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植物が枯れるときの色の変化

植物は枯れると色が茶色っぽくなりますよね。また、植物の根は枯れると茶色が濃くなりますよね。これらの色の変化はどうして起こるのでしょうか?なにか茶色の物資が集積するのでしょうか?どなたか知っている方いませんか?

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  • hebikera
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回答No.2

sesameさんの説明ではかなり誤解が生じてしまいます。 アントシアンの専門家としては植物の枯れた色をアントシアンのせいとはしないでいただきたいものです。 そもそもアントシアンは花青素ともいい、花や果実などの色(赤、青、紫など)の原因となる物質です。この色素の本体であるアントシアニジンとその配糖体であるアントシアニンを総称してアントシアンと呼ぶのです。 では、植物の枯れたときの色はいったい何なのか? 植物が生きている間はクロロフィルのせいで緑色をしていますが、枯れるとクロロフィルが分解されてしまうので緑色が失われてしまう、というところまでは間違いありません。植物が枯れてしまうと細胞内に含まれるタンニンなどのフェノール類が酸化・縮合し、茶色の高分子を形成します。これが枯れた植物の色の正体です。 確かに縮合型タンニンの一部にロイコアントシアニンやプロアントシアニンといった物質があり、ロイコアントシアニンはアントシアニンの生合成過程でも作られますが、「ロイコ」とは「白」を意味する言葉であり、したがってロイコアントシアニンに色はありません。大体、ロイコアントシアニンはアントシアンとは呼べません。 また、同じ枯れた葉でも、もみじにはアントシアニンが含まれています。だからこそもみじはただの枯葉とは違う美しい色をしているのです。

kbm
質問者

お礼

ありがとうございます。なるほど、枯れた植物の色の正体は、タンニンなどのフェノール類が酸化・縮合し、茶色の高分子となったものなのですね。それでは、もう一つお聞きしたいのですが、酸化・縮合する前のフェノール類と、酸化・縮合した後のフェノール類は、区別して定量することはできるのでしょうか?

その他の回答 (4)

  • hebikera
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回答No.5

再びhebikeraです。 >酸化・縮合する前のフェノール類と、酸化・縮合した後のフェノール類は、 >区別して定量することはできるのでしょうか? 私はタンニンなどの定量を行ったことはありませんが、恐らく可能だろうと思います。有機溶媒で抽出したサンプルをHPLCなどの機器を使って分析すれば定量できると思います。ただ、どんな溶媒を使って抽出し、どんなカラムを使い、どんな溶出系にすればいいか、という細かいところまでは分かりません。 そういった方面の論文をお読みになるか、大学などに在籍されているのでしたら出入りの業者に聞いてみられるか、「教えてgoo」でまた新たに質問されて見られるかしてはいかがでしょうか?

  • hebikera
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回答No.4

本題から離れてしまうので質問者のkbmさんには悪いのですが、アントシアニンに関する補足です。 アントシアニジンはその構造により青系の色を示すもの、赤系の色を示すものと分類されますが、アントシアニジンに結合する糖の数や場所、化学的な修飾の有無、溶液のpH、ある種の物質の共存により、その色の発現が大きく変動します。 したがってどれが赤色色素だと断言はしづらいのですが、一般的にペラルゴニジン系アントシアニンがオレンジ赤~赤を発現し、シアニジン系アントシアニンが赤を発現している場合が多いです。

noname#21649
noname#21649
回答No.3

私は.水分補給の減少によって.クロロフィル(緑又は赤)とアントシアニン(青から紫)の色が薄くなり.多少耐性のあるカロチノイド系色素(黄色から赤)が残るものの.次第に分解され.糖蛋白やポリフェノール系渇変物質が残り.茶色に変化すると覚えています。 が.アントシアニン系赤色色素の存在だけは聞いたことがないのですが.記憶違いでしょうか。アントシアニン系赤紫の色素の存在は存じています。

  • sesame
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回答No.1

植物の組織は多糖類の一種であるセルロースでできています。 生きている植物は、その細胞の中に葉緑体という細胞内小体があり、それに含まれるクロロフィルという物質の色で緑色を呈しています。 植物が枯れて、水と養分が葉緑体に供給されなくなると、葉緑体は分解してアントシアンという物質に変わります。 これが枯れた植物の茶色の正体です。