたが、疲れていた」は非常に曖昧な日本語だと思うからです。質問者の方が捉えられたように、「家という心休まる場所にもかかわらず」という意味にも取れますし、予備校の先生がこだわりを持たれているように飽くまで「原文通り、帰ってきたときの状態」を表す訳文だと言えなくもないからです(尤も、私個人としては先生ではなく、質問者の方のように感じますがね^^)。 このようなSVCの文型の日本語訳に、定番はないと思っています(あ、勿論Vがbe動詞や“become”などだったら問題なく定番がありますが)。先生のこだわりの訳文のように訳さないとどうしても変だ、という例文も確かにあるでしょう。今ちょっと最適な文を思いつけないので、「どちらでもいい」例文を挙げてみますが、 He lay dead. などは、「彼は死んで横たわっていた」でも「彼は横たわっていたが死んでいた」でもどちらでも良さそうですよね。これは前後の文脈によって、どちらが効果的か相応しいかが決まってくるもので、一概に言えないと思います(いずれにせよ、私個人としては『が』の後に読点はつけません、付けてしまうと、原文の意味から離れて、2文を繋げたという意味になってしまうと思うからです)。 上記の通り、私個人の感じ方では、先生こだわりの訳では質問者の方同様逆接に聞こえてしまうのですが、良くも悪くもこの授業の場は予備校であり、その点を考えると、SVCの訳をあれこれ悩むより十把一絡げに「彼は家に帰ってきたが、疲れていた」と訳せ、と教えるのは致し方ないことなのかも知れないと思います。
補足
回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 「こだわり」というものに説明が足りなかったようですいません。先生のこだわりとは「He came home tired.」という文を訳すにあたって、「彼は疲れて帰ってきた」と訳すのは間違いで「彼は家に帰ったが疲れていた。」と訳すのが正しいというものでした。(話している内容を写したので読点に関しては私がつけました。先生的にはなかったのかも?)理由は、「前者の訳をすると、家に帰ったときの状態を補足的に訳していて、tiredを分詞構文として扱っているから誤訳である」とおっしゃていました。つまりtiredを追加補語であることを訳にだすために「彼は家に帰ったが疲れていた」という訳をされたわけです。 そこで He returened safe. という文を自分で訳そうとしたときに、後者の訳し方でしようとすると「彼は帰ってきたが、無事だった」となり違和感を感じたわけです。ニュアンス的には「彼は無事に帰ってきた」ということを伝える文だと思うのですが、追加補語であることを示し、且つ日本語として違和感のない訳が私にはできなかったので、どうすれば完全な訳ができるのかを考えたいわけです。ここで、私は自分に「が」という助詞に対する理解が足りないだけで、先生の訳を理解しきっていないのじゃないのか!?と考え、投稿したわけです。
- sunasearch
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#1です。 前述の(2)の用法は、 行動に対する逆接ではなく、意図に対する逆接になるのではないでしょうか。 (体を休めようと) 家に帰ってきたにもかかわらず、いまだに疲れていた。 という感じでしょうか。
- m770
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質問者さんのおっしゃってられることは、格助詞です。 で、知りたいのは.....↓ (接続) 〔接続助詞「が」から〕前に述べたことを受けて、あとに述べることが前に述べたことと逆の関係にあることを表す。しかし。 「急いだ。―、間に合わなかった」 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AC&kind=jn&mode=0&base=1&row=2
- sunasearch
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「が」の用法の下記に相当すると思います。 (2)二つの事柄を並べあげる場合、時間的前後・共存など、それらの時間的関係を表す。 「驚いて外に飛び出した―、何事もなかった」「しばらく見ていた―、ふっといなくなった」 http://jiten.www.infoseek.co.jp/Kokugo?col=KO&pg=result_k.html&qt=%A4%AC&sm=1&lc=8&lp=0&svp=SEEK&item=MAIN,NODE,58100 言い換えると、家に帰ってきたところ、疲れた状態であった、くらいになると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 私が調べた国語辞典2冊+オンライン辞書には載っていない用法でした。大変納得のいく回答なのですが、「驚いて外に飛び出したにもかかわらず、何事もなかった」「しばらく見ていたにもかかわらず、ふっといなくなった」の様に逆接的に捉えることも可能だなぁ。と、ふと考えてしまいます。
お礼
回答ありがとうございます。 私も補語相当句についてロイヤル英文法を熟読したつもりでしたが、ここまでの理解には至りませんでした。質問して以来追加補語を英文中で何度も見かけたのですが、やはり決まった訳し方というものは難しいようですね。文脈によって、後に訳すほうがよりナチュラルに聞こえて理解しやすい場合とそうでない場合があるということがわかりました。 少し検討してみた後、先生に意見してみようと思います。