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新株予約権方式ストックオプションについて
質問があります。現在、海運株を持っているのですが、新株予約権方式ストックオプションの開示がでました。新株予約権者は取締役と従業員に向けたもので、行使期間はH18.7.1からH23.6.30、発行日は今月末です。最近騒がれている新株予約権なのですが、企業がこれを実施する場合、どういった意味で行うのでしょうか。また、新株予約権が発行されると、当然、希薄化されるわけですから、株価は下がる方向に向かいますよね。株価にマイナス要因とはならないのですか。どうなのでしょう。業績的には上向きの会社なのですが……。ぜひ、ご回答のほどを。
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取締役と従業員 つまり株主以外のものにこの権利を与える場合、『従業員の士気を向上させる』という目的があります。以下、例えで考えます。 たとえばfuku3490さんが上場会社にお勤めで、そこの株価がいま500円だとします。会社がfuku3490さんに「1株あたり500円で10000株購入するオプション・行使期間はH18.7.1からH23.6.30」を付与したとしましょう。 fuku3490さんはきっと「がんばって会社の価値を上げて、ひいては自分が儲かるようにしよう」と思うはずです。他の従業員もがんばって、会社の売り上げ・利益とも成長し、それがマーケットでも評価されて、H18.7.1に株価は1000円になりました。fuku3490さんはオプションを行使し、500円の利益を得ました。 ※計算の便利のため手数料等は考慮しません つまり株価が行使価格を上回れば上回るほど、fuku3490さん=従業員は儲かるわけです。そのためには一生懸命仕事をして、会社の価値を向上させなければなりませんよね。オプション付与の対象者がみんなこうやってがんばれば、きっと会社の価値は向上し、株価も上がるでしょう。こういう意味では、オプションの付与は会社にとって【プラス要因】となります。 ご推察のとおり、H18.7.1のオプション行使期間が到来しますと、オプションが行使される⇒発行株式数が増える⇒希薄化 となります。また、その株は市場で売却されることになりますから、そういう意味では株価に【マイナス】です。 しかし、その会社は、自社の業績が上向きであることから、【プラス要因】>【マイナス要因】である、つまり従業員の士気向上や今後の成長は、希薄化の影響を補って余りある と判断したのでしょう。
お礼
ご回答、感謝いたします。なるほど、新株の発行は会社の向上のために使われる場合もあるのですね。勉強になりました。ニッポン放送のあの新株恐怖だけが頭にあって、誤解していました。倉庫・運輸株が好調ですので、ぜひ会社には頑張って欲しいものです。では、また。