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「昔取った杵柄」の由来(故事?)
こんにちは、よろしくお願いします。 先日友達と話をしていて、「昔取った杵柄」という言葉について素朴な疑問が出ました。 「昔取った杵柄」 昔に習い覚えた技術や技のこと。また、その技術が長い年月をへだてた今でも発揮されること。杵柄=杵の柄のこと。 意味についてはわかるけれど、その由来がよくわからないね、という話になったのです。 杵、というと餅つきを思い出すのですが、そのことなのでしょうか。 「杵つき」を身近に経験したことがないのでいまいちピンと来ません。 ことわざになった背景やエピソードがあるのでしょうか。 知っている方いらっしゃいますか?
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杵は穀物をついて殻を剥いだり粉にしたりするため古代から使われています。餅をつくようになったのは時代が下ると思います。この格言がどちらの作業から生まれたかわかりませんが難しいのは餅つきです。 小さな臼の中のもち米を砕いて粘り気が出てきたら杵を振り上げて力いっぱいつきます。もちが粘るので振り下ろした杵を持ち上げるのは簡単ではありません。さらに 餅が満遍なくきれいにつき上がるように相方が、杵を振り上げた瞬間に餅に少しお湯で湿り気を与えながら、餅の位置を少しずつずらします。上下を変えることもします。間合いを間違えば杵は相手の手を打つことになります。これらの作業を餅が冷えないように休むことなく迅速にリズミカルに行います。即ち熟練の技が求められます。体が一旦このリズムを覚えれば時間が経っても又思い出すことから、昔杵を取って餅をついたことがあるので、体が覚えている、うまいものだと相手を褒めるときに使いますが、自ら言う場合もあります。 同じように昔の習慣を覚えていても、それが悪い癖(道楽)の場合は雀百まで踊り忘れずといいます。
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No.1のままでは、誤解を招くかと・・・。 杵・・穀物などを臼に入れて搗く道具 柄・・杵の手で持つ部分 若い頃に餅つきなどで鍛えて身につけた技・腕前は、時がたってからも十分通用する。 意味は仰るとおりです。 戯作の中の言葉が、形を変えて調子よく流通した、と理解していますが。
お礼
回答ありがとうございます。 戯作の言葉も関係あるんですね。驚きです。 時を経てこの言葉が使われているのだろうということが伝わりました。ありがとうございました。
直接の出典等はないみたいですね。 山東京伝が、大学・中庸・論語・孟子(つまり四書)を洒落のめした、「戯作四書京伝予誌」の中で、 「昔とったる杵屋流の三味線も心の根〆よければ、うは気の調子あらわれず」 と、洒落として使っているのが、見られるそうですが。
お礼
回答ありがとうございます。 餅つきは、熟練の技が必要なだけに、身に着けると体が覚えているものなのですね。 それを踏まえて改めて見ると「昔取った杵柄」は餅つきのことを言っているような気がします。 ありがとうございました。