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ラグランジュ点
地球と月のラグランジュ点に小惑星とかスペースコロニーとか置いた場合、地球から望遠鏡とかで見えるものでしょうか?
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小惑星の場合を大まかに考えてみます。地球と月のラグランジュ点のうち地球ー月ーラグランジュ点が正三角形をなす点について太陽からの距離を1天文単位(1億5千万キロ)地球からの距離を38万キロとします。 この位置に月の直径の1万分の1(約350m弱)の小惑星があり、しかもその反射率が月と同じだったと仮定しますと、太陽光を反射する光量は表面積に比例すると考えられるので、月の1万分の1の2乗、つまり1億分の1となると考えられます。星の光度は明るさが100分1になると5等級下がりますが、1億は100の4乗だから20等級下がります。満月の光度は平均でマイナス12.7等なので-12.7+20=8.3 で約8等星です。この光度なら位置が判明していればアマチュアの比較的小口径の望遠鏡でも光点としての観測は容易でしょう。なお直径35メートルでも13等級となるはずです。ただし見かけの直径は極めて小さい(月面上で直径350mのクレーターを見るのと同じ)ので形状の観測は地上からは事実上不可能でしょう。 現実にこれに近い事例として2004XP14という小惑星が2006年7月に地球から43万キロのところを通過したことがあり、この時は11等級まで明るくなりました。直径は1キロ以下と推定されているようです。なおこの程度の小惑星の地球への接近はさほど珍しいものではなく「天文年鑑」などには毎年いくつかの小惑星について接近時の位置予報などが掲載されています。 人工天体の場合、小惑星ほど大きなものは打ち上げが困難ですが、金属製なら岩石でできた小惑星よりは反射率が高いはずで、巨大な太陽電池パネルなどがあればなおのこと同じサイズの小惑星よりは明るく見えるでしょう。
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- staratras
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人工天体の場合の大ざっぱな見積もりです。国際宇宙ステーションは地上から約400kmの高度を飛行し条件が良いとマイナス2等ほどに明るくなります。ラグランジュ点は約1000倍遠いので、国際宇宙ステーションがこの位置にあれば明るさは1/1000の2乗で100万分の1になると考えられます。光度(等級)にすればlog(100万)/log(100の五乗根)=15(等級)下がりますので13等星になりそうです。ある程度以上の口径の望遠鏡(カメラ)なら光点としての位置は観測可能でしょう。
お礼
場所がわかっていれば点くらいは見えるということですね。 ありがとうございます。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10005/12514)
以下のとおりお答えします。 >地球と月のラグランジュ点に小惑星とかスペースコロニーとか置いた場合、地球から望遠鏡とかで見えるものでしょうか? ⇒地球と月の間のラグランジュ点は、地球から32万km以上離れていますので、シリンダー型やバナール球のような大型のスペースコロニーでないと、望遠鏡では見づらいでしょうね。スペースコロニーそのものは、人類の英知を結集して、緻密な計画を立てて遂行すれば実現は可能かも知れませんが、数十年単位の期間は要するでしょう。 なお、スペースコロニーの詳細は、https://ja.wikipedia.org/wiki/をご参照ください。
- SPROCKETER
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高解像度望遠鏡で見れば、見えない事は無いでしょう。パソコンの画面に望遠鏡の画像が表示出来る物です。もっとも、小惑星とか、宇宙コロニーとか、そういう物が地球の周回軌道上に設置出来ればの話で、実際には実現しないと言われています。 アニメの話を鵜呑みにしている人は知らないのでしょうが、巨大な宇宙建造物を作ろうとすると、溶接作業が必要になりますが、宇宙では無重力なので溶接作業が困難を極め、事実上、不可能なのだそうです。接着剤で外壁を繋ぐ案もあるそうですが、強度が足りないとか、劣化して脱落するとか、難しいようですね。現在のところ、巨大宇宙建造物の計画を真面目に考えている国は1つも無いようです。 ラグランジュ軌道上に宇宙建造物を設置するという案そのものが現実離れしていて、地球低軌道上や月低軌道上に建造する方が遥かに安上がりです。要するに空想の域を出ない計画案ばかりで現実化する見込みはありません。
お礼
場所がわかっていれば点くらいは見えるということですね。 ありがとうございます。