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詩余(詞)について
詩余の特徴とは何でしょうか? 詩と詩余(詞)とはどう違うのでしょうか? 「詩」と「詞」と紛らわしいので、よく分からなくなってしまいました。。 どなたか教えて下さい。宜しくお願いします!
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簡単にいえば、 一定のリズムで歌うのが「詩」 曲に合わせて歌うのが「詞」です。 現代日本語でも「作詞家」「歌詞」と使いますよね。 「詞」は、唐代、西域から入ってきた新しい音楽に詞をつけることから始まりました。「漢文・唐詩・宋詞・元曲」という言葉があるように、宋代に特に流行しました。 曲に合わせて詞が作られますが、例えば「憶江南」という曲調では、句式が三五七七五、押韻が二・四・五句目というように形式が決まっています(「憶江南」はかなり短いものです)。 「詞」は、「詩餘」とも呼ばれますが、句によって長短ふぞろいなので「長短句」とも呼ばれますね。中国文学の研究者の間では、「詩」と区別するため、「ツー」(中国語の発音から)と呼ぶようです。 「詩」は、「近体詩」(唐代)では、五言詩・七言詩の形式に固定されますが、「古詩」では四言・三言・五言・七言・六言詩があり、押韻も比較的自由です。 ちなみに漢代の「楽府」(漢の宮廷が当時の民間歌謡を収集したもの)のリズムから生まれたのは、五言詩の形式です。
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- garamond
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#2です。 #3さんが正確な訂正をして下さいました。 特に「楽府」に関して誤った説明をして、質問者様にご迷惑を掛けてしまいました。深くお詫びするとともに、#3さんにお礼申し上げます。 曲があって、詞が作られることを言おうとして、中途半端な譬喩を用いたことも、よくなかったと、反省しております。 #2は飛ばして、#3さんの回答をお読み下さい。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
詩のほうは五言絶句、七言律詩のように、一句の字数が一定ですが、詞のほうは楽府(がふ)体から発展したとされ、一つの作品のなかで長短まちまちです。 そして定番というかお手本というか、ある題名の詞は一句目は何字、何句目は何字、どの字とどの字は韻を踏むという楽譜のようなものがあるのです。カラオケに歌詞を付ける、または穴埋め問題の□□□□、□□□などに字をうめてゆくと言ったらよいでしょうか。それで、詞のことを「填詞」とも言います(充填の填)。 そういうわけで、同じ題名でもAの作ったもの、Bのつくったものと、無数にあるわけです。 専門家ではないのでちょっと大雑把ですが、だいたいはお解りいただけたでしょうか。
辞書によると 「【詩】中国の韻文の一体。漢詩」 「【詩余】(詩が変化してできたというところからの名)=し(詞)」 「【詞】中国、古典文学の一ジャンル。宋代に栄え、宋を代表する文学とされる。詩余などとも呼ばれる。」 とありますので、詩経から唐代あたりまで盛んだったのが「詩」、宋代に栄えたのが「詞(=詩余)」ではないかと思うのですが。 「詞 宋代」で検索すると説明のあるサイトが見つかると思います。