- ベストアンサー
ヘーゲルは弁証法で世界は進歩すると言っているの?
「世界の歴史は、自由の意識における進歩である」とヘーゲルは言っていますが、弁証法的思考を使えば、何でも進歩発展するのではないのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下のとおりお答えします。 >「世界の歴史は、自由の意識における進歩である」とヘーゲルは言っていますが、弁証法的思考を使えば、何でも進歩発展するのではないのでしょうか? ⇒確かに、理屈の上ではそう言えるかもしれませんね。 しかし、実際問題としては、テーゼ(正)×アンチテーゼ(反)→ジがンテーゼ(合)というプロセス、つまり、丁々発止の対話の結果として、アウフヘーベン(止揚)までうまく進まないことが多いのではないでしょうか。 この弁証法の原理がうまく作用した例として、中世・近代のヨーロッパ社会において、ヘレニズムとヘブライズムが互いに対立し合い、吸収し合う形でヨーロッパ世界の精神文化が具合よく醸成されてきた、とする見方があります。また、ヘーゲルの観念論的弁証法を吟味し、展開させたものとしてマルクスの唯物論的弁証法が有名ですね。とはいえ、これら2つの体系的な一大立論といえども、いろいろの異論・反論はあるし、ある意味、どちらも(特に後者は)いまだに実験段階の域を出ていない、とも言えるでしょう。 そんなわけで、仰せの事柄には一面の真理があるかも知れませんが、反面「論理と実践は必ずしも常に添い合うわけではない」と認識しておくのが望ましいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
その他の回答 (1)
- ノーバン(@nobound)
- ベストアンサー率13% (295/2109)
世界の進歩もいいんですが、日本の進歩が無い、日本が経済成長しない(シリアと一緒らしい。)ということが問題だということはわかってきたんですが、それは何となく、東日本大震災の後、なかなか地域の復興が進まないことに似ている気がしました。 その理由は、たぶん地域復興を地域に任せて、国があまり介入しなかったことによると思います。 とすると、日本の産業がほとんど成長しないのは、国が積極的に企業経営成長に介入しないからではないか? よくわかりませんが、大企業の内部留保が拡大している時に(たぶん不安で)、国のセーフティネットを個人ではなく、企業にかけ、設備投資、開発投資で失敗しても、逆に失敗する人、会社こそセーフティネットで守られるという、選択的セーフティネットなど、国の企業への介入がいるのかなとちょっと思いました。 それは社会主義では無いと思います。