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【生物学・マダニ】ハッカ油はマダニの防虫剤になりま
【生物学・マダニ】ハッカ油はマダニの防虫剤になりますが、害虫のマダニには鼻があって嗅覚があると言うことですか?
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こんにちは ご質問の >マダニには鼻があって嗅覚がある を >マダニには嗅覚があるとすれば正解です。 基本昆虫には鼻のような吸入により空気中の化学物質を 吸引して積極的に集める器官はなく、体表・主に触覚や脚部 にて感受します。風任せとも言えます。 カイコガ(蚕)くらいになると、メスのフェロモン臭を 感じた雄は飛べもしないのに盛んにはばたいて気流を起こし、 ジグザグに歩き出します。そしてより強く感じられる方向に 歩きます。 ダニの嗅覚器はハラー氏器官と呼ばれ、 https://www.kaikyokan.com/cms/cp_sealife/h30madani-2/ 昆虫との違いについて議論がなされています https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201702216678656333 ダニには眼がないまたは、眼があっても光の方向を感じること ができる程度の眼しか持たないため、どのように自分のまわりを 感受しているのか興味深いところです。 オマケ:身近な吸血性昆虫忌避剤 ではでは https://patents.google.com/patent/JPH05178712A/ja
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>マダニには鼻があって いいえ、マダニには鼻、あるいは鼻に相当する器官はありません。 >嗅覚があると言うことですか? いいえ。 ご質問が「マダニは嗅覚でハッカ油のにおいをかぎ、この臭いは不快だと思って避けているのでは」という想定があるのであれば、これもいいえです。 ハッカ油はニホンハッカの精油です。 精油とは、植物から一部の揮発性油溶性分のみを抽出したものです。 含まれる成分は植物によって異なりますが、 薬局方のハッカ油の場合、一例としてこちらのようになります。 > l-メントール [CPD:C00400], (-)-メンチルアセタート [CPD:C09870], l-メントン [CPD:C00843], 1,8-シネオール [CPD:C09844], ベータ-カリオフィレン [CPD:C09629], イソメントン [CPD:C11952], ゲルマクレンD [CPD:C16142], ピペリトン [CPD:C09885], プレゴン [CPD:C09893], アルファ-ピネン [CPD:C09880], d-リモネン [CPD:C06078] https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D06461 その割合についてはこちら https://hakka.be/knowledge/component/ 「においをかぐ」とは、何かの物体から揮発性物質が立ちのぼり、嗅覚を持つ生き物の鼻の嗅上皮に付着します。それにより信号が伝えられ、においを知覚できるのです。 マダニにはそこまで複雑な器官はありません。 しかし、「揮発性物質が身体に付着する」ことで、その物質を知覚することはできます。その物質がマダニにとって刺激が強い、すなわち危険がある可能性がある場合、マダニも忌避行動を取ります。 だからハッカ油は忌避剤になり得るのです。 つまり、「人間の嗅覚にとってはミントの香りだが、成分はまったく違う場合、マダニよけにはならない」です。 たとえば合成香料で、ミントに似せた香りがあった場合、仮に人間の嗅覚では区別がつかなくとも、精油と同じ成分は含まないわけですから、その合成香料はマダニに対して忌避剤として働きません。 なお、「精油は植物から油溶性成分だけを抽出したもの」ということは、人間にとっても非常に刺激が強いです。 従って精油のほとんどは希釈して使います。人体にそのまま触れるような使い方は禁忌です。(ごく一部、知識のある者がきちんと配慮できる場合を除き) 以前のご質問で「ハッカ油を身体に塗ると」とご投稿なさっていましたが、ハッカ油をそのまま希釈せずに皮膚に塗ることはお控えください。 念のため書いておきます。
お礼