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自閉症についての誤解
以前ほかの「教えて!goo」のようなHP上で「自閉症は不治の病です」という間違った回答を見つけて愕然とした、自閉症児の母です。誤解の多い障害だと思いますが、どのくらいの方が自閉症を「病気」だと思っているか知りたくなりました。十数年前大学で心理学を専攻した友人も病気だと教わったようですが、自閉症は手術や投薬などで治療の対象となる「病気」ではありません。病気でも障害でも別に構わないでしょ、という方、当事者はやはり困るのです。今までそのような認識だった方、どこでそう記憶したか教えていただけませんか?(本を読んだ、学校で習ったなど)
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私も大学生になるまでよく分かっていなかったと思います。 生まれつき・・・ということはなんとなく分かっていたけれど、「対人恐怖症」とか「ひきこもり」や「人間嫌い」のような心の病気と混合してしまって、違う気はするけど、どう違うかを問われても答えられない・・・という感じでした。 「障害」と「病気」という言葉の使われ方があいまいであることも、混乱を招くように思います。 質問者さんの意図は、「自閉症が治るものだと思われては困る」ということだと思いますが、「摂食障害」とか「睡眠障害」のように治療で治るものにも「障害」という言葉が使われていますし。 また自閉症の場合、やはり「自閉」という言葉が紛らわしいのではないでしょうか。 「どこでそう習ったか」というよりは、「自閉」という字面から、「自分から心を閉ざしてる=心の病気・その人が悪い・がんばって直せ!」というイメージを抱いている方が多いのではないかと思います。 余談ですが、最近は、テレビや新聞でも「自閉症」よりは「広汎性発達障害」と表現されていることが多いような気がします。 「自閉」という言葉より、そういう一見良く分からず勝手なイメージを抱きにくい言葉のほうが、より正確な知識が伝わりやすいのかもしれないな~と思っています。
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♯6です。 自閉症の息子とともに17年、その関係の仕事(ボランティア)にドップリ浸かり機関誌の編集にも長くかかわってきた経験もあって、自閉症について語り出すと止まらないので書き込むのはやめていましたが、やっぱりひとこと言わせてもらいます。 自閉症に対する誤解をなくすなんてこと、絶対無理です。自閉症ほど個人差があり対応によってその後の成長が違ってくる障害は、ほかにないと思います。文字どおり、ひとりひとり違うのです。せいぜい、脳の機能障害で生まれつきのもの(母親の育て方のせいではない)だとわかってもらうぐらいでしょう。 よかれと思って、その子のために一生懸命犠牲的精神を発揮して頑張ったお母さんの子が、成人したあと家から一歩も出られなくなった例は、いくつも聞きます。決して、セオリーどおりにはいかないのです。親の愛情も、平気で裏切られます。 本人にとってなにが幸せか、死ぬまでわからないと思います。嬉しいから笑うのではなく、悲しいから泣くのではないからです。 自閉症のことを知れば知るほど、奥の深い難しい障害だと思うようになりました。自分の子にはこの知識がほとんど役に立たないとも。先輩の体験が、自分の子には役に立たないことが成長するにつれ増えてきます。 親にもわからないことを、他人にわかってもらうのは無理だと思います。理解して見守ってもらうことは大切ですが、こういうものだと決めつけられるのは害も多く危険なことです。これほど多種多様(そして数が多い!)な障害はほかにないんじゃないかと思います。
- yokotaka
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はじめまして。 福祉系の大学を去年卒業した小娘の言うことですので、気にさわったらすみません。卒論で自閉症についての誤解をテーマにして論文を書きました。そのテーマを選んだのは、私も誤解をしている1人であったからです。 私が自閉症を間違って認識をしたのは、やはりメディアの影響でしょうか。「自閉的・うつ・ひきこもりなどの人は。。」など、精神障害も自閉症もなんでも一緒にしてしまっているような報道や記事が目に付くような気がします 卒論をまとめていてわかったのは、自閉症は先天的な「障害」であるということがあまりにも一般的に知られていないと感じさせられました。 やはり自閉症に関するイメージとして多かったのは「子どもに無関心な母親」のせいで心理的なストレス(例えばテレビの見せすぎ、母親がかまってやらなかった・・・など)がたまってしまったために自分のからに閉じこもってしまった「後天的な」精神的な病気である。というものでした。また、自閉症に特有であるといわれている「こだわり」なども、健常者といわれる人から見ると、不思議な行動で、不審に思われてしまい、誤解されてしまうのかな・・・と思います。もちろん私の知っている自閉症の子どものいらっしゃるお母さんはみなさん普通の陽気なお母さんです。でも、世間の風の冷たさにあたって子育てをされてきた分、人一倍、強い面があるとも感じさせられました。 さすがに大学では「自閉症は心の病気です」などとは教えられませんでしたが、未だに病気としてとらえているお医者さんもいらっしゃると聞いたことはあります。(自閉症の子どもをもつお母さんによると、いまだに小児科の先生ですら自閉症についての認識がない方もいるとのことですので) 質問のお答えにはなっていない上、ダラダラと書いてしまってすみません。。
お礼
「卒論で自閉症についての誤解をテーマにして論文を書きました」とのこと。大変だったことと思います。 私たち自閉症児の母親以外にも、 自閉症について興味をもって 真剣に勉強してくださる方々がいらっしゃる というのはとても励みになります。 あなたの論文をゼヒ読んでみたいです。 回答いただき、ありがとうございました。
少し前になりますが、自閉症という名称について考えるきっかけになってほしい、と企画されたものがあるので、まだご覧になっていなければ、参考にして下さい。 このURLがどう表示されるのかよくわからないのですが、もしトップに行ったら「会報」のところをクリックして下さい。 参考にしていただけると幸いです。
お礼
教えていただいたサイトの記事をほとんど全部読みました。とても参考になりました。 ありがとうございました。
4です、連続投稿になってしまいすみません。 投稿してすぐ思い出したのですが、 ドナウィリアムズの本が、英文だとNOBODY NOWHEREなのですが、 日本語訳で"自閉症だった私へ"となっていました。 それで、漠然と、直った、克服して振り返った、というイメージが焼きついていたのだと思います。内容自体を、きちんと覚えていなかったのは私自身の間違いですが。 レインマンも、最後にちょっと、きょうだいの心がつうじるシーンがあり、 そこで、(治ってるの?)とおもう人が(私のほかにも)いたようです。 漠然と興味がある、と思っていたのと、実際 家族が自閉性障害という診断をもらってからと、 同じ映画、同じ本を見返したのですが、 全然ちがう風に見えました。実際の人と接してから、あとに、本なり映画を見るほうが、 インパクトが大きかったです。
一年程前、日経新聞のすみっこに、ペットロスなどが原因で自閉症になることがある という趣旨の記事がありました。 私も、10年以上前に、ドナウィリアムスの本を読んだにも関わらず、 レインマンの映画を 好きで何度も見たにもかかわらず、 症、とつくので治るのかなと漠然と思ってました。 ダウン症も、症、とつきますが… なぜ治ると思ったのか、という問いの答えは、 ”ただのイメージです。” 治らない、発達障害、というとまた、発達もしていかないと誤解されることもあるんですよね。 発達して行きますよね。 ことばは便利でもあり むずかしくもあります えー、うちにも、広汎性発達障害を持つメンバーがいます。 今自分が経験した範囲では、 理解してくれる人には、発達障害ですといってよく話を聞いてもらいますが、 聞いてくれない、わかろうという気もない人に 労力を費やすのもむなしく、ロスであると思っています。いくら説明しても、手帳を見せても、先祖をおろそかにしたせいでうんぬんとか言われて、ナントカ祈祷にいかれたりしますから… 障害への知識がなくても、とてもよく 子供そのもの を理解してくれて、 ○○さん、として愛情をもってくれて、 そのひとのおかげでこどもが安心して、いろいろ吸収していく、ということも割とあって… そういう人には逆に、障害に付いての くわしい説明は特にいらないかもと思うこともあります。 私の知ってる自閉症の人はこんな風だった 私は理解している、(から 同じ診断なら みな同じはず)と決め付ける人もいらっしゃるし… じへいしょう=引きこもりでもないのですが、いろいろあって学校にいけなくなったり、 根本的治療の目的ではなくても お薬を飲んでいる子もいます。 もしまだお読みでなかったら、"十人十色のカエルの子”と言う本があり、絵本のような薄い本ですが、わたしはたくさん買って、興味があるとおっしゃってくださる人に上げたりしていますし、本人も読んだりしてます。分かりやすくて、いい本のように思います。 私も、身近に広汎性発達障害のあるものがいても、誤解していたり、間違って人に伝えたりしているかもしれません。思い込んでいる部分もあると思います。まだまだ分かっていない部分もあるようで。。 でも、機会を捕まえて、こういう子が一定数います、それは悪いことでも、不幸なことでも、恥ずかしいことでもないんですが、こういう部分で困っているのでこれこれを助けていただけませんか?ということは言っていきたいです。 言ったことで構えてしまわれる場合もあるし、いいほうに向かったこともあり、です。 もちろん、自分も、できる範囲でいろんなお手伝いをしたいと思っています。 ご質問内容から外れていたらすみません。
- memiime
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こんばんわ。はじめまして。 最近、テレビなどで自閉症のお子さんの事を放送してたり、(昨日も放送してましたね。)漫画の『光るとともに・・・』など、拝見するようになってから、自閉症を理解したと思います。 それまで、小さい頃からの事を考えると、自閉症と言う事さえ、全く知らなかったです。 私自身、病気になって、色々な病気や障害の事を見聞きするようになって、色々な病気があるのだな~って思いました。自閉症は知っていましたが、どんな障害なのかは全然知らず、ついつい最近知った事なのです。 ず~っと昔は、障害や病気など、世間に対して隠す傾向があったようなので、最近、オープンになって見聞きする方が増えたのではないでしょうか。。。 No.2の方が書いておられますが、自閉症と言う言葉も、誤解?されやすい言葉だな~と私も思います!!! あるサイトで知り合った方のお子さんも自閉症で、たまにHPをのぞいたりしています。 上手に書けなくて、ごめんなさい。 失礼な文章がありましたら、ご了承下さいませ。m(__)m
今までそのような認識…ではないのですが。 何十年前、私も小学生のころはなんとなくそう理解していたような気がします。 少しずつかわってはいますが、当時はかなり、こどもが「自閉的になって云々」という表現がよく聞かれましたね。これが自閉症との混同のいちばんの原因だと思います。類推でなんとなく同じものと思い込んだ人同士が誤解を深めていったところもあるでしょうね。 専門用語も変化しますし、「障害」の語は気分障害のように投薬治療がされるものにも使われています。逆に○○症から病気を連想しやすいです。どうしても一般人は文字づらで簡単に理解しがちですよね。 当事者の方のお話をもっとうかがうようにしないといけませんね。
お礼
回答ありがとうございました。 確かに、治療で治る病気の「○○障害」というものもありますよね。でも、親としては「自閉症ってどんな病気?」と聞かれると「病気じゃなくて障害よ」と即座に訂正してしまいます。手術や薬で治ったらどんなにいいかと思っていた時期もありました。 最近は、ADHDやLD、アスペルガー症候群なども含めて「広汎性発達障害」という呼び方が少しずつ定着してきたように思います。 「自ら閉ざす」という字づらの「自閉症」は昔の呼び方です、という時代が早く来て欲しいと思います。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございました。 『「自閉」という字面から、「自分から心を閉ざしてる=心の病気・その人が悪い・がんばって直せ!」というイメージを抱いている方が多いのではないかと思います。』 まったくおっしゃる通りです。心の病気と思われ、親の躾が悪いと思われ、がんばって治せと思われるのが当事者には一番酷です。 自ら心を閉ざしているのではなく、コミュニケーションや認知をつかさどる脳の機能障害です。成長してから突然なったり治ったりしない、生まれつきの一生涯にわたる障害です。 「痴呆」も最近「認知症」と言い換えられるようになりました。 hagiyyyさんの言われる通り、「広汎性発達障害」がひろく使われるようになるといいなあと思っております。 目が悪い人がメガネをかけるように、足の不自由な人が車椅子を使うように、自閉症の人には皆さんの理解が何よりも必要です。 これからは保育園や幼稚園・小学校で、小さいうちから、自閉症に限らず障害についての知識や対応を教えてくれたらいいのになあと思っております。 ありがとうございました。