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四肢麻痺でも、勃起する(生殖器)のはなぜ?
先日、事故で全身麻痺となった患者の闘病記を読みました。 彼の苦悩していることが、身体はまったく動かないにもかかわらず、おちんちんだけはエッチなことを想像すると勃起してしまうということです。 彼は勃起しても意味ないので、いっそのこと身体同様、おちんちんも動かなくなればと思ったそうです。 同様に障害者(四肢麻痺)の本をよんだことがあるのですが、同じく生殖器は機能しているようです。 他の機能(例えば排泄機能など)が動かなくなっても、生殖器だけは最後まで機能するものなのでしょうか。 ご存知の方、教えて頂けますか。
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分り難い説明になってしまい、すいませんでした。 さて、ご質問の件ですが、神経の働きは1,2,3に明確に分かれている訳ではありません。重なっている部分が多いのが実情です(或る神経が運動と感覚をつかさどっていたり…)。 神経の分類方法が1,2,3のような感じで幾つかあるという理解をされると宜しいかと思います。 「運動神経」「感覚神経」「自律神経」という分け方は、例えて言うなら、pikapikadonさんの事を表す場合に 「性別は○○の人」「何々県出身者」「○○という仕事をしてる人」というように言っているようなものです。 私なりに解り易い分類は、 頭への「上りルート(求心性=上行路)」と「下りのルート(遠心性=下行路)」に分けて、 上り線は「感覚」神経。 下り線には「運動」や「調節」を支配する神経があって、 「自分の思ったように動かすための神経(随意運動の神経≒錐体路)」と、 「自分の意思とは無関係な、内臓や血管や腺などの自動的運動&調節に関わる神経(≒錐体外路)」 とに分けられる。 こんな分け方が良いように思います。 因みに、混乱を避けるために医学的には一般に「麻痺」という言葉は、随意運動の障害についてのみ使います。 その他の場合は「○○障害」(または「○○異常」)と表現します。(例:感覚障害、胃腸障害) つまり、四肢麻痺・対麻痺・片麻痺などという言葉の意味には、感覚異常などは全く含まれていないのです。 但、(脳から直接出ているものを除いて)どの働きをする神経であっても基本的ルートは「脳-延髄-脊髄-末梢」なので、それらが束になっている部分で損傷を受けた場合には、「運動」「調節」「感覚」すべて障害を受けてしまいます。片側2車線以上の鉄道を思い浮かべるとわかり易いと思います。線路の一箇所が使えなくなっても、並列する他の流れは大丈夫ですが(麻痺でいうと不全麻痺)、もう少し被害が波及して上りまたは下り路線一方がダメになる。さらに大きな事故が起こった場合には上り下り両方とも通行止になってしまいますよね。 「勃起の神経」と「排便・排尿の神経」は異なるものですが、通り道が殆ど同じなので、一方だけが障害を受けるよりは両方共ダメになる確立が極めて高いという意味です。 長々と失礼しました。もし分り難いようでしたら遠慮無くまた仰ってくださいね。
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- KAAZ
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#3は変な日本語になってしまい失礼しました。 #2と#3だけでは「???」となるかもしれませんので補足です。 肛門や尿道の出口を閉じている括約筋は、本人の意思で緩める事が出来るタイプと、意思とは関係なく働くタイプの2種類があります。
- KAAZ
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#2では運動機能に関してのみで失礼しました。 排便・排尿の神経支配(括約筋弛緩 S2~S4レベル)は、男性性器勃起も支配しているので、排泄障害がある場合には勃起も起こらない事が極めて高いです。
補足
神経関係の解説書と読み比べても、KAAZさんの説明はとても分かりやすかったです。 ご説明ありがとうございます。 最後追加質問なのですが、教えて頂けますでしょうか、。 神経をおおまかに分けると以下のように分けられる。 1.運動神経 2.感覚神経 3.自律神経 3-1 交感神経 3-2 副交感神経 頚椎損傷し、四肢麻痺となった場合(スーパーマンのクリストファーリーブのように) 麻痺するのは運動神経。 状況に応じて感覚神経また自律神経を麻痺させることがあると言うことなのでしょうか? 勃起に関しては、排泄と連動しているので、自主的に排泄行為が出来ない人は勃起もしないということなのでしょうか? 追加質問ですが、よろしくお願い致します。
- KAAZ
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はじめまして!こんばんわ! 四肢麻痺は、脳または頚髄の上のほうの「錐体路という運動神経」の損傷によって起こります。 勃起・射精は、副交感神経・交感神経という自律神経(運動神経的に言うと「錐体外路」)がつかさどっています。 つまり、それぞれのルートが異なるので、随意運動に障害がある場合でも、生殖器機能が残っている場合がある訳です。 また、少し逸れますが、脳からは常にさまざまな反射を抑制する指令が出ていますが、脊髄損傷等で脳からの抑制指令が伝わらなくなった場合、「外的刺激による勃起反射」などの反射が非常に起こり易くなります。これは勃起反射自体が、脳を介さない仙髄レベルで起こる事を示しています。 以上、簡単ですがご参考になれば幸いです。
- fox1
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質問に関して直接的な回答じゃないかも しれませんが 参考までに・・・・
お礼
KAAZさん、なんとお礼を言っていいやら。 ただ一言言うのであれば、「ありがとうございます」です。 またいろいろ勉強になりました。 今まで気になっていたことが、KAAZさんのおかげで解決できました。 本当にありがとうございました。