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和訳解説願います。
他の質問者からの質問文ですが、私には和訳が理解できませんので解説をお願いします。 全文及び和訳は: "I would argue about that there are huge social benefits to the rich countries as well, in not living in the world endangered by social instability." 「社会的な不安定さによって危険にさらされている世界に暮らしていないことだけでも、豊かな国々にも同様のばく大な社会的利益があることを議論するでしょう」 "I would argue about that there are huge social benefits to the rich countries as well" 「豊かな国々にも同様のばく大な社会的利益があることを議論するでしょう。」 "in not living in the world endangered by social instability" 「社会的な不安定さによって危険にさらされている世界に暮らしていないのに。」 この2つの英文訳には問題がないし理解できますが、全体を訳した場合に何故「暮らしていないことだけでも」となるのか、分かりません。 さらに言えば、訳文が言おうとしている全体の意味を掴みかねます。 文頭に申し上げましたように借文なので、前後の文脈が分からず私には理解の妨げですが、前回はこの点に付いて質問者、回答者は共に何も触れていないので、解説をお願いするしだいです。 宜しく、
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Riverview さん、ソースの提供ありがとうございました。 おかげさまで、文法書で確認していた際に気付いたことと相俟って、この文の輪郭がはっきりいたしました。 それに沿って、TKKTさんへ再度補足をさせていただきます。 まず、in not living 以下が「確定」事項なのか「仮定」を述べているのかで、私は結論が出せずにいたのですが、「仮定」(想定) を述べていることが原文からもはっきりいたしました。 同時に、動名詞を「している」と取る必要のないことは(そういうニュアンスを含む場合もありますが)、Seeing is believing.という表現一つ見ても明らかで、先の「~に暮らして"いる"ことは」という訳は誤訳でした。 手短かに言えば、there is 構文は「命題」(真理と目されるもの)を述べることの出来る表現だということです。そこが「庭にきれいな花が咲いている」(現状)とこの文との違いです。「命題」をargue (論じる・成り立つと主張する)しているのですから、「命題」の中に未来の「時制」は要らないのです。 If you heat ice it turns to water. (氷に熱を加えれば、水になる) If there is a shortage of any product prices of that product go up. (何でも製品が不足すれば、値上がりするに決まっている) Columbus argued that the earth was〔is〕 round. (コロンブスは地球は丸いと主張した) (「実例英文法」「ライトハウス英和辞典」より) といった表現と同じく「命題」のスタイルで話者は「主張」しているのだと思います。 結論として、in 以下は「~すれば」と読むもので、原文では、in "the" world ではなくin "a" world ですから「想定」であることはより明らかだと思います。in doing はこの文に於いて「条件」を表しており、there is 構文の骨格を借りることで「命題」的な表現をしている、というのが当初の質問への答えになるように思います。 Riverview さんが提供してくださった原文をあらためて私なりに訳してみました。 「ハーバード大学の経済学者ジェフリー・ザックスは一つの報告書を纏め上げその中で、貧しい国家群において保健対策に倹しい投資(一人につき一年あたり34$)を行なえば病気を減らせるだけでなく地球規模の経済にも好影響を与えるであろうということを示している。〔ここでも「命題」的な現在形が使われています。ただし、but以下の部分で would が露出し(さらには~となるはずだ。reduces よりやや弱い予測的な表現)、showing that 以下が「想定」であることと照応しています〕 彼は(上記の論拠を以下のように)説明する。もし一人の貧しい人間が病気のために働けなくなれば、(彼ら国民にとって)農作業や勤めに費やされるはずだった労働時間の損失になるばかりでなく、彼らの国家は観光・対外投資・貿易においても損失を蒙ることになると(つまり個人は仕事だけでなく、観光・対外投資・貿易においても提供者・消費者として経済活動をしているの意味と思われます)。〔ここでもthere is 構文が使われています。but there is 以下に隠れている主・述関係は、their nation loses its profits in tourism, foreign investment and international trade ということだと思います〕 そこで失われるお金があれば(つまり失わずにすんでいれば)、アフリカにおいてはエイズの治療薬を購うことが出来ましょうし、マラリア予防のための蚊帳や、下痢性の疾病を癒す液剤、抗生物質や助産婦を調達することも出来るかもしれないのです。 ザックスは言う。『民衆がおかれている不衛生な状況、国境を越える病原菌、また拡散しうるその他すべての災厄(それがテロリズムであれ、麻薬の密輸であれ、国家の手が届かないことに伴うその他すべての災いであれ)。これらのものによって危険にさらされる世界というものの中で暮らさずにすめば、富める国家群にとっても貧しい国家群におけるのと同様に、非常に大きな社会的利益があるのです』と。」 ( ついでながら、ここで言われている a world もしくは、そうではない another world というのはご覧のように across borders という災厄も利得も共有する世界ですから、「富める国々の世界」と「貧しい国々の世界」という構図は棄却されているように感じます ) 原文に手を入れて not living in "the" world …としているために「確定条件」(現状)のようなニュアンスが生じ、読む人に違和感を感じさせているのではないでしょうか? 最初の質問者さんやTKKTさんの疑問の元もあるいは、この辺りにあったのではないでしょうか? ネイティブさんのフォーラムでもその後確認されたということですが、 in living in "a" world that is … のあたりに、本文が「想定」としてちゃんと受け取られていることが示されているように思います。 Riverview さんのおかげで断簡のようだった当初の文が文脈の中で明確になったと思いますが、いかがでしょう? there is 構文で命題的な表現が出来ることなど、私にとってもたいへん勉強になりました。
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- Riverview
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TKKT 様 前稿で敬称を抜かしてしまいました。二人の名前を書いて一方だけですから、極めて失礼で、ご容赦ください。 fields 様 <in doing はこの文に於いて「条件」を表しており、there is 構文の骨格を借りることで「命題」的な表現をしている> これは目から鱗でした。 それにしても、サックス氏の文章はひどく分かりにくく、こんな文章を山ほど読まされる学生が気の毒に思えます。
お礼
Riverviewさん、 丁寧なお言葉、お礼申し上げます。 Riverviewさん程の方でも分かりにくい文章と言われるのをお聞きし、私が悩むのはむしろ当然と安堵しました。 今後も宜しくお願い致します。
- pyncheon2005
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二通りの解釈が成り立つと思うのですが・・・。 「危険のない世界で暮らせるということには、大きなメリットがある」 「危険のない世界で暮らせるという点で、大きなメリットがある」 fieldsさんのおっしゃるように、いわゆるthere is A in Bの構文であれば前者の意味になると思います。 there isとinを別にして考えると後者の意味になると思います。 (でもよく考えると、どちらも同じ意味のような気がしてきました。日本語に自信がないのですみません。)
お礼
pyncheon2005 私の疑問にご回答頂き有り難うございました。 固執したのは訳文がすんなり腑に落ちなかったからです。 貴兄を含め他の方々のご協力も得て納得するに到りました。 御礼まで、
補足
pyncheon2005さん、 私の疑問にご回答頂き有り難うございました。 固執したのは訳文がすんなり腑に落ちなかったからです。 他の方々のご協力も得て納得するに到りました。 御礼まで、 PS. お名前を呼び捨てにした失礼をお詫び致します。
- Riverview
- ベストアンサー率63% (227/355)
前項で引用した記事の要旨です。 Harvard economist Jeffrey Sachs completed a report showing that a modest investment in health care in poor countries -- $34 per person per year -- not only reduces disease but would help the global economy. He explains that when a poor person falls sick with disease, they not only lose time farming or at work, but there is also a loss to their nation of tourism, foreign investment and international trade. The money would buy drug treatment for AIDS in Africa, bed nets for malaria, solutions to treat diarrhea, antibiotics and midwives. Sachs says, "There are huge social benefits for rich countries as well, in not living in a world endangered by mass social instability, the spread of pathogens across borders, and the spread of all other ills -- whether it's terrorism, drug trafficking or all the other calamities that accompany state failure." 尚、記事の全文は下記のURLで読めます。無料ですが、登録が必要です。
- 参考URL:
- http://tinyurl.com/5yfcc
- Riverview
- ベストアンサー率63% (227/355)
この話題が面白く、好奇心に駆られ、いろいろ調べました。この英文の出典はコロンビア大学経済学部教授のジェフリー・サックスの論説で、その一部を改変して問題に仕上げたようです。残念ながらもとの論説は見つからず、フロリダのオンラインニュースの記事に引用されたものからの抜粋です。記事の引用を挿入すると長くなりすぎるので、別の回答を立てます。 この英文に先行する部分の要旨は「経済援助は途上国が恩恵を受けるだけでなく、経済大国の利益にも叶う」ということです。このことを念頭において、懸案の英文を読んでも、もう一つ明快に理解できません。 fieldsさんの意見とTKKTの調査も参考にしながら、もう一度考えてみました。“in not living in”は“rich countries”に掛かるのではないかと思えます。 「不安定な社会情勢にさらされない世界に暮らす豊かな国にとっても極めて大きな恩恵があると論じたい。」
お礼
Riverviewさん、有り難うございました。 私もGoogleで原文を探したのですが、見つけられませんでした。 貴兄のお陰で掲題の背景が分かり、訳文の解釈に大変役立ちました。 皆様方の訳文があっても、貴兄のご協力がなければ掲題文の背景が分からず全貌を掴めなかったと思います。 疑問が解けてスッキリしました。 今後とも宜しく、
素人の説明では説得力がないでしょうが、こういう捉え方をしている人もいるぐらいのところで。 There are beautiful flowers in the garden. →We can see beautiful flowers in the garden. There are huge social benefits in living in the safe world. →We can find huge social benefits in living in the safe world. こういうパラレルな捉え方。前者は視覚的、後者は概念的なという違いがありますが、文の構造は同じと見る。 in doing の用例。 You must be careful in crossing the street. (通りを横切る時は気をつけなさい) In doing anything, you should always do your best. (何をするにも一生懸命やんなさい) I assisted the boy in moving the rock. (子供が岩を動かすのを手助けした) find joy in doing (~するのを楽しむ) be employed in doing (~するのに忙しい) be effective in doing (~するのに効果的である) in doing は「前置詞in」+「名詞」の、「名詞」の部分に「動名詞」が投入された形ですから、その実例もin の用例のほぼすべてについて見られるといってもよいと思います。基本的には、「~することにおいて」「~することのなかにあって」という事で、それを時間的に捉えれば「~するときは」となりますし、内容的に捉えれば「~することによって」、範囲として捉えれば「~することに於いて」などとなると思います(上記の用例と照らし合わせて見てください)。 例文は、there is 構文ですから、「~する(している)ことのなかに、~がある(見出せる)」という構図の中にあるわけですが、その意味を起こせばこの場合「~する(している)ことによって、~を得ている」ということになろうと思います。 There is not much in it. (たいした違いはない) この文の not much の代わりに huge social benefits を、it の代わりにliving in the safe world ( = not living in the endangered world )を「代入」してみれば元の文の骨格が出来上がります。 ごめんなさい。私の力ではこれ以上の説明は出来ないです。
お礼
fieldsさん、ご丁寧な説明有り難うございました。 ご説明のように、この文章はthere is A in Bなのですね。そのように捕らえれば別に難しい文章(構文)ではないことが分かります。実際はあれこれと悩みましたが。 ただ模範訳に惑わされ納得しにくかったのです。私のレベルですと模範訳は絶対と考えがちですので。模範訳が間違っているとは言いませんが、文章としては何となくこなれていない(ぎこちない)ように感じられます。 ネイテブのフォーラムにも投稿して確認しましたが、文意は以下であると説明を得ました。 "My argument is that there are huge social benefits for the rich countries in living in a world that is not endangered by social instability." まさにFIELDSさんのご説明通りでした。 (しかし、この文章だけですと作者が言おうとする趣旨が分かりにくいと未だに思っています。これが迷った主な原因です。) 次回も宜しくお願い致します。
まず、もとの質問の文を写し間違えられています。もとの文に、aboutは有りません。to も for です。 I would argue that there are huge social benefits for the rich countries as well, in not living in the world endangered by social instability. argue はこの場合、「主張する」でしょう ( ちなみに、argue の語源は "to prattle" や "to make clear" の意味で、さらにその元には "to shine" "to be white, bright, clear" といった意味があるそうです )。I would argue (that) で「と主張したい」。 in 以下は、in doing の語法として捉えても良いのでしょうが、私は there are A in B として読みました。また、benefits in ~ (~における利点)という collocation としても見られます(これもすべて同じことだと思います)。 「不安定な社会状態に脅かされる世界に住んでいない」ということの中には、経済的に豊かな国にとっても同様に「計り知れない利得」があると私は主張したい、と言うことになります。benefit には「共済」という意味合いもあるように、profit より広いことばで金銭的な利得に限らず、数字に換算しきれない「利得・恩恵」といったニュアンスもあります。安全に莫大なコストが掛かることを考えれば、それを大幅に削減できるという countable な benefits とともに、文化的な交流や精神的な安らぎなど目に見えず各々uncountable な benefits まであるといった含みではないかと思います。 意訳すると、「不安定な社会情勢が招く危険にさらされることの無い世界に暮らしていることは、富める国々の社会にとっても計り知れぬ利得となっていると私は言いたいのです」ということになりますが、現状認識だとしたら、いくらでも火種があるのにと疑問を感じますね。訳してみて気になったのは、やはりin not living in the world …の部分で、「…に住んでいることで」と確定条件として訳すとこのようになったのですが、「…に住むときには」と仮定条件としても読めないかということです。原文のニュアンスや時代認識からすると、むしろそう読みたいのですが、それですと、there would be, or there should be となるのがしかるべきかと思われたので訳を控えました。正しくは前後を読まないとわからないというのが私の感想です。 当該の訳は問題集の解答にあった訳ということで、意味が取り難いということでは皆さん意見は一致していたようです。「暮らしていないことだけでも」というのは、「現状でも莫大な利得に浴しているのだ」というニュアンスで日本語として補ったまでだと私は思います。
補足
すみません、仰るように原文を写し違えていました。 私が一番悩んでいるのはご指摘が有った、in not living in the worldをどの様に読むのか、どの様に前文と繋がるのかと言う点です。 ご説明はそれなりに分かりますが、いまいち意味が分かりません、もう少し考えさせて下さい。
- NYC10017
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和訳に苦労なさっているのは、実はこの英文が文法的に間違えているし、内容も滅茶苦茶だからだべさ。かなり微妙です。私の意見では、多分原文の意図が完全に不明です。 I would argue that there are huge benefits to the wealthy countries as well, in that we won't have to live in the world full of social instability. あたりが原文に近そうですが、どうでしょう。だとすると、和訳は: 豊かな国々にも大変な社会的利益があると思うね。だって不安定な世の中で生活しなくて済むし。 どうだい?
補足
ご説明有り難うございます。 すみません、掲示した文章は間違いでした。正しい文章は以下です; I would argue that there are huge social benefits for the rich countries as well, in not living in the world endangered by social instability. ご再考願います。
お礼
fieldsさん、重ね重ねの解説を有り難うございました。 比べるのも失礼ですが、英文を読む際の視点が私などとは違い広く細部に渡っているのに感嘆しました。努力を重ね少しでも近づければと思います。 訳文自体の意味が分かりにくかったのですが、Riverviewさんのお陰で作者が意図する意味が分かりました。fieldsさんから提示して頂いた例文は私には大変参考になりました。 特にthere is.....in doing は私には初めての出会いで、勉強になりました。 これ以上書いても蛇足になるでしょう、あらためてお礼申し上げます。