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日本では、人の顔は真っ赤の様子をたとえて言う時に、普通何のものとたとえるのでしょうか。
いつもお世話になっております。先週はあまり勉強しませんので、今日質問がちょっと多いです。申し訳ありません。 人の顔は真っ赤の様子をたとえて言う時に、中国では、よく「赤いリンゴのように真っ赤」とたとえますが、日本では、普通何のものとたとえるのでしょうか。この間、日本人から「たこ(もしかして「いか」)のように」と聞いて、とても面白いと思います。これは人の顔の真っ赤さを生き生きと表現する時の普通のたとえなんでしょうか。 また、ほかに日常でよく使う決まりの比喩がありましたら、それも教えていただければありがたく存じます。 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現がありましたら、それも併せて指摘していただければ助かります。
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他の方の意見を参考にし総論的にまとめてみました。 まず、顔が赤くなる理由として、怒気・羞恥・恋慕・興奮・耐寒・入浴・飲酒・健康・幼気・赤子・生来などがあります。 タコはこの中で、入浴・怒気・興奮・飲酒あたりで使います。ゆでダコの赤さに例えています。タコは赤い顔に限らず、他にも禿頭の中高年男性や僧職の方をからかう言葉としても用いられます。『男はつらいよ』というシリーズものの映画が日本にあるのですが、その中でタコ社長とあだ名されている人物像が、平均的日本人のタコのような人と言ってよいと思います。頭髪が薄く丸顔でどこか憎めない感じのある人です。このタコのような人が、先の入浴・怒気・興奮・飲酒などの理由で顔を赤くした時、タコは最高に比喩の威力を発揮します。 リンゴは「紅」の赤さで、頬の血色のよさに比重があります。理由で探すと、健康・幼気・耐寒などです。「身体と同じように肥満している頬は熟した林檎のように血色がよく~」(永井荷風『ふらんす物語』)など用例があります。例えてはいませんが、美少年に「紅顔の」と冠したりする例などはよく見ます。 火に例えるのは「嚇・赫」で、怒気・興奮が理由です。「烈火の如く怒る」という慣用表現があります。「天を仰げる鼻の孔より火煙も噴くべき驕慢の怒りに意気昂ぶりし為右衛門」(幸田露伴『五重塔』)などは、決して日常に使う表現ではありませんが、「怒」と「火」の結びつきをよく表せていると思います。 羞恥は「赧」の赤で、こちらも「顔から火が出る」と火を用います。「赤面する」と言えば羞恥の意味がもっとも普通です。余談ですが「赤っ恥をかく」の赤は強調の赤を意味し、顔色の赤さのことではありません。微かな恥じらいであれは、耳だけ赤いと記します。「弟や妹のないのが寂しく、生んで下さいとせがんでも、そのたび母の耳を赧くさせながら」(織田作之助『蛍』)は、文学的には特に何かに例えなくても、「あか」の漢字の使い分けだけで、美しく書けることを証明しているように思えます。 恋慕も「赧」の赤で、「頬を染める」と言います。「唇は珊瑚を刻んだように、頬は淡紅の貝のように、すべてがつややかに円みをおびて」(中勘助『裾野』)と、仄かな紅さを例えるのに桜貝系の貝も時折登場します。「紅」は染色の色目でベニバナ(末摘む花)を原料とします。「紅く染まる」と「恋に染まる」が掛け合わされていることは、「人しれずおもへばくるし紅のすゑつむ花のいろにいでなむ」(古今和歌集)に明らかです。 猿は「赭」の赤で、理由は生来・赤子・飲酒でしょうか。 タコが筆頭かと思うと、意外と少ないのだなという気がします。顔全体を取り上げて一言で例えるのは、文芸的にも荒っぽいのかも知れません。眼・唇など個々の部位の修辞にこだわった例なら、小説から書き尽くせないほど拾い出せそうですが、いずれも書き手が個性を打ち出そうとする箇所ですから、日常よく使う決まりの比喩とは言えない表現ばかりです。 --- > 質問文の中で不自然な表現がありましたら ・人の顔は真っ赤の様子をたとえて言う時に 真っ赤「の」様子、は変ですね。後ろで「~とたとえますが」と受けていますから、ここは「人の顔が真っ赤になった様子を、」だけで足ります。 ・普通何のものとたとえるのでしょうか 普通は何「に」たとえるのでしょうか、が自然です。 ・面白いと思います。 面白いと思いました、と過去形にします。この時制の使い分け方法を、上手く説明できませんが、例を並べると以下のようになります。 「日本の相撲は、面白いと思います。」(思いました,も可で、ほぼ同じ内容の文です) 「日本で相撲を見て、面白いと思いました。」 ・決まりの お決まりの、と「の」が来ると頭の「お」は省けません。「決まり文句」だと、頭に「お」は付けません。
その他の回答 (7)
日本では、場合によって例えるものが違うと思います。 まず、可愛いと誉める気持ちがある場合は「りんごのように・・・」と使います。 でも、羞恥心(恥ずかしい心)や、嫌悪感(嫌な気持ち)を表す時は「猿の尻のように赤い・・・」と使う事もあると思います。 タコに例えるっていうのは、やっぱりいい場合では無いと思います。(^^; 慣用表現は日本人でも難しいので、慣用句辞典などを見てみると面白いかと思います。 このサイトは初めて利用するので、お役にたつ回答になっていればいいのですが・・・ ちなみに、あなたの日本語はとても丁寧だと思いますよ。ただ、文法的に直すとしたら「とても面白いと思います」ではなく「とても面白いと思いました」ですね。もしくは、「とても面白いと思っています」でしょうか。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。 場合によって例えるものも違いますね。慣用句辞典のアドバイスありがとうございました。探しにいきます。 質問文のご指摘もありがとうございました。大変いい勉強になりました。これからテンスに気をつけます。 お返事は大変役立ちました。本当にありがとうございました。
- otasuke009
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これまでの回答に出ていないのは……というと、 「烈火(れっか)の如(ごと)く怒(いか)る」というやや古めかしい表現。 「顔から火が出る」というのは恥ずかしさの表現。大勢の前で間違いを指摘されたときなどに使います。 比喩ではありませんが、「赤(あか)ら顔」というのは、酒に酔った人の顔。 「赤銅色(あかがねいろ)」というのは、「肌」と使う場合が多いと思いますが、たくましく日焼けしたイメージ。 思いつくのはこのぐらいです。
お礼
いつもお世話になっております。 早速のお返事ありがとうございました。私にとっては全部新しい知識です。とても嬉しいです。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。
- nobuchi
- ベストアンサー率54% (475/875)
ふふふ、確かに難しいですねえ・・。 まあ、タコが1番よくある形容ですね。 「蛸(たこ:Octopus)」に関して補足しますと。 顔を真っ赤にして、口を尖らせ、頭から湯気が出ている様から、怒っている表情を「ゆでだこ(Boiled Octopus)」と形容するのが最も一般的です。 同じく、お風呂から出て赤くなる時も「あなたは、ゆでだこ の ようだ。」などと形容します。 ーーーー さて、すでに「タコ」「リンゴ」が出てますので。 私は「猿(さる:Monkey)」、を挙げましょう。 あまり一般的という訳でもないですが(^-^; これは「酔っ払い(よっぱらい:Drunkard)」や「恥ずかしくて赤面した時」「ふざけている様」などに用いられます。 日本の伝統芸能の中には「猿面(mask of a monkey)」というお面がありまして、滑稽な役を演じる時などに使用されます。 これは京劇などでも同じですね。 元はインドの「ハヌマーン神」、いわゆる「孫悟空」の系譜からくる物と思われます。 酔っ払いを、「あの人は、猿(さる:monkey)のように赤い顔だ。」などと使います。 ーーーー また、慣用句ではないかも知れませんが。 「牡丹(ぼたん:Peony)のように赤い」 「お日様の(太陽:Sun)ように赤い」 などといった文学的な表現もあります。 ーーーー いえいえ、指摘するような「不自然な表現」なんてありませんよ。 そこらの社会人に比べても、十分な文章かと思います。 今時・・、まともな日本語も書けない輩も多いですからね・・はは。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。 たこが一番よくある形容ですね。大変いい勉強になりました。「猿」のご説明が理解しやすいと思います。 また、「牡丹のように赤い」と「お日様のように赤い」のような文学的な表現も教えていただきとても嬉しいです。 日本語は勉強すればするほど難しいと思います。よく「は」の「が」のことについて、困っております。引き続き頑張ります。これからも宜しくお願い致します。
- purincoron
- ベストアンサー率21% (158/750)
「鬼のよう真っ赤になって怒る」 上気して怒っている人の表現を祖母がそのように よく言っていました。 「○さんが鬼みたいに真っ赤になって怒っていたわ」のような表現をしていました。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。 とても面白い表現だと思います。大変いい勉強になりました。
- sumo
- ベストアンサー率28% (374/1325)
違うかもしれませんが、昔誰かに「さるのおしりみたいに顔があかいよ~」と言われた事があり、憶えています。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。 中国語でも「さるのおしりみたいに顔があかい」というたとえがあります。言葉そのものはやはり共通点があり、本当に面白いですね。
- vnmfang
- ベストアンサー率24% (69/285)
「たこみたいに顔が赤い」 という表現は結構します。 「たこみたいに真っ赤になって怒っていた」 というように怒っている人を表すのに使ったりもします。 生き生きと、というよりは単に茹でたたこの色が赤いことから来ていると思います。 いかは白いので使いません。 寒い時などにほっぺが赤い時には 「ほっぺがりんごみたい」 というような表現も使います。「りんごちゃん」などとちゃんをつけたりもして、どちらかというと小さい女の子に対する可愛さを含めた表現です。 質問文の日本語は あまり勉強しませんので⇒しませんでしたので とても面白いと思います⇒思いました と、過去形を使った方が自然な気がします。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。大変いい勉強になりました。「りんごちゃん」の言い方はとても面白いと思います。 質問文のご添削も心より感謝致します。テンスの統一にこれから気をつけます。
- myume
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普通、顔が真っ赤な事を表現する場合、恥かしい時に顔に血が昇って赤面した時の事を言います。 その場合、「ゆでだこのように赤い。」とか、「顔から火が出るくらい恥かしい」などと言いますね。 いかはちょっと違います。 日本でも「りんごのほっぺ」などと表現しますが、それは寒い時に頬が赤くなる時などに使います。 あと、可愛い子供の頬を表現する時とか。 恥かしい時にはりんごは使わないと思います。 こう書いていて、ホント日本語って説明しにくいし、むずかしい・・・・。 涙
お礼
早速のお返事ありがとうございました。大変いい勉強になりました。「ゆでだこのように赤い。」です!助かりました。
お礼
いつもお世話になっております。 顔が赤くなる理由からご丁寧に説明していただき誠にありがとうございました。大変いい勉強になりました。ご説明の中で小説から取った例文は今の私にとってはちょっと難しいと思いますが、引き続き頑張ります。 ご指摘もありがとうございました。とても役に立ちました。本当にありがとうございました。