新人教育について
医療系検査施設で働く5年目の者で、今の課は3年目です。
今年の4月に、新卒(修士卒)の新人が2人入ってきました。
私たちは支部所属ですが、彼らは本社所属で、現場研修に近いような形で配属されました。
彼らの教育担当は一応います(役職者)が、基本的に分かる人がその都度教える、という感じです。
悪く言うと、ほぼ放し飼いです。
彼らは頭も良く器用なため、教えたことはスマートにこなします。大きな失敗は未だありません。
が、受身というか、マイペースなため困ることがあります。
配属当初はできることも少なく、午後の2~3時間程度空いた時間は業務に関する勉強をしており、それも良いと思っていました。ですが、半年経ち、課内のルーチン業務は一通り教わったにもかかわらず、相変わらずそんな状態です。
一日の検査担当は各人決まっていて、それが終わればあとは自由です。検体数によっては午後2時や3時で終わってしまう人もいます。
他の人の手伝いや物品の納品、一杯になった書類の移動、そして電話取りなど、やることはコマゴマありますが、私たちがそれをやっているのを横目に、手伝おうともせず、ひたすらパソコンとにらめっこです。
研究的なこともやっている部署なので上司も勉強を励行するためか、ずっと本を読んだりネットで調べものをしたりしてるようです。ルーチン検査に関してもデータの解釈等にまだ甘いところが見られ、毎回先輩に指摘されているのですが、「はい、わかりました」で終わり。考え方などを教わる姿勢が見られず、テストの答案よろしく結果用紙を先輩に提出して「2人目判定お願いします」と言って去っていきます(数値は出ますが、定性検査に近いため、最終判定は人がやります)。
先輩(教育係ではないが、この課の古株)は「やる気がない奴には教えん」とご立腹です。
教育係の人にそれとなく相談しても、「最初が肝心だから、言ってあげたほうがいいんだよねぇ」と他人事のようにいうだけで、結局は何も音沙汰なしです。
ちなみにこの人も研究者肌で、研究の進め方などの知識的なアドバイスはまめにしています。
最近はルーチン検査にも慣れてきたせいか、自分なりに手順を省くようになってきました。
レ点チェックすべきところにしない、試験管に番号を振らない(個別名シールがあるので識別は可能)etc...。
ただ、これらはなるべく間違えないための課内の習慣的な決まりごとであって、
間違いを犯しているわけではないため、注意すべきかどうかも悩ましいところです。
うちは比較的ルール的にも時間的にも余裕がある課なのですが、他の課に行ったらガチガチで、そういったことではまず許されないでしょう。
私は以前そういった部署にいたのでなおさら気になります。
ですが、上の人間があまりそういった教育をしないというか、厳しく言って自分が嫌われるのが嫌、といった感じの人が多いのです(そのせいかピリピリしたムードはないのですが)。
やめられても困るのでしょうし…。
それが課の方針なら私がとやかく言うことでもありませんし、教育係には何度か伝えましたが何も音沙汰ないので、もう気にしないほうがいいのかとも思い始めています。
それと、一番困るのが、先輩が怖くて何でもかんでも私に聞いてくることです。私も異動して2年目、現在の検査の担当は彼らの2ヶ月先んじたくらいで、まだ判断しかねることも多く、結局はその先輩に聞いて解決してもらってます(先輩と私は上手くいっています)。
でも、先輩がいるすぐ横で(その検査の指導係はその人ですので)私に質問されると、非常に気まずいものがあります。
そういった礼儀的なことも含めて、言いたいことは色々あるのですが、やはり下っ端の私が言ってしまうのは問題があるでしょうか。
ちなみに、怒ってる先輩は、「そういうことは教育係が教えるべきだ」と、腹を立てながらも、どうしてほしいかを彼らには言いません。
質問は、私は彼らに「言ってあげたほうがいい」のかどうか、です。
私も自分が教えられたことが「常識」になっているのでしょうが、その他の見方、考え方をお聞きしたく、よろしくお願い致します。