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カタカナ語使用の基準について
カタカナ語を使用することの是非ではなくて、使い方についての疑問です。あるテレビ番組でスタートアップ企業という言葉が出てきました。文脈から新規設立というような意味かと思うのですが、どこか違うのかもしれませんが、こういうカタカナ語をいきなり使ってわからないのは分からない人が悪いのだというような印象を持ちます。番組の制作者はどのように考えているのでしょうか。
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実態としては、放送でのカタカナ語やアルファベットの略語の使用に関しては次の3通りがあります。 1.コンピューター、インターネットのように説明なしに自由に使用するもの 2.スーパー・チューズデー(=アメリカ大統領選挙の予備選挙・党員集会が集中する3月の第2火曜日)のように説明を付加して使用するもの 3,特別な必要がない限り放送には使わないもの ただし、ある言葉がこのうちどれに当てはまるかについては、漢字表記のように統一的な基準はなく、放送局ごとや番組ごとにデスクが判断しているのが現実の姿でしょう。また同じ言葉でも時代によって差があります。 例えば今では小学生でも知っている「インターネット」という言葉も、世間に知られ始めた当時は説明を付けて使わざるを得ず、インターネットを「世界的なパソコンのネットワーク」だと説明した某放送局に対して視聴者から、「世界的なコンピューターのネットワークのことでパソコンに限定されるものではありませんよ」という指摘の電話があったという話もあるようです。 この例でもわかるように、あるカタカナ語は世間に普及していくに連れて、上の分類で行けば3→2→1という道筋をたどりますが、問題はその見極めです。ご質問の「スタートアップ企業」について、仮にニュースだとすれば原稿を書いた経済や政治担当の記者は1だと考え質問者様は2だと考えたということになるでしょう。その個人差は仕方がありませんが、出稿部のデスクまたはテレビニュースの制作デスクの段階、あるいは原稿の下読みの際に「説明なしに使って一般の視聴者が理解できるかどうか」を検討したかどうかがポイントでしょう。 そうした検討を経て「説明なしに使ってもよかろう」「文脈で理解されるだろう」と結論を出したのであればそれはその放送局のニュースとしての判断ですが、そうしたことがなくただ記者が書いた原稿がそのまま読まれたのであれば、これはやはりまずいでしょう。ただしこの内部で検討したが否かは放送を見ているだけではわかりません。 テレビ草創期のニュースデスクはこの「誰にでもわかる放送」という点には厳しくて、新人記者に対して「説明なしに英語の略語を使って良いのはPTAだけだ」と指導したそうですが、さすがに今ではそこまでは言えず現代の基準はどうすればよいかこれは難しい問題です。
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- mekiyan
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基準なんてなしと思いますよ。まだしもオリジナルの単語の言葉の意味が同じならまだ救われるんですが、まったく違うのも多いのがここの質問でも続出してます。多分、俺様のほうがよく知ってるんだぞ、頭が高いぞね、ってイキがっているだけじゃないですかね。
お礼
まさにおっしゃる通りだと思います。政治家がカタカナ語を使いたがるのも似た理由があるのだろうと思います。
- SPROCKETER
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私が若い頃はベンチャー企業と呼んでいましたが、今は言葉を変えてスタートアップ企業と呼んでいるようですね。言葉を変えるのは失敗している例が多いのを意味しています。 たとえば、仮想現実空間で商品販売や経済取引をするのを、今ではメタバースと呼んでいますが、過去に何度も呼び名が変わっています。失敗が多かったからでしょうね。 カタカナ企業は失敗すると名前を変える例が多いです。名前が変わる事が多い企業は成功していないと考えた方が良いかもしれませんね。
お礼
昔追いつめられると相手が知らない専門用語を持ち出して逃げようとする偉い人がいましたが、報道機関は相手にわかる言葉を使うことが大切なのに、かなりいい加減な仕事ぶりなように思います。
お礼
大変ためになるお話を伺えました。特にあらかじめ当事者が検討するかしないかが重要だと思いました。政治家と違って自分の利害得失は関係がないことですので慎重に考えてほしいと思います。カタカナ語以外にもこだわるなどと言う言葉をよい意味に使うのはなぜかマスコミの人が努力して定着させたような印象があります。