• ベストアンサー

口論で不利になった側の心理

口論で、不利になってくると「相手の悪いところ」をことさら、大袈裟に指摘してくる人がかなりいます! この時の『不利になった側」心理をわかりやすく分析していただけないでしょうか。 宜しくお願い申し上げます。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10005/12514)
回答No.1

以下のとおりお答えします。 >口論で、不利になってくると「相手の悪いところ」をことさら、大袈裟に指摘してくる人がかなりいます! この時の『不利になった側」心理をわかりやすく分析していただけないでしょうか。 ⇒一言で言えば、「自分自身を守ろうとする本能的行動」と言えるでしょう。精神分析学などの学術用語では、これを「防衛機制」(self-defense mechanism)と呼びます。「受け入れ難い状況とか、危険な状況に直面した時に、その不快感や不安感を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズム」であるとされます。 お尋ねの内容に沿って言えば、「自分の期待に反するような対象を半ば無意識的に価値のないものとして過小評価する行為」ですね。つまり、対象の価値を引き下げようとするわけですが、その意味は、「期待を裏切るような対象に対する報復」という目的と、「相手の能力を弱めようとする心理的欲求」が作用した結果と言えます。 これを専門用語では、「脱価値化」(revaluation)と言いますが、この脱価値化は、「児童の発達においては極めて正常なもの」とされます。しかし、幼少期間中での発達が何らかの理由で阻害されたり中断されたりした場合は、成人期までこれらの防衛機制を保持することがあるそうです。お尋ねの例は、まさにこれに当たると言えそうですね。つまり、「不利になってくると相手の悪いところを大袈裟に指摘してくる人」は、発達のプロセスが幼児段階に留まっている人と言えるかも知れません。 なお、詳細については次のサイトをご参照ください。 【https://ja.wikipedia.org/wiki/防衛機制】 【https://tetsuyas-mindpalace.com/defence-machanism】 これらのサイトから、上に述べた「脱価値化」などと近い関係にありそうな事項を一部引用しておきます。 (引用) ・「躁的防衛」(Manic defence):自分の大切な対象を失ったり、傷つけたりしてしまったと感じた時に生じる不安や抑うつなどの不快な感情を意識しなくするために行う。「優越感(征服感)」「支配感」「軽蔑感」の三つの感情に特徴づけられ、自分は万能であり相手を支配できると思い込んだり、逆に相手の価値をおとしめたりする。うつ気分を逆転させた躁の気分で抑うつの痛みを振り払おうとするという意味で自冒頭のように言います。 ・合理化(Rationalization):満たされなかった欲求に対して、理論化して考えることにより自分を納得させること。イソップ寓話『すっぱい葡萄』が例として有名。狐は木になる葡萄を取ろうとするが、上の葡萄が届かないため、「届かない位置にあるのはすっぱい葡萄」だと口実をつける。 ・反動形成(Reaction formation:受け入れがたい衝動、観念が抑圧され、無意識的なものとなり、意識や行動レベルでは正反対のものに置き換わること。本心と裏腹なことを言ったり、その思いと正反対の行動をとる。