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漢文「太平御覧」の一文なのですが・・・

晋書の陸機か武紀について書かれている所の一文だと思うのですが、 うまく書き下しと訳ができません。 よろしければ、アドバイスなどをもらえると嬉しいです。 「王濬之在巴郡也夢懸四刀於其上甚悪之濬主簿利毅拝賀日夫三刀爲州而見四爲益(←正しくは「益」の「皿」の上に「一」が入っています)一也明府其臨益州乎後果爲益州刺史」 このような文章です。 最後の「後果爲益州刺史」は、後に益州の刺史(州の偉い人?)になった、のような意味だと思うのですが・・・。 その前の方はほとんどわかりません・・・。 「四刀」や「三刀」は、辞書で調べたら「刀」が「刀の形をした中国古代の貨幣」とあったので、お金のことかな?と思ってます。 アドバイスなど、どうぞ宜しくお願い致します。

みんなの回答

回答No.3

書き下し文は次のようになるのではないでしょうか? 「王濬之、在、巴郡也。 夢懸四刀於其上、甚悪之。 濬、主簿、利毅、拝賀日、夫三刀爲州。 而見四爲益一也。 明府、其臨益州乎。 後果爲益州刺史」 王濬之、巴郡にあるなり。 夢に四刀の其上に懸るを見、甚だこれをにくむ。 濬の主簿、利毅(人名)、拝賀して日く、それ三刀を州となす。 而して、四を見るは、一を益(ま)すとなすなり。 明府(あなた)、それ益州に臨まんか。 後、果して益州の刺史となる。

noname#11434
noname#11434
回答No.2

丁寧なコメントありがとうございました。 一箇所間違いがありましたので訂正させてください。 主人公の名前ですが、「王濬之」ではなく、「王濬」(おう・しゅん)だと思います。最初の部分で助字を付けて読んでしまっていたようです。これはあとの部分で「濬」と書かれていることからも明らかですし、漢和でも「王濬」と出ていました。 あまり全面的な回答をしてしまうと、質問者さんの勉強を奪ってしまうことになると思い、回答をセーブしたのですが、お詫びの意味で私の読めた範囲での解説をします。次回からはぜひ漢和を引きまくるようにしてください。なお、資料は漢和だけで、解説された文献に当たったわけではないので良くわからなかったところや読み違えている可能性もあることをあらかじめお断りしておきます。 まず、イントロですが、「三刀」というのは手元の漢和の解説によると「州」の字の隠語だそうです。おそらく「刀」の字を「森」の字のように三つ組み合わせて「州」と読んでいたのでしょう。晋の時代の王濬は、巴郡(はぐん)の主簿(しゅぼ。記録や文書をつかさどる低い役)でしたが夢の中で四本の刀が頭上に掛かっているのを見て、一つ余分であると思ったわけですが(文書の役人であると言うことと絡めて書いてあります)、後に果たして自分自身が新設された四つ目の「州」の長官になったという話です。(ちなみに、「益」の字は「益」の旧字体です。「簿」については確認できませんでした) 以下、書き下しです。「王濬の巴郡に在るや、夢に四刀其の上に懸かりて甚だ之を悪めり。濬、主簿にして毅に利すれば、日に夫の三刀を拝賀し州と爲す。而れば、四を見て一を益すと爲すなり。明府、其の、後に州を益すに臨みて、果たして益州の刺史と爲れり(為せり)。」 王濬が巴郡にいた時、夢の中で四本の刀が頭上に掛かっているのを見て、たいへんこれをけしからんことと思った。王濬は主簿という役にあり、きっぱりとした判断に従っていたので、毎日、その「三刀」を奉って「州」という字としていた。そういうわけで「四刀」を見て一つ余分であると思ったのである。人を見る目を持つ官庁が、後に新たな州を設けるに臨んで、果たして王濬をその新たな州の長官に任命したのである。 「利毅」をどう読んでいいのか分かりませんでしたが、 「毅」に「利す」(したがう)と、とりあえず読む事にしました。「濬」や「巴」や「而」の字について調べられれば、より味わいが増すものと思います。 完璧な正解ということでなく、ひとつの読み下し例ですので参考程度にお願いします。白文の読み下しのコツは、暗号の解読みたいなもので、「名前」を見つけること・「也」「而」の助字のあとで区切って見ること・「於」「乎」「為」「在」「之」「其」などの助辞を手がかりにすること・「熟語」を見つけ出して文のかたちを捕まえていくことなどです。いろいろ書きすぎてしまってすみませんでした。「漢和中辞典」をそろえておくと、一生使えますからお奨めです。では、本当に失礼します。図書館を利用されれば正確な読み下しが確かめられるでしょう。

noname#11434
noname#11434
回答No.1

中辞典クラスの漢和で「三刀」をひけば、疑問は氷解すると思います。「三刀之夢」という故事の元になった文章です。最後の部分の読みはそれでよいと思います。「為」は、英語のmakeと同じような働きをする言葉ですから、自動詞とも他動詞とも取れ、「長官になった」とも「(明府が王濬之を)長官にした」とも読めます。とにかく漢和をひきまくることです。あと、「簿」は「薄」の打ち間違えではないかと思うのですが?

macky77
質問者

お礼

アドバイス、どうもありがとうございます! 「三刀」で調べれば良かったんですね。そういう故事があったなんて知りませんでした。 後半の読みは、私の思っていた通りでも間違いじゃなかったようでよかったです。「明府が王濬之を長官にした」という意味にも取れるんですね。 ちなみに「簿」の字ですが、「薄」ではないようです。 でも、「簿」とも違って、下の部分がさんずいだと思っていたのですが、にすいでした・・・ アドバイス、本当にどうもありがとうございました!