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千代田生命に入ってました。
7年間、千代田生命に入ってました。3年に一度、20万円ずつ生存給付金が出て、それはいつでも引き出せるというので、合計40万円をそのままにしておきました。今回の倒産で、ネットで調べると、生存給付金は90%は受け取れるということなのでさっそく千代田生命に電話すると、それは対象外ですと言われました。これって言いくるめられただけなんでしょうか。本当は受け取る権利があるのでは? 保険のことがわかる方、ぜひ教えてください。
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まずは、基本的な情報から・・・ 生命保険会社に特例更正法が適用されると、その損失処理に際しては、保険契約者の財産である責任準備金にはできるだけ手をつけずに、基金(株式会社の資本金に相当するもの)や劣後ローン・借入金(保険会社が他の会社から借りているお金)によってその穴埋めをします。(具体的には、保険会社にお金を貸している会社の債権を無効にする。)それでも、損失が穴埋めしきれない(積み立てているべき責任準備金に見合うだけの資産がない場合には、責任準備金を削減することになりますが、その際には、「生命保険契約者保護機構」から資金が拠出され、責任準備金の一定割合を保証する仕組みになっています。 <責任準備金の補償の内容> 基本的に責任準備金の90%が保証されます。ただし、平成13年3月31日までは、個人年金保険・財形保険・財形年金保険に限り、責任準備金の100%が保証されます。また、死亡保険金や入院給付金などについては、平成13年3月31日までは、100%保証されます。 さて、ご質問のケースは、既に受取れる生存給付金を、千代田生命に預かってもらっている、いわゆる据置金の扱いの問題になります。千代田生命の説明では、「責任準備金は、保護の対象だが、据置金は保護の対象外」という説明・・・。 ここまで説明しておいて恐縮ですが、据置金が保護の対象にならないのかどうか、間違いのないところは、直接、「生命保険契約者保護機構」に確認されると良いでしょう。 生命保険契約者保護機構 〒100-0005 東京都千代田区丸ノ内3丁目4番1号 新国際ビル9階 TEL.(03)3286-2820 なお、更正計画の内容にもよりますが、生存給付金の預かり金が、全く受取れなくなる可能性は少ないと予想されます。 また、責任準備金について説明を補足すると・・・ 将来の死亡保険金・満期保険金・年金などの支払いのために、保険会社が積み立てているべきお金のことです。実際は、貸付けや有価証券、預貯金などで運用されています。 生命保険の保険料は、将来の保険金の支払いの財源となる「純保険料」と、保険会社の運営の財源となる「付加保険料」にわけられます。責任準備金は、上記のうち、純保険料が積み立てられた部分(あらかじめ約束された資産運用による予定利益も含む)です。従って、支払った保険料=責任準備金ではありませんので、誤解しないようにしてください。 責任準備金は、保険契約の内容に基づいて、現時点で保険会社が積み立てておくべきお金です。将来の満期保険金や年金とは違います。更正計画の内容によりますが、通常、保険契約の予定利率が引き下げられます。 ・予定利率とは? 将来の保険金支払いの備えとして積み立てられた保険料は、ある一定の運用利回りで運用され、その分だけあらかじめ保険料が割り引かれています。この割引に使用する利率を予定利率といいます。 予定利率が引き下げられると、同じ保険料を支払っても、責任準備金の増加する割合は低下します。従って、現在の責任準備金が保証されても、将来の保険金や年金額が保証されるわけではありません。 また、責任準備金が保護されても、解約可能になれば、その金額がすぐに受取れるわけではありません。通常の場合でも、解約返戻金は、責任準備金から一定の額が差し引かれています。また、更正計画の内容によりますが、解約が殺到すると、更正計画の実行に支障をきたすため、一定期間の解約については、その一部をペナルティーとして控除して支払う措置が講じられる可能性が高いでしょう。東邦生命の破綻処理に際しては、解約返戻金を最大で15%カットする早期解約控除の措置が講じられました。慌てて解約すると損をすることになりますので、慎重に検討する必要があります。 金融機関勤務なので一応関係者(^^;