- ベストアンサー
観
観と見の違いについて、聴と聞との違いのように、観は心を持って見る、見は単に目に入れると解説したいのですが、観の扁のもともとの意味を教えて下さい。扁の中にフルトリが含まれていますね。それと関係するのでしょうか。 若い人間への訓話に使いたいので、お答えは早い方がありがたいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちわ(/は)。 >観の扁のもともとの意味を教えて下さい。 観は觀の新字体ですね。旧字体の偏(へん)の部分から順にご説明; 中国の数千年前の甲骨文字の中にある象形文字の一つです。 意味は、「目を見開いているミミズク」を表しています。ミミズクはふくろう科の夜行性鳥です。だから目も大きく目立ちます。 (ごらんの様に、心を持つなどの意味はふくまれておりません)。 ----- 時代が上がって、3000年から2800年ころの金文文字になると、ミミズクさんの形がよりはっきりしてきます。二つの目の形が明確になりました。ほぼ同時期の金文文字時代後半になって「見」という旁(つくり)が付加されました。すなわち「觀」の字体そのものの元になる字体です。そして会意文字と呼ばれるようになりました。このころはなんだか象形文字の名残りがあってまだ完璧な「觀」にはなっていません。 意味は、「目標物を仔細に見る」です。 さらに時代が上がって、2200年くらい前に秦の始皇帝の文字大改革がありました。いわゆる篆書体簡化作業のことです。楷書体になる一歩手前ですね。そのころの字体になってやっと「觀」の字体が確立しました。 そして、日本では戦後の文字改革で新字体の「観」になったと言う歴史があります。 ----- 「觀」「観」の中国語での発音と読みは以下; guan:グワン(上げ下げ無しでひらたく発声)。日本語音読みの「カン」はここから来ています。 a:目標物を仔細に見る。 b:目標物を人に見させる。 c:景色を勧賞する。 d:対象物を認識して観る。 e:道教の廟。・・・ などがあります。 以上です(^^♪。
お礼
早速のご回答感謝いたします。心で見るじゃなくて目を見開いてみるですね。分かりました。 ありがとうございました。