民間の教習所、免許試験場でもやっている所は多分無いのではないかと思います。
理由
1需要がほとんどない
2試験車両と試験コースを用意する事が困難
1について
大特車には装軌式と装輪式があり両方乗れないと不便なため限定免許だと仕事に支障がある。
2について
試験車両として要件を満たす物は市販車では雪上車くらいしかない。建設機械等では速度が遅く指示速度の25Kmに及ばない。
コースについては未舗装の50×100mくらいの土地で事足りるが、維持補修は人手を要しなおかつ重労働となる。
限定大特免許の意義について
自衛隊においては、車両とコース及び指導要員を自前で用意し、短期間、費用をかけず、目的が限定している場合に特に装軌車装備部隊で実施する事がある。
装軌車→戦車、装甲車、自走砲の他施設機材(重機類)のカタピラ車
2の車両とコースに関しては自衛隊だからできると言えます。試験車(練習)に今は73式APCが使われます。コース内は走行により地面がえぐられ、休憩のたびに人手をもって補修します。ときには脱輪して
外周の縁石を何個も引っ掛けて、転がしたりして欠けたり割れたりすることもあります。
乗っかって地面にめり込む事もあります。
縁石は二人がかりでやっと持ち運ぶ重さですが、いとも簡単に翻弄される感じです。
試験コースのレイアウトは上から見ると田の字のごとくシンプルな物です。課題として四本のポールを四m置きに立てて、後退で、これも上から見ると台形を描くように間をぬって通過する物です。
→ → →
〇 / 〇 〇 \ 〇 こんなぐあい
→ →
試験は免許試験場から試験官に来てもらい出張試験の形で行われ、一回きりの受験となります。
ほぼ全員が合格しますが、時には失敗する者もあります。
合格したならば、他の免許保有者で学科免除の場合は
適性を、免除なしの者は学科と適性を試験場にて受ける事になります。
私もかつてはこれの被教育者(教育を受ける者)指導要員と両方経験しました。
カタピラ限定免許でしたが、その後限定なしを取得しました。ちなみに大特限定免許の限定解除教習にかかる費用は新規取得と大差がないので、退職後の再就職で必要にならない限りそのままにしている人が多いようです。
大特限定免許は民間では縁のない物ですので、保有者の大半は自衛官若しくは出身者と言う事になると思います。
まとまりの無い長文になってしまいましたが
いくらかでも参考にして頂けたら幸いです。
お礼
ご回答頂きましてありがとうございます。 免許と名がつく物でとれぬ物はないと思ってましたが、こういう縛りのある資格もあるんですね。 恥ずかしながら資格名に惚れまして取得できるならしたかったのですが残念です。 どうもありがとうございました!!