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太平洋高気圧でなぜ暑くなるのでしょうか?
今週は太平洋高気圧が日本を覆うようになるので猛暑が続くような報道がありましたが、高気圧でなぜ暑くなるのでしょう? 冬期には強い高気圧がくると、厳しい寒波に襲われ低気圧なら雨天になり少し暖かいですよね。 私の乏しい知識で考えると、高気圧って空気の密度が高いから気圧が高くなると思うのですが、密度が高い=空気(分子?)の運動量が少ないので温度も低い。ではないのでしょうか? なぜ、冬と夏では高気圧の働き(暑い・寒い)が変わるのでしょう?
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「高気圧」と一口に言っても冬の「シベリア高気圧」と夏の「太平洋高気圧」とでは、そのでき方・性質が異なり、空気の温度が違います。 冬のシベリア高気圧は「寒冷高気圧」で、「下層が冷えて、地表面付近に寒冷な空気がたまり、密度が大きくなった空気の重さで高気圧になったもの」です。大陸の放射冷却によって寒冷で乾燥した空気となっています。 一方夏の太平洋高気圧は「亜熱帯高気圧」とも呼ばれる「温帯高気圧」の一種で、「赤道地帯で上昇した空気は、ハドレー循環により緯度30°あたりで集積し、下降する。この際、断熱圧縮により温度が上昇するため、温暖な高気圧となる」ものです。暖かく湿った空気になっています。 したがって冬にシベリア高気圧が張り出せば寒くなり、夏に太平洋高気圧に広く覆われれば暑くなります。ポイントは気圧が周囲より高いか低いかではなく、巨大な空気の塊である気団の温度が高いか低いかです。 したがって場合によっては夏場、低気圧によっても気温が上がります。たとえば強力な(熱帯)低気圧である台風が通過した後に気温が急上昇することがあります。台風がさらに暖かい空気を持ち込んでくるためで、さらにフェーン現象が加わって、2020年の9月に新潟県内で気温が40度を超えたこともあります。
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- Natt
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中学~高校で天気などで習ったことですが、基本的に高気圧から低気圧に空気が流れ込みます。 これは水をイメージすると理解しやすいですね。 高いところから低いところに水が流れていく、といったイメージです。 ここで気温に影響を与えるのが、どこの位置に高気圧があるか、です。 太平洋は海の上で遮蔽物なども少なく、空気が温められています。 一方で、日本海近辺は緯度などの関係もあって、冷たい空気です。 太平洋に高気圧が、日本列島上空に低気圧があれば、温められた空気が日本に流れ込むので「暑く」なります。 逆に、日本海に高気圧があって、日本列島上空に低気圧があれば、冷たい空気が日本列島に流れ込み「寒く」なります。 ではなぜ、夏・冬で気圧配置が変わるのか。 いろいろな原因がありますが、地面と水の温まりやすさの差、が大きな要因となっています。 水と土だと、水の上は温まりにくく土の上は温まりやすいです。 これを地球上で見ると、ユーラシア大陸は土の塊で温まりやすくなります。 一方で太平洋は水なので土に比べると温まりにくくなります。 大陸の上の空気は温まりやすいので空気が軽くなります。 (冷たいものは下にたまり、暖かいものは上にいく、という物理法則です。お風呂などで追い炊きなどをすると、水面に近い部分がすぐ厚くなり、下の部分は冷たいまま、という現象と同じです) その結果、相対的に「低気圧」となります。 一方で太平洋上は水の上なので空気が極端に温められることがないため、相対的に「高気圧」となります。 これが夏の気圧配置である、太平洋高気圧です。 また、高気圧は雲を押し流す働きがあるため、天気が晴れとなり夏の暑さの要因の一つともなっています。 こうした様々な働きにより、日本の夏の暑さが現象として表れています。 https://science.005net.com/yoten/2_taiki.php こちらなども参考にしてみると良いでしょう。
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- 69015802
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高気圧の中では下向き(上空から地表に向かって)の風が吹いています。ですのでその風圧で地表の気圧が高くなります。その周りでは高気圧の外側に向かって風が吹きます。ドライヤーを床に向けると周りは外向きに風が吹くのと同じです。 ご存じのように地球は赤道付近から北もしくは南へと極地へ向かうほど気温は低くなります。ですので日本では南からの風は暖かい、北からの風は冷たいということになります。つまり南に高気圧があれば南風、北に高気圧があれば北風となります。 実際には海と陸地、地形等の問題もありそんなに単純ではないですが大まかな概念としてはこんなところです。
お礼
ありがとうございます。
- t_ohta
- ベストアンサー率38% (5242/13714)
> それなら、冬の高気圧でも同じではないでしょうか? 上空で5℃とか10℃の空気が下降してくるのと、-30℃とか-40℃の空気が下降してくるのでは地表付近での温度は雲泥の差です。
お礼
ありがとうございます。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11082/34532)
>夏と冬のそれぞれの季節において高気圧と低気圧で暑さ寒さがなぜ反対に作用するのかという質問です。 冬の高気圧はシベリアからやってきます。これが寒いのは説明不要ですよね?で、こいつは高気圧なので、本来はカラカラした風なのです。だから中国と朝鮮半島は雪が降らないのです。 そのカラカラした高気圧が日本海を渡るときに、日本海には対馬暖流という暖流が流れていますからこれが結構暖かい水なので寒い空気が通る過程でどんどん蒸発して雲が発生するのです。 それが日本の山脈に当たって新潟県とか飛騨地方なんかが大雪になります。 そして山を越えてきた風は群馬県だと湿度がなくなり「空っ風」になります。時々フェーン現象が起きて、やたらと熱い風になることもあります。冬の関東地方が乾燥しているのは「乾いた北風」が吹くからです。だから冬の関東は晴れが多いのです。 でも時々低気圧がやってきます。それは南から来る低気圧なんですね。南国の低気圧だから基本暖かいのです。冬の東京の雨が暖かいのは、南風を運んでくるからです。 けれど上空の寒気団が南下してくることがあって、そのタイミングに関東地方に低気圧がやってくると大雪になるのです。 高気圧と低気圧が夏と冬で作用が変わるわけではないです。それぞれの季節における環境が変わるので、そうなるのです。
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ありがとうございます。
- tetsumyi
- ベストアンサー率25% (1948/7539)
反対側は側からの風が吹くので寒くなるはずですですが 太平洋高気圧ってものすごく大きい。 反対側はハワイを越えてアメリカと言うことになります。
お礼
ありがとうございます。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11082/34532)
むっちゃ乱暴にいうと、太平洋高気圧は暖かい南の海域でできたものだから、南国製なのでそもそも暖かい。 冬の高気圧はシベリア高気圧で、むっちゃ寒いシベリアでできたものだから、北国製なのでむっちゃ寒いのです。 夏もシベリア高気圧がやってくる稚内とかだと涼しいですよ。半袖は要らないそうですから。長袖だと暑いのは、真夏のピークの10日間くらいだけだそうです。
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ありがとうございます。
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高気圧でも夏と冬が同じように暑くなるなんて思ってません。 夏と冬のそれぞれの季節において高気圧と低気圧で暑さ寒さがなぜ反対に作用するのかという質問です。
- t_ohta
- ベストアンサー率38% (5242/13714)
高気圧は下降気流によって地表近くの空気圧が高くなる現象です。。 空気は圧縮されると温度が上昇する性質があるので温度が高くなります。 また太平洋上の暖流によって空気が暖められているため、太平洋高気圧はより高温の空気をもたらします。 冬の高気圧は主に大陸側の高気圧で、地表付近は雪や氷の影響で元々冷えていますし、上空に寒気があるため冷たい空気になってしまいます。
お礼
ありがとうございます。
補足
>高気圧は下降気流によって地表近くの空気圧が高くなる現象です。。 空気は圧縮されると温度が上昇する性質があるので温度が高くなります。 それなら、冬の高気圧でも同じではないでしょうか? 冬の低気圧が高気圧より暖かくなる理由が分かりません。
- tetsumyi
- ベストアンサー率25% (1948/7539)
太平洋高気圧ですから北半球では高気圧の周辺で右回りの風が吹きます。 そうすると南の太平洋で温められた空気が日本にやってきますから温度が高く湿度が高い空気に覆われます。 それだけでなく特に関東では富士山を越えてきた空気が吹き降ろしてフェーン現象でさらに高温になってやってきますからたまりません。朝から暑いよー!
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ありがとうございます。
補足
右回りの風が吹くのは分かりますが、全方位から右回りの風が吹くので、太平洋側が暑くなったとしても、反対側は北側からの風が吹くので寒くなるはずですよね。フェーン現象の起きやすい山形地方以外でも全体的に暑くなる理由が分かりません。
お礼
ありがとうございます。