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日本数学オリンピック予選問題について

 第14回(2004年)日本数学オリンピック予選問題の問題9について説明をお願いします。解答は手元にありますが、数学好き向けに説明しているので、全然わかりません。数学が得意でない人向けにわかりやすく説明してください。 問題9  「7人の政治家がおり,いくつかの派閥がある.派閥とは1人以上の政治家が属する集団である.2つの派閥は,もしその両方に属する政治家と,どちらにも属さない政治家がともに存在すれば,必ず一方が他方を含むという.派閥の個数の最大値を求めよ.ただし,7人全員からなる集団も派閥であるとする.」

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  • eatern27
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回答No.4

#2です。23通りであっていたんですね。 ★の条件を式で表すのなら、(Aを派閥の集合とします) 「任意のP,Q∈Aに対して ((P∩Q≠φ)∧(P∪Q≠U))⇒((P⊃Q)∨(P⊂Q))」 という感じになります。 「任意のP,Q∈Aに対して」の部分についてですが、 もし、A内に派閥がn個あれば、P,Qの選び方はnC2通りあります(P,Qの順番を考えない)。そのnC2通り全てに対して、という事になります。 また、 P∩Q≠φ:両方に属する政治家が存在する P∪Q≠U:両方に属さない政治家が存在する (P⊃Q)∨(P⊂Q):一方が他方を含む の部分に相当します。また、 この条件は 「任意のP,Q∈Aが (1)P∩Q=φ (2)P∪Q=U (3)P⊃Q (4)P⊂Q のうち、少なくとも1つを満たす」と同値です。 (★が↑の意味だと思って差し支えないかも) それぞれを日本語で書けば (1)P,Qの両方に属す政治家がいない (2)全ての政治家はP,Qの少なくとも一方に属す (3)Qに属す政治家はPに属している (4)Pに属す政治家はQに属している という感じです >派閥PがAの要素であるならば、P~(=Pに属さない政治家からなる派閥)をAに付け加えても★を満たします について AにP~を付け加えた集合をBとします。 A内のどの2つの要素をとってきても、(1)~(4)のどれかを満たすのですから,結局P~とAの要素Qが(1)~(4)のどれかを満たせばOKとなります。 これは、P,Qが(1)~(4)のどれを満たしているかで場合分け(PもQもAの要素なので,(1)~(4)のどれかを満たす事が保証される)します。 (1)P∩Q=φ⇒P~⊃Q (2)P∪Q=U⇒P~⊂Q (3)P⊃Q  ⇒P~∩Q=φ (4)P⊂Q  ⇒P~∪Q=U ですから、P~とQも(1)~(4)のうち、少なくとも1つを満たしています。 よって、集合Bも★の条件を満たします。だから、 >なので、PとP~が共にAの要素であった方が、Aの要素の数は多くなります。 と言えます >派閥に含まれる政治家の人数が…が最大です。 の部分について。 1人・6人からなる派閥および7人からなる派閥は、そもそも7通りおよび1通りしかありませんから、「1人・6人の派閥は7つ」「7人の派閥は1つ」が最大というのは明らかです。 次に、2人からなる派閥について。 まず、[ab]という派閥を作ります。(この書き方は#2と同じです) ここに1つ派閥を付け加えるのを考えてみます [ac]という派閥を付け加えると、[ab][ac]が★の部分の条件を満たしていません。なので、[ac]という派閥を付け加える事ができません。 aまたはbを含む派閥を付け加える事ができないので、付け加えることができるのはaもbも含まない[cd]となります。さらに、もう1つ付け加えるとしたら、[ef]となります。[ab][cd][ef]に属さない政治家はgのみですから、これ以上付け加える事ができません。なので、2人からなる派閥は3つまで。 同様に3人からなる派閥は2つまでとなります。 4人からなる派閥はPに対するP~のようなものを考えれば,結局3人からなる派閥に帰着できます。よって、2つまで。5人からなる派閥も同様に3つまで。 「★の条件を満たしたまま25個の派閥を作ることはできません。」 について。 まず、25個の派閥を作れるとしたら、 1人・6人の派閥は7つ 2人・5人の派閥は3つ 3人・4人の派閥は2つ 7人の派閥は1つ 存在しないといけません。 2人の派閥を3つ作るとしたら, [ab][cd][ef]となります。ここに3人の派閥を1つ付け加える事を考えます。 この3人の派閥はabcdefのどれかを含みます。 そこでaを含むとします。もし、bを含まなかったら,★を満たしません。なので、bを含みます。 さらに、c~fを含んだら、★を満たさないので,gを含みます。 よって、[abg]という派閥を付け加えることになります。さらに、もう1つ3人の派閥を付け加えるとしたら、[cdg]となります。ところが、 [abg][cdg]の2つに注目すれば、★を満たさないことが分かります。 よって、2人の派閥が3つあったら、3人の派閥は1つまで、ですね。なので、25個の派閥は不可能、となります。 うーむ、下手な説明ですいません。分からない所があれば、補足してください。

MAHLER_me
質問者

お礼

丁寧な解答本当にありがとうございます。 非常にわかりやすい説明で、数学がダメな私でも正確に理解することができました。これからも質問することがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

その他の回答 (4)

  • eatern27
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回答No.5

#2,#4です。 やっぱり、#2のような解き方じゃなくてよさそうです。 #4に書いてある事から派閥は25個以下、というのが言えます。さっきは、この後、2人の派閥と3人の派閥に注目して、2人の派閥が3つ、3人の派閥が2つ、というのは不可能、というのを証明しました。 さらに、4人の派閥が2つ、5人の派閥が3つ、というのも不可能、というのが証明できるはずです。(2人の派閥3,4人の派閥2が不可能,とかでもOK) なので、結局、派閥は23個以下,となります。 #2に挙げたような23個の例が存在するので、最大値は23個 こんな風にも証明できますね。 >派閥PがAの要素であるならば、P~(=Pに属さない政治家からなる派閥)をAに付け加えても★を満たします。 などは、23個の例を探すための道具、とでも思って下さい。

  • elmclose
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回答No.3

#1です。 私は、問題の中の★に相当する部分の解釈を間違っておりました。 それで、考慮すべき場合が漏れており、「13個」と書いてしまいました。 #2さんの説明はわかりやすいと思います。 あと、 「派閥PがAの要素であるならば、P~(=Pに属さない政治家からなる派閥)をAに付け加えても★を満たします。」の部分と、 「★の条件を満たしたまま25個の派閥を作ることはできません。」の部分が、 それぞれ、なぜそう言えるのかがはっきりすると、より一層理解しやすいと思うのですが。

  • eatern27
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回答No.2

答えは23通りですか? あっているかどうかも分からないので,大雑把な説明だけ書きます。もっと詳しい証明が必要であれば補足をしてください。(23通りが違う場合も、補足してください。もう一度考えてみますので) まず、 「2つの派閥は,もしその両方に属する政治家と,どちらにも属さない政治家がともに存在すれば,必ず一方が他方を含む」…★ という条件を満たす集合Aを考えます。(Aの要素は派閥です) 派閥PがAの要素であるならば、P~(=Pに属さない政治家からなる派閥)をAに付け加えても★を満たします。 なので、PとP~が共にAの要素であった方が、Aの要素の数は多くなります。 よって、7人全員からなる派閥に対してだけは「PとP~」のようなペアを持ってくる事ができない、という事に注意すれば、最大値は奇数という事になります。 派閥に含まれる政治家の人数が 1人・6人の派閥は7つ 2人・5人の派閥は3つ 3人・4人の派閥は2つ 7人の派閥は1つ が最大です。よって、派閥の数の最大値は 7×2+3×2+2×2+1=25以下となります。 ところが、★の条件を満たしたまま25個の派閥を作ることはできません。 よって、(最大値が奇数であるから)最大値は23以下、となります。もし、23個の派閥が作れれば、23が最大,となります。 政治家にa~gという名前をつけて、 abcだけが属す派閥を[abc] abcだけが属さない派閥を[-abc] のように表す事にすれば、 [abcdefg] [a][b][c][d][e][f][g] [-a][-b][-c][-d][-e][-f][-g] [ab][abc][abcd][abcde] [-ab][-abc][-abcd][-abcde] という派閥は★の条件を満たします。(←満たしていますよね?確認してください) よって、23個の派閥を作る事ができます。 ∴最大値は23個。

MAHLER_me
質問者

補足

正解は「23個」です。 とても丁寧な解答、本当にありがとうございます。 私は、どうやら数学だけでなく日本語の勉強もした方がいいみたいで、どうしても★の部分の題意が読み取れません。もしよろしければ、★の部分の解説と、全体のより詳しい説明をお願いします。

  • elmclose
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回答No.1

補足要求をいたします。答えは13でしょうか。 もし13が合っていれば、説明可能かもしれません。

MAHLER_me
質問者

補足

解答していただいて本当にありがとうございます。 正解は「23個」となっています。

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