高校で英語を担当している教員です。
#4(eazyurider1997)さんが私の回答へのリンクをはってくださいました。こちらこそ恐縮です。
私自身がそこでの回答を貼るのはかまわないでしょうから、ご参考までにここに再掲し、その下に補足させていただきます。参考にしていただければ嬉しく思います。
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まずはじめに申し上げておきますが、従来よく行われてきた「ノートの左側に英文を書いて、単語調べをして、和訳をつけ、授業ではそれを添削する」という学習方法(?)は、実はあまり意味がありません。日本語に直すことばかりが英語学習と思うのは、とんだ間違いです。
これまでも、いろいろな方のアドヴァイスが出ていますが、ここでは私のお勧めする方法を書きます。実践した高校生からはかなり好評のやり方です。長くなりますがお許しください。
まず、授業の「予習」ですが、先ほども書きましたが、ノートに教科書の英文を写してもあまり意味がない。多くの人は書いている間、その英文の意味を考えたりはしていませんね。もしかすると、単なる手の運動にしかなっていないかも。教科書をコピーするなりなんなりしてノートに貼ってしまいましょう。教科書に書き込んではダメ。日本語訳などを教科書に書き込む人がいますが、試験前にはそれを見ての勉強になってしまい、本来の英語学習とは程遠くなりますよ。教科書は何も書き込みのない形で、何度も読めるようにきれいなままにしておいてください。
正しい「予習」の仕方。それは英文を読んで、わからないところに片っ端から印をつける(アンダーラインでよい)。文構造がわからないのか、代名詞が指す具体的な内容がわからないのか、ある語のその文の中での意味が掴めないのか、ある前置詞の用法がわからないのか、とにかく何がわからないのか、書き込んでおくのがよいと思います。新出語の意味などは辞書で調べておけばそれでよいのですが、多義語の場合には、本文でどのような意味で用いられているかわからないこともありますよね。それもチェックします。
「授業」の受け方。あなたが、「予習」でわからなかったといって印を付けた箇所を中心に、先生の説明に集中してください。せっかくわからない箇所をたくさん見つけて「授業」を迎えたわけですから、説明を聴いて理解できたら、ノートにメモしておきましょう。わからなくて印をつけたところに、今度は○印か何か入れて、理解したことがわかるようにしておきます。わからなかった部分が「授業」ですべて解決できるとは限りませんから、それは「授業」後に先生に質問し
て理解しましょう。わかったらそれについてもノートに書き込んでおきます。
さて、いよいよ「復習」です。「予習」、「授業」としっかり取り組んできたあとが残っているノートです。「復習」は、その日の「授業」後、できるだけ早めにしてください。「復習」といったって、難しいことじゃありません。1つは、ノートを開き、「予習」でわからなくてつけた印の部分が、その時点でも理解できるかの確認。これでとりあえず、よしです。そして、最終段階として、ひととおり理解できた英文を繰り返し繰り返し読むことです。このとき気をつけてほしいのは、「書き込みなしの英文」を読んでほしいということ。メモや訳を書き込んであるものを何度読んでも意味がない。このときに教科書を使いましょう。理解できたはずの英文なので、すらすら読めるはずです。これを繰り返してください。できれば5回、10回と・・・。「暗記しよう」なんて大それたことを考えなくてもよいですよ。苦手意識があるうちは、暗記なんて大変だという思いの方が強いですからね。でも、
何度も書き込みなしの英文を読んでいるうちに、きっと憶えてしまっていることに気づきます。
「復習」はその日のところだけやるのではなく、できるだけ前にさかのぼってなさることを勧めます。そうすると、最初の方はだんだん定着度が高くなります。定着してくれば、そのあたりの「復習」は軽めでよくなりますよね。
試験準備の仕方? 実に楽ですよ。ノートを開けて、印の付いているところを重点的に確認し、あとは何度も書き込みなしの英文を読み込んでおくことです。
いろいろやり方はあるでしょう。でも、「奇跡の英語学習」なんてものは存在しないと私は思っています。やはり、こつこつと地道にやるしかないのだと思います。
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ちなみに、私は年度初めに、生徒に、授業中、日本語訳ばかりを必死にノートにとっても意味がないような話をしています。もちろん、ところによっては英文の構造や意味を日本語で説明しなければならないようなものは出てきます。しかし、すべてがそういう難解な、複雑な英文ばかりではないですよね。私は大事な部分はしっかり説明しますが、あとはあまり日本語にしたりはしていません。その代わり、レッスンが終わったところで全文の訳例を配るようにしています。(最近では授業よりも先に訳例を配布する教員も出てきたほどです。)
ここに記したのはノートのとり方ばかりではなかったので、読みづらい部分が多々あったかも。お許しください。
お礼
いろいろ回答していただいてありがとうございます。 ♯4さんが紹介してくださった方が実際に回答してくださってうれしいです。 高校に行って、こういう先生に教わることができたらいいなぁ☆ 参考にして頑張っていきたいと思います!!