選挙の票のとりまとめの方法を教えてください。
概要
選挙の票のとりまとめってどうやってやるんですか?
今時、「有力者」にいわれたままに投票する人なんているんでしょうか?
取りまとめの確約、保証、ってあるんでしょうか?
詳細
選挙の前後で以下のような話をよく耳にします。
「●●候補は労組の支援を取り付けた」
「●●候補は地元有力企業の支援を受けた」
「国会議員候補が県会議員、市議会議員に票の取りまとめを依頼した」
「地元有力者が票の取りまとめを約束した」
etc,etc,
要するに、地方議員やら、地元大企業の社長やら、労組の幹部やら、宗教家やら、大病院の院長やらが立候補者に対して
「よし、俺が持ってる票をお前にまとめてやるから、見返りとして●●しろ」
と言ったり、自分の支配下にいる社員やら組合員やら寺の信徒やら神社の氏子やら入院患者やらに
「おい、お前ら、俺の応援する●●候補に投票しろ。俺様のいう事を聞け!」
ってなことをやってるんでしょうが、ここで疑問があります。
幾ら自分とこのボスやら社長やら、有力者なるものが
「おい、お前ら、俺の言うとおりに投票しろ!」
なんて言ったところで従う人がいるのでしょうか?
そりゃあ、小さな地方都市の建設業、土木工事業者で、公共工事だけが会社の命運を握っているような会社の場合、市議会選挙や市長選挙などの結果は会社の存続に直結しますから、仕事そっちのけで、いや選挙運動そのものを会社の仕事として、会社を挙げて選挙に取り組んでいるような人たちの存在は知っています。そういうところは自分の一票も親戚友人知人の一票もとにかくかき集めたいのはよくわかります。
しかし、こんな会社など、どれだけあるのでしょうか?公共事業と関係のない会社もたくさんありますし、
”市や県の予算が自分の会社の生殺与奪を握っている”
という人はそれほど多くないと思います。また職場で特定候補の投票を依頼された、という経験をお持ちの方も多いとは思いますが、会社経営者の推す候補と、会社の労組が推す候補が別人、というケースも多々あります。
現代では各有権者はいろいろなコミュニティに参加し、それぞれのコミュニティの有力者からいろんな政治姿勢を主張されますが、結局は「自分の一票は自分で考えて投票する」という人が多いのではないでしょうか?
(よほどのド田舎ならば、住民全員が職場(農業、農協)、ご近所、宗教(お寺)、出身校、その他のコミュニティがほぼ同じメンバーを共有しておりどの集まりも同じ顔ぶれになる。さらには役所の職員が投票用紙を見れば、筆跡で誰が書いたかわかってしまう、などというプライバシー丸わかりの社会もありましょうが、そんなところは今や極々少数です)
このような状態の現代社会において
「よし、お前の選挙は任せておけ。俺が持ってる票をお前にやる。見返りに何かよこせ」
などという約束をしようとも、一体どうやって票を取りまとめるのでしょうか?
(そもそも”俺が持ってる票”っておかしいでしょ。投票権は有権者個人の権利でしょうが)
逆に言えば、今時、社長や、労組の幹部や、寺の住職や、入院中の病院の院長に指示された程度で、指示された通りの投票をするようなお人よしはいるのでしょうか?
(前述のような小さな田舎町の土木工事会社や、選挙区全員が顔見知りのド田舎村は別として。ほかには精神病や痴ほう症の患者に無理やり特定候補に投票させたり、投票所入場券を買い取って替え玉投票するようなレアケースを除いて。)
また依頼する候補の方も
「アンタ、そんなこと言って大丈夫? 票を取りまとめる自信はあるの? どうやってやるの? 保証はあるの? 当選できなければ金は払わないよ」
と思わないのでしょうか?
自分の子分の票を取りまとめたことのある方、ボスに言われて指示通りの候補に投票したことがある方、そのほか、ご回答をお待ちしています。