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「拳々措カサル所」とは?
大東亜戦争の終戦の詔勅の 抑々帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遣範ニシテ朕ノ拳々措カサル所曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵カス如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス の「拳々措カサル所」はどのような意味なのでしょうか。 広辞苑によれば 「拳々」は(1)ささげもつ様。(2)恭しくつつしむ様。 とあります。これは分かるとして、 「措く」は解釈が沢山あり過ぎて、よくわかりません。 「……しないではおかない」のような用法なのでしょうか。
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#2です。 「措かざる」の訳について、回答を改めます。 本動詞で、「なおざりにしない」と言ったのですが、ここは、たとえば「平和を願ってやまない」と言うときの「やまない」に近いと思います。すなわち、「常に~し続けて、一瞬たりともやめることをしない」だと思います。 というわけで、文全体の意味からすれば、質問者さんの 訳で合っているようにも思うのですが、さきに書いたような理由もあって、ちょっとひっかるものがあったのです。
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- garamond
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「措カサル(措かざる)」は「措かない」ですが、「…しないではおかない」と意訳してしまうと、訳文中の「おかない」が「措カサル」に相当するとの誤解を招くおそれがあります。 ここの「措く」は本動詞で、「姑(しばら)く措く」などのそれと同じです。「取り上げずに放置する」つまり「なおざりにする」の意味ですが、「措かざる」と打ち消しになっているので、「なおざりにしない」ですね。 あら探しをするようで申し訳ありませんが、 1)「遣範」は「遺範」の誤り 2)「侵カス如キ」は「侵スカ如キ(侵すが如き)」の誤り。 (いずれも検索されたサイトの誤りで、質問者さんの責任ではありません。) 3)「抑々」は、本当は「々」を入れるべきではありません。漢文で「抑」一字を読み下すときに送り仮名の代わりに「ゝ」を二つつないだような記号(文字化けするので出せません)を添えて「そもそも」という読みを示したものから来ています。 これに対して、「拳々」は「拳拳」と同じで、漢字二字に当たります。。 参考URLの原文を御覧下さい。
補足
>あら探しをするようで申し訳ありませんが、 いえいえ、御指摘ありがとうございます。私が参照したサイトの誤りでした。 >1)「遣範」は「遺範」の誤り 全く気がつかず、「いはん」と読んでいました。 >2)「侵カス如キ」は「侵スカ如キ(侵すが如き)」の誤り。 これも「おかすがごとき」と読んでいました。 他にもよく読んでみたら 「己ニ」→「已ニ」 「大平」→「太平」 「排儕」→「排擠」 「宣シク」→「宜シク」 「開放」→「解放」 の誤りがありました。 録音テープでは「排擠」が「はいさい」と聞き取れます。 昭和天皇が読み間違えたとは思えませんので、気のせいかもしれませんが…。
- poohron
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こちらに現代語訳がありました。 「拳々措かざる」=「常に慎み願ってやまない」 と訳されています。 なので、「……しないではおかない」のような用法ということで良さそうですね。
お礼
御回答ありがとうございました。
お礼
丁重な回答、ありがとうございました。 「措く」という言葉、なかなか難しいですね。