自分の住んでいる地域や旅先で近距離を中心に使う分ではICカードのみで対応できることが多いので、紙の切符なんかなくなった(必要ない)とお思いなのでしょうが、現在でも紙の切符を使う必要がある状況は意外と多いです。但し、割合で言えばかなり低くなっているのも事実で、大都市圏では券売機の数が減ったり、発券窓口がなくなったりしている事例は増えています。
1.ICカードが対応できない区間や長距離区間を乗車する
この場合、切符を買うしか方法はありません。また、ICカードが利用できる範囲内でも、地域や乗り方によっては途中下車(目的地までの経路上の途中駅で改札外に出ても切符を回収されず、残りの区間を乗車できる制度)することができる場合はあり、その場合は乗車券を購入する必要があります。
→すべての区間でICカードを導入する日は永遠にこないような気もしますが、そういう時が来たときはさすがに切符を廃止し、1回しか乗らない客にもICカードを発行するかもしれません。(外国の都市交通では1回しか乗らない外国客でも簡易なICカードを発行する事例があるようです)
また、ICカードで途中下車を認めるには今と違うやり方を考えなければならず、そのやり方をあえて開発するより、現行のように途中下車する場合は切符を買うとした方が便利でしょう。
ちなみに、JRは遠距離乗るほどキロ当たりの運賃が安くなる制度をとっている為、途中下車の制度を完全になくすことは困難です。
2.割引切符や企画切符を利用する(フリー切符、回数券タイプの切符、行程に必要な乗り物の切符がすべてセットになったきっぷ等)
こちらは、ICカードで同様の割引ができたり、ICカードに企画切符の内容を搭載させたり、スマホなどを利用した方式にすることで紙の切符をなくすことは可能ですし、既に地域によっては紙の企画切符はなく、ICカードやスマホ対応したものしかない場合もあります。
ですので、企画切符に関しては近い将来はルールの変更などを経て紙の券がなくなる可能性はありますが、その場合自動改札のシステム障害やスマホの通信障害(先日auで大々的に発生しましたね)が生じたときにどう対応するか(現行のルールでは目で確認できないものは切符を持ってないとみなし別途運賃請求となる例が多いので見直す必要がある)ルールを整理する必要があります。
3.その他
ICカード利用を私用に使ってはいけない(会社から支給されたカード等)会社等に交通費を請求する為領収書が必要など、運賃の支払いが自分自身での支払いでない時は、状況によっては近距離でも切符を買う必要がある場合が生じます。(ICカードの直接乗車では領収書が発行できない等)
お礼
おっしゃる通りですね。私の認識不足でした。