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資産の証券化
本日7月3日の日経新聞17面にSPCの記事がでていました. これは借入金などでBSをふくらませないで事業を拡大する 方法だそうですが、 なぜBSをふくらませないないかわかりません.誰か教えて ください.
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こんにちは。 新しい資金の調達方法として資産の証券化が注目されていますね。 資産の証券化というのは、自分が所有する建物や土地を一旦、売却しそれを証券化して投資家に投資してもらうという形になります。 つまり、B/S上で固定資産に上がっていた土地や建物が減少(売却するため)し、その分、流動資産の現金(売却代金)が増えるということになり、B/Sが膨らまないとはこのことを言っているのだと思います。 資産の流動化を行うことにより、色々メリットがあります。 例えば、東京の一等地に大きなビルを持っていても、金額が高すぎてなかなか買ってくれる相手がみつかりません。 ところが、証券化にすると小口化することも可能なため、買う方も買いやすくなり、資金の調達も容易になります。 そして、今後、日本でも「固定資産の減損会計」が導入される予定ですが、これに伴い、資産の証券化が注目されています。 これは、土地や建物の固定資産を時価で評価し、含み損があるものは、損として計上しなければなりません。 しかし税法上、固定資産の評価損の計上は、なかなか認めてもらえないのが現実です。 ところが、税法上、売却損は認めてもらえるため、証券化して売却すると節税効果も期待できます。
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不動産流動化がようやく日本でもはじまりましたね。 私は不動産業で経理担当してるので、先日そのセミナーに行ってきました。 資産を担保に借入金を増やすということは、資産(例えば土地・建物の値段)が下がって万一倒産した場合、貸した(例えば銀行)側は、回収できなくなってしまいます。借りた側も、貸す側も、1つですので資産の価値の増減で大きなリスクを負いますね。 そこで資産を流動化、つまり小口に分散した証券を発行し、リスクを分散します。 配当は少ないが、元金保証のあるものから、ハイリスクハイリターンを狙えるもの、その中間のものなどいろいろな種類があります。 こうすれば、利益が減少したときにも、一定の支払利息のある借入金と違って、利益が大きいときは大きな配当、逆にない時は支払わないという安全性が生まれます。 また、現在では、不動産の価値ではなく、その不動産の生み出す「収益(ビルのテナント料など)」により証券の価値が決まり、よい不動産があれば、会社の信用力が低くても、大きな資金を得ることができるようになってきました。 所有と経営を分離することによる、収益性アップ・経費節減も大きなねらいです。 それと、個人投資家もいろんな種類の証券を購入することで、投資家自体もリスクを分散できます。
お礼
どうもありがとうございました.状況によってはいろいろな 商品があるというのもわかります.そのことが一般投資家が まだ、不動産証券化商品を購入しずらいくさせているみたいですね.これは以前問題になった抵当証券とどういう違いが あるかということをマネ->投資>その他のところで質問を だしています.よければ回答してください.
証券化による資金調達は、企業の借入金としてではなく資産売却となるため、BS上では資産の減少と資産の増加となり、資産が膨らまないのです。 資産の証券化についての詳細は、参考URLをご覧ください。
お礼
会計上の説明どうもありがとうございます.簡単明瞭でわかりやすいですね.これは一種のセ-ルス・リ-スバックですか.また改めてお尋ねします. ついでにこれは以前問題になった抵当証券とどういう違いがあるかということをマネ->投資>その他のところで質問をだしています.よければ回答してください
お礼
切り口がわかりやすいですね.資金調達と節税という観点から注目されているのですね.これは一種のセ-ルス・リ-ス バックですか.また改めてお尋ねします. ついでにこれは以前問題になった抵当証券とどういう違いがあるかということをマネ->投資>その他のところで質問をだしています.よければ回答してください.