アメリカの核の傘について
日米の政治家は、「日本は、アメリカの核の傘の下にいるから、自前で、核を持つ必要はない」と言っています。
アメリカの太平洋側には、コロラド州コロラドスプリングに、NORAD(ノース・アメリカン・エアロスペース・ディフェンス・コマンド)と、カリフォルニア州バンデンバーグに、SAC(ストラテジック・エア・コマンド)という核戦略基地があります。
NORADで、太平洋側の強力な警備情報システムを展開し、敵の核ミサイル発射の確認をして、それが、ホワイトハウスに報告され、ホワイトハウスの決断の上で、SACに命令が出され、飛来する核ミサイルを撃ち落とすミサイルが発射され、併せて、敵の基地を報復して叩く、核搭載大陸間弾道ミサイルが発射されるそうです。
NORADの警備対象には、日本が入っていません(ハワイも入っていません)。
つまり、アメリカの核による報復は、「アメリカ本土を狙ったものだけに限られている」ということです。
「アメリカ本土を狙って、太平洋側から、核ミサイルが発射されたら、それを撃ち落とし、さらに、核報復もする」ということです。
日本を狙って、核ミサイルが発射されても、NORADの情報システムは、働きませんし、SACによる報復もないんです。
ドイツは、アメリカの核を、ドイツに持ち込ませて、引き金に指をかける権利を確保しています(核のシェア)。
いったい、日本は、何をもって、「アメリカの核の傘の下にいる」と言えるんでしょうか?
担保は、あるんですか?
日本が、再度、核攻撃を受け、数十万単位の人が死んだとき、誰が責任を取るんですか?
日本人が数十万人殺されたら、「アメリカがかわいそうに思って、核報復してくれる」と、思っているんでしょうか?
日本人が数十万人殺されても、アメリカが核報復してくれなかったら、どうするんですか?
今は、水爆の時代で、日本だと、水爆2個で消滅するそうです。
日本が滅んだ後、アメリカが報復してくれても、意味がないんじゃないですか?
大東亜戦争で、日本が原爆を投下されたのは、日本に原爆がなかったからです。
化学兵器、生物兵器は、日本もアメリカも持っていたから、使われませんでした。
こっちが使うと、あっちも使うからです。
実務的には、「アメリカの核の傘は、ないし、それを保証する条約もない」というのが、真実なんじゃないですか?
そして、核攻撃を抑止するには、核保有しかないんじゃないですか?
日本は、世界で唯一の被爆国だから、世界で唯一核を持つ正当な権利があるんじゃないですか?
核保有を言い出せない政治家は、ただ、臆病なだけじゃないですか?
もしくは、外国に買収されているんじゃないですか?
お礼