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日本式のユーモアの勉強方法

日本語を勉強中の中国人です。日本式のユーモアのセンスを養いたいのですが、どのように勉強すればよろしいでしょうか。落語と吉本喜劇をたくさん見たほうが役に立ちますか。まず、日本の方はどういうことに対しておもしろいと感じるのかがちゃんと理解いたしたい、それから、自分もそういうおもしろい言葉を発したいと考えております。ご助言いただけないでしょうか。 日本の方はまじめな方が多く、コミュニケーションをとる時、時々もし日本の方に受けられやすいユーモアが発することができたら、場の空気も和らげるかと思っております。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願い致します。

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  • getiton69
  • ベストアンサー率68% (24/35)
回答No.3

「サザエさん」を読むことを強くお勧めします。四コマ漫画のほうで、テレビアニメではないことにご注意ください。単行本がたくさん出ており、どれも最高ですよ。 戦中から戦後にかけての日本人のメンタリティが如実に表れています。もちろん激しく誇張された描写のオンパレードですが、根底にある国民性は今も受け継がれています。 ただし、描かれている事がら(生活習慣をはじめ押し売りやら手押し屋台やら学生運動などなど)は今となっては聞かれてもなんのことかわからないという世代が増えているはずです。その都度ネットで調べるときっと面白いですよ。 落語と吉本新喜劇に関してですが、落語は今やわりとマニアックな分野になってしまってますから、落語ネタを披露しても知らない人は多いはずです。でも伝統的な日本人の情緒を知ることのできるものであり、いろいろ見てみるのはたいへん良いことと思います。 また吉本新喜劇は本来こてこての大阪人情なのが売りものですので、これもやはり普遍的な日本のユーモアのセンスとして採り入れるのには若干注意を要するでしょう。しかしここぞというときにイッパツかますには効果的です。おそらく、たとえば北京在住の普通話を話す人がおどけて地方方言を使ってものを言ったりすることなどあるんじゃないですか? そういう感覚ですね。 まじめな日本人と話す時、いわゆる標準語で話している合間の一瞬なごんだときに「なにゆうてますねんあんた~」と入れれば、とたんにお互いリラックスできること請け合います。ただしこれは一回だけにしたほうがいいでしょうね(笑)。 最後に質問文の添削をすると、少し丁寧表現が過度に感じます。「ちやんと理解いたしたい」は「理解したい」に、「考えております」は「考えています」のほうがいいですね。特に「いたしたい」はかなりかしこまった言いかたです。さらに「日本の方はまじめな方が多く」は「方」が重複してますから、私だったら「日本人はまじめな方が多く」にしますね。それ以外は完璧じゃないですか? 日本民族は歴史的に他文化との交流の経験に乏しいことを要因として、日本語はかなり特殊なコミュニケーションのありかたになっています。ものごとをきちんと正確に最後まで言わなくても、話の途中で伝わってしまう(または伝わったと錯覚してしまう)んですね。 そのため日常会話においては語尾が不明瞭になることが多いです。「〇〇なので」で話が終わってしまうことが多いのはご存じでしょう。「〇〇だからなんなんだ!」と突っ込みたいところですけど、実際それでだいたい話が通じてしまう(それで良しとする)ところが諸外国の言語と決定的に違います。 そういう国民性なので、最後まできちんと話したりすると逆に冗長に聞こえてしまうため、テキトーに言葉を切り上げてしまうんですね。むしろ饒舌なのはどちらかというとちょっと信用できない奴というような印象さえ受けてしまいます。 大学教授に喋らせるとほとんどしどろもどろなのは、日本人が話下手というかちゃんと言葉を発して考えを言い表す訓練が幼少期からできていないからで、これはもうしかたないです。 言葉はその文化圏の民族性・メンタリティと表裏一体ですから、日本語を知ることイコール日本人の特性も知ることになるでしょう。両者併せて考えながら勉強してみてください。

awayuki_china
質問者

お礼

ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。大変助かりました。サザエさんはいいですね。ぜひ探してみます。落語と吉本新喜劇に対するご助言も非常に参考になりました。絵本落語の番組が好きで、ときどき見ています。大人の落語番組は私にとってまだ難しいです。質問文に対しても貴重な添削意見をくださり、心から感謝いたします。これから気をつけます。日本語を通して、日本の方と日本をよく理解したいと思います。がんばります。

その他の回答 (5)

回答No.6

中国と日本のユーモアはそこまで差はないと思いますよ。 日本人と中国人、二人でジャッキーチェンの映画を見ていたら、お互い同じところで笑ってるはずです。

awayuki_china
質問者

お礼

ありがとうございます。両方見てみます。大変参考になりました。

回答No.5

a) 日本には、本音と建前があるのは有名です。普段、日本人は建前で生きており、だから真面目に見えるのです。 b) けれども、建前だけでは、笑いは生まれづらいでしょうね。本音が垣間見える時に、笑いが生じると思われます。 c) 例えば、 「我が家で一番偉いのは誰だと思いますか?」 「窓辺で寝ている、あの猫です」(本音) (笑い) という具合です。

awayuki_china
質問者

お礼

ありがとうございます。いい勉強になりました。

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10004/12512)
回答No.4

以下のとおりお答えします。 >落語と吉本喜劇をたくさん見たほうが役に立ちますか。 ⇒はい、落語や喜劇は役立つと思います。ほかに、漫談や大喜利、狂言なども参考になるかもしれませんね。 >日本の方はどういうことに対しておもしろいと感じるのか ⇒私の個人的な見方ですが、「笑い」には、おおよそ次のように分けられる4つの段階があると言えます。 ①単なる衝動的な笑い:ドタバタ、失態、ズッコケ、あざけり(茶番劇、例えば、吉本新喜劇はこの種の笑いが多い)。 ②比較的卑近で日常的な笑い:ダジャレ、地口、ギャグ、ジョーク、物まね(漫談、宴席)。 ③考えて笑う知的なもの:洒落、頓智、機知、エスプリ、諧謔など(落語、なぞなぞや、例えば一休さんが得意としたようなとんち話の類)。 ④心の働きを伴う情感的な笑い:人間的共感、同情、ペーソス、ユーモア、ブラックユーモアなど(独特な感性と知性によって、極めて自然な形で生じる笑い。例えば、チャップリンの無声映画はこの種の笑いを誘う。日本人が苦手とする分野。) 上記のうち、一般には①②③④の順に「笑いの質」が《上品》になる、と思います。日本人は②③あたりの笑いネタが得意であり、また日本人の間では大いに歓迎される傾向がります。これに対し、上で触れたように④は苦手です。 ④は、人間的情愛や情緒的感性を、③は言葉の教養や感覚などが求められるという特性がありますので、それだけ着想・発露・理解にむずかしさが伴うことになります。早い話、それだけ一層「ネタ切れ」に陥りやすいので、勢い④→③→②→①と「劣化」してしまうのではないかと推測されます。逆に、③や④が、人間の特性に根ざした笑いであればあるほどに、ベルクソンの言うように体内の自然治癒力(免疫力)を強くするし、カタルシスの作用で心を浄化してくれるのだと思います。 ユーモアの特徴は、出発点に人間への愛情があると言えますね。つまり、不完全な人間というものを人間への愛を込めて描くです。例えば、愚かな行為を、自分でも愚かだと知っているのに不本意ながらせざるを得ないような人間の《愚行》を、慈しむ心で描くものであると言えるかもしれません。愛情を土台にして人間観察を行って、「人間のおかしなところを愛情こめて描くのがユーモアである」とまとめられるでしょう。そこに独特の滑稽さ・共感・慈しみ・ペーソスが生まれます。 >自分もそういうおもしろい言葉を発したいと考えております。ご助言いただけないでしょうか。 ⇒助言と言えるほどではありませんが、外国人が母国語なまりに日本語を使う、そういう口調で日本的習慣をいぶかる時などの言い方が面白いです。たどたどしい言い方で簡単なショーを演じてくれたり、日本にないものや習慣を紹介してくれたりのも楽しいですね。 ユーモアはすぐに古くなると言われますが、例えば、ゼンジー北京は何度聞いても面白かったです。彼の言ったことそのものではありません(忘れました)が、例えば、こんな口調の語り口が大好きでした。「ワタシ、チュウコクのヒトアルヨ」、「ニホンジン、トキトキヘンナコトイウノコトアルナ」、「フシギなモノ、ミセルアルヨ」…。 >質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。 ⇒素晴らしい文章だと思いますが、以下のように変更すると気持ち(≒ほんの少し)改善できるかもしれません。 ①助詞「が」を「を」に変える。(2か所あります。) 日本の方はどういうことに対しておもしろいと感じるのかが(→を)ちゃんと理解いたしたい…/日本の方はまじめな方が多く、コミュニケーションをとる時、時々もし日本の方に受けられやすいユーモアが(→を)発することができたら ②動詞と助動詞などの組み合わせを工夫する。 場の空気も和らげるかと思っております。 ⇒「場の空気も和らぐ」かと思っております。または、 「場の空気を和らげることができる」かと思っております。

awayuki_china
質問者

お礼

ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。笑いを4つの段階にまとめていただいて、興味深く拝見いたしました。質問文への添削にも心から感謝いたします。今後気をつけます。大変助かりました。

  • szaka
  • ベストアンサー率27% (12/44)
回答No.2

これは難しい質問だ。 落語や漫才はしっかりと日本語が理解できてからでないとかえって危険です。 漫画本も危険ですが、新聞の4コマ漫画はよくできたユーモアですから読んで意味を考え、それを日本人に尋ねると(たずねると)勉強になります。 よくある失敗はね。受け狙いでうろ覚えのまま不用意な洒落など発したものなら、嫌われ疎まれ(うとまれ)恨まれる(うらまれる)ことだってあるのです。 今は焦らずに(あせらずに)正しい日本語の習得を目指すことです。 外国人にとっての正しい日本語とは、 話し言葉に間違いが少なく、時間的な前後の関係に誤りがなくて、敬語と謙譲語の使い分けが出来ることです。

awayuki_china
質問者

お礼

ありがとうございます。正しい日本語が話せるようにがんばります。大変参考になりました。

回答No.1

1.日本の方はどういうことに対しておもしろいと感じるのか 中国の方でも同じかと思いますが、これは個人差がとても大きなものです。世代によっても明らかに違います。私は今の高校生が大笑いしているような事を聴いても全く面白いと思いません。また、私の世代だと地域差もとても大きいです。私は関西の生まれ育ちで、子どもの頃から、桂米朝さんや桂枝雀さんの落語と、「やすきよ漫才」(横山やすし・西川きよし)と吉本新喜劇で育ちましたので、長い間、東京のテレビ芸人の面白さがまったく判りませんでした。 なのであまり「日本の方はどういうことに対しておもしろいと感じるのかがちゃんと理解いたしたい」と考えすぎないことをお勧めしますよ。 2.とりあえず、「これとこれ」などと決めないで、いろんなタイプの「笑わせることを主目的としている芸能」を見てはどうでしょう。落語も、上方(関西)と江戸(東京)にそれぞれ古典落語というものがあり、それとは別に新作落語もあります。漫才、コント、1人でやる一発芸みたいなものもある。おそらく、あなたはどれかを面白いと感じ、あるものはつまらない、何が面白いのかも判らないでしょう。それでいいと思います。 また余裕があれば日本を代表する古典芸能の一つである「狂言」も見てみることをお勧めします。野村萬斎さんという方のDVDは公共図書館で簡単に借りる事ができますよ。 また「受けよう」と思って仕入れたネタは、たいていの場合は、殆どの人には受けません。まぁ、中国の方が一生懸命に憶えたネタを披露すれば、そのこと自体が殆どの場合、場の空気を和らげるのに役立つでしょうけど。

awayuki_china
質問者

お礼

ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。ご意見は大変参考になりました。おすすめの内容、見に行ってまいります。