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平仮名の濁点半濁点はいつ頃できたか。
江戸以来の外来語に多く必要な様も思うが、百人一首の読み札にもある。勿論発音が先にあっての必要性とも思うが、そこを宜しく教えてください。あ!ちっちゃい「つ」に付いても。
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こんにちは。 ちょっと長くなりましたので、これ以上は百科事典や専門書をお調べください。 濁音 だくおん 五十音図のガザダバ4行のかなに対応する音節を伝統的に濁音とよび,--中略--文字の上で,必ず清・濁を書き分ける習慣が規範として確立されたのは明治以後の教育においてである。こんにちでも特殊なものには濁点はほどこさない(和歌を短冊(たんざく)に書くような場合)。すでに江戸時代には,かなりよく清濁の書き分けがみられるが,さらにさかのぼると,むしろ一つ一つに濁音を示さないほうがふつうになる。他面,奈良時代の万葉仮名の段階までさかのぼると,清音と濁音とは原則として別の文字で書き分けられた。しかし,奈良時代においても私的な文書のごときでは,必ずしも清濁の区別は守られていない。古くは,日本語には濁音ではじまる語はなかった(濁音に先行する音節の母音の発音には鼻音化が起こったらしい)。--以下略-- 執筆:亀井 孝 半濁音 はんだくおん 古来,パピプペポの5音を半濁または半濁音とよびならわしてきている。また,ハ行のかなの肩につける〈ツ〉を半濁音符また半濁点ということがある。この半濁という名目が,清音および濁音に対して設けられたのは,いつのことか知りがたいが,観応の《補忘記(ぶもうき)》(1687)にはすでに用いられている。他方,同時代の契沖の《和字正濫鈔(わじしようらんしよう)》(1693)では,半濁のことを〈清濁の間の音〉として説いているが,とくに半濁という名目はみえていない。--以下略-- 執筆:亀井 孝 促音 そくおん 〈つめ音〉〈つまる音〉などともいう。〈がっこう〉〈切って〉〈さっぱり〉などの語において,仮名で小さく〈っ〉と書くところの音。--中略--古くは,促音をはっきりと書きあらわさなかったり,撥(はつ)音と混同して書いたりしていて,必ずしも一定の表記法をとっていないが,しかし,〈っ〉(または〈ッ〉)であらわす習慣も平安時代以来のものである。 執筆:亀井 孝 撥音 はつおん --前略-- 歴史的にいうと,このような撥音が独自の機能をもった単位として確立されるにいたったのは,平安時代である。 執筆:亀井 孝 出典:平凡社 世界大百科事典第二版 ご参考まで。
お礼
私の補足が悪かったのか、あなたの返事が素晴らしすぎたのか、1通で終わってしまった。ともあれありがとう。
補足
ありがとうございます。私がかってに想像していたことも多かった。万葉仮名では別々と初めて知った。百人一首では、読み札の8割には濁音があるように思う。(確かに数えてはいないが)百人一首といえば、平安から鎌倉(自信なし)濁音をどのように運用(書く、読む)していたのだろう興味が沸きます。一二日後に、国語、」百人一首で再質問になると思います。