- ベストアンサー
英国とポルトガルの関係
英国とポルトガルは13世紀から永らく軍事同盟を結んでいます。ポルトガルは第二次英仏百年戦争の時もナポレオン戦争の時もWWⅠ時も自国の危険を顧みず同盟に従って参戦しており、NATO同盟まで続いています。ポルトガルは英国の従属国ですか? 因みのWWⅡ時はサラザール政権は中立を保ちましたが、もしスペインフランコ政権が枢軸側で参戦したら英国側に立ったのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>ポルトガルは英国の従属国ですか? ナポレオンがイベリア半島に侵攻したときにポルトガル王室はブラジルに逃れ、ナポレオンがイベリア半島から撤退した後も王室はなかなか本土に帰ってこず、ポルトガル本土はイギリス軍の軍政下にあったということですから、従属国というのは言い過ぎでも、力関係はある時代からイギリスが上だったというのはあったかもしれないですね。 >WWⅡ時はサラザール政権は中立を保ちましたが、もしスペインフランコ政権が枢軸側で参戦したら英国側に立ったのでしょうか? フランコが枢軸側で参戦するということが「ありえないIF」なので、なんともいえないですね。どのくらいありえないIFなのかというと「ヒトラーとチャーチルが同盟してソ連と戦争する」か「ヒトラーとスターリンが同盟してイギリスと戦争する」くらいありえないです。 フランコは徹頭徹尾、ヒトラーの戦争に付き合う気はありませんでした。ヒトラーとフランコが会談したことは質問者さんもご存知でしょうが、フランコが会いに行ってはおらず、わざわざピレネー山脈までヒトラーが出向いています。 それでフランコは大仰にヒトラーを歓迎はしますけれど、ドイツにはとても実現不可能な量の支援があれば参戦するといってヒトラーを困らせます。結局会談は「これなら歯医者に行ったほうがマシだった」とヒトラーに嘆かせる結果で終わります。 まだスペイン内戦が終わったばかりであるフランコは、他人様の戦争に首を突っ込む余裕は全くありませんでした。 しかしそうはいっても内戦時にナチスドイツから軍事支援もあったため、国内にはナチスシンパが数多く存在し、彼らはフランコに枢軸側にたって参戦するように圧力をかけました。それに対するフランコの手が絶妙でした。 青師団という義勇兵部隊を作り、そこにナチスシンパを放り込んで義勇兵としてヒトラーに送ったのです。これでヒトラーに対して「ウチらもあんさんに協力してまっせー」と政治的にアピールし、しかも国内にいる面倒なナチスシンパをまんまと国外に送ってしまったのです。 そしてフランコが密かにうったもうひとつの手も絶妙でした。表向き親ナチス政権なので入ってきた様々なナチスの機密情報を、密かにイギリスにリークしたのです。スペインがナチスに義勇兵まで送っていたのに連合国側から全く不問にされた理由がこれです。 フランコはこのようにしたたかに二枚舌外交を行うことで、第二次世界大戦に巻き込まれずに済みました。だから仮にスペインが第二次世界大戦に参戦したとしても、どのような歴史でも「勝ち馬に乗った」んじゃないかなと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ヒトラーの「これなら歯医者に行ったほうがマシだった」は「あいつ(フランコ)と話をするくらいなら歯を全部抜いたほうがましだ。」じゃなかったでしたっけ?まあ略同じ意味ですねw