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江戸時代に「愛する」という言葉はありましたか?
江戸時代のドラマを見ていると 「愛しています」というフレーズが 時々出てきます. はたして江戸時代に「愛する」という言葉があったのでしょうか? たしか「愛」という概念そのものがなかったと聞いていますが.
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江戸時代には「恋愛」ではなく「色恋」というものだという話を聞いたことがあります。佐伯順子さんという研究者が詳しく述べていると思います。もっとも「色恋」も「愛することと同じ」ととれば区別はないことになりますが。 また家族愛などという概念があったとは考えにくいでしょう。「情」という言葉こそふさわしかったと思います。 「愛」という漢字には諸橋「大漢和辞典」によれば14種類の意味があり、「あはれむ」とか「をしむ」などがあります。よく「読んで字のごとし」といわれますが、日本語を漢字から解釈するのは間違いです。音が先で、あとから 縁起の良い文字を持ってくるのが日本語の造語法です。 少なくとも1603年刊行の『邦訳日葡辞書』(岩波書店)には「愛」はありません。「愛する」もありません。 やはり「情」でしょうか、佐伯さん(帝塚山学院)の文章 (朝日新聞社「元禄時代がわかる」をご参照下さい。
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- sets7
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akiyoteaさん、実は以前に私も同じ様な質問をした事があるんです。 結果的には、概念はあったが「愛」という言葉が生まれたのは明治時代以降では、という事でした。 一回めの質問でまだわからなかったので、Part2の質問をだしたんですけど、Part2の方のURLを記しておきますので、そこからたどって最初の質問のの方も見てみて下さい。
お礼
早速URLを尋ねてみました. ありがとうございました. 同じような疑問って 誰でもがもってしまうものなのですね! キリスト教との関連は,とても興味深いものでした.
気持ちは分かりますがちゃんとありますよ(笑) 俺も子供の頃はそんなことを考えてました。 「愛」という概念そのものがないというのはありえません。なぜなら、なければその「愛」という漢字はどこから出てきたのでしょうか? 現代になって突然出てきたとか(笑) 俳句や短歌になかなかこの字が出てこないのは、中世における日本人がストレートな物言いを嫌ったためです。
お礼
子供の頃に はやばやと疑問をもたれたというのは スゴイ方ですね! 私なんて,この歳になって なーんかヘン?っという感じなんですもの. そう言えば 日本文化って 奥ゆかしいというか はっきり言わなくても気持ちを 理解しあう、といったところがありますものね. ありがとうございました.
お礼
ありがとうございました. 学術的に教えてくださって 良く理解できました. 日本語を漢字から解釈するのは まちがいというご教示は目から鱗です. 「元禄時代がわかる」も参照してみます.