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パクスブリタニカ黄金時代の植民地
大英帝国は世界中に植民地を保有していましたが、その主要構成国であるイングランドやスコットランド、アイルランド、ウェールズの自治政府は植民地経営に参加していたのですか?つまり例えば、カナダや英領インド帝国などはこういった構成国の共同植民地だったのでしょうか?後にカナダやインドも英連邦構成国に組み込まれていきますが・・
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パクスブリタニカ時代のスコットランド、ウェールズ、アイルランドに、自治政府や議会などはありません。スコットランド、ウェールズに自治政府と議会ができたのは1999年で、労働党のブレア政権が推進した地方分権改革によるものです。アイルランドはアイルランド独立戦争を経て1922年に南部26県がイギリス連邦内の自治領アイルランド自由国(のちに国名変更し英連邦から離脱)として分離しています。 「連合王国」といっても実態はイングランドによる併合で、イングランドの政府・議会がそのまま連合王国の政府・議会となり、ほかは連合王国になったとき全部廃止されています。 スコットランド名門貴族の第8代エルギン伯爵ジェイムズ・ブルース(1811-1863)は、パクスブリタニカ黄金時代にジャマイカ総督、カナダ総督、インド総督を歴任したほか、対中国の特命全権使節として軍を率い、清に天津条約・北京条約を締結させ、日本には日英修好通商条約を締結させるなど活躍した人物ですが、別にスコットランド代表として植民地統治に携わったというわけではありません。
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