- ベストアンサー
フジテレビのTOBと予約株式について
ニッポン放送の株式でフジの公開買い付け期間中に同グループのニッポン放送がフジに予約株の発行を決めたことにより株価が下がりフジの買い付け価格近くまで下落したことで現在買い付けが進んでいるようですが、この行為自体はインサイダーや、株価の不正操作など法で規制されるようなことは無いのでしょうか?このようなことって自由に出来てよいのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
インサイダー取引には該当しないと思います。これは内部者が特定の情報を知った上で株価が上下する前に株式を売買することですから、今回のケースでは関係ないと思われます。 一方、株価の不正操作ですが、これについては既に報道されている通り、ライブドアは昨日までに証券取引等監視委員会と東京証券取引所に対し、ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権の付与がフジテレビのTOB期間中になされたことがニッポン放送株の株価の意図的な引下げ、つまり株価の不正操作に当るのではないかと主張して調査を依頼する方針を固めました。従って結論は同委員会と東証の調査結果待ちです。 なお、インサイダー取引や株価の不正操作は証取法上の話ですが、商法に抵触する可能性もあります。これは、ニッポン放送株の新株予約権をTOB価格と同額の5,950円としていることで、時価からすれば割安であり、商法の「有利発行」に当るのではないかということです。商法には「株主平等の原則」というのがありますが、特定の株主、つまりフジテレビだけに対して割安な価格で新株予約権を与えたことが問題になるわけです。もっともこれも正当な目的があって資金調達がなされているのであれば問題はないのですが、単にライブドアからの敵対的買収の防衛策であれば、違法性があると思われます。これは既存の株主(ライブドアも含む)にとって不利益になるわけですから、株主価値の侵害ということで、この点が今後の仮処分あるいは裁判での争点になってくることは間違いありません。
お礼
早速の回答ありがとうございます。参考にしながら今後の動向を見守りたいと思います。ありがとうございました。