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二枚貝と巻貝とどちらが生存上有利なのですか?

二枚貝と巻貝とでは随分生態が違うように想像されますが,種類としては巻貝の方が多いようにも思います。しかし二枚貝にも巻貝にない有利な点というのがあるのでしょうか?

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  • shift4
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回答No.1

巻貝の中にも、ツメタガイのようなタマガイ科等やキサゴのように、海底の砂に浅く潜るものもいます。 しかし、二枚貝のほうが圧倒的に深く速やかに海底の土砂のなかに潜入できます。 アンカー(錨)のように土砂の中に深く差し入れて、身体をひき寄せる筋肉のカタマリのである「足」 長く伸びるシュノーケルのような「水管」 土砂に潜る際には流線型で抵抗の少ない二枚の貝殻 捕食者が砂から引き抜こうとすると、一定の抵抗となる貝殻表面の瘤や溝などの彫刻や、逆に、捕食者が捕まえにくい滑らかな殻の表面 など、優れた体の特徴により、砂泥底への潜入生活では特に有利な体のつくりであるといえます。 また、水管を使ってポンプのように海水を体内に取り込み、排出するという捕食と呼吸のしくみであるため(巻貝は、歩きまわってエサをとらなくてはならない)、海底のストラクチャ(岩や杭など)における固着生活でも優位性を発揮しています。 丈夫な殻をつくり、あるいは多くの個体が集まって「礁」を形成することにより、優位に生活する姿を、カキ類やウミギクガイ類、イガイ類などの生活に見ることができます。 さらに、上述のポンプのような体の構造であるため、通常新鮮な海水の得にくい深い孔の中でも、強制的に吸排水ができることから、岩石や木材に穿孔して生活する仲間(フナクイムシ類やカモメガイ類、イシマテ類など)も数多くいます。 結論としては、二枚貝も巻貝も、それぞれの生活する場所において、有利な体のつくりを持っているといえるのではないかと思います。

kaitaradou
質問者

お礼

御懇切な解説をありがとうございました。巻貝と二枚貝のほかに移行形のような殻を持った貝などもいるのでしょうか?

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