• ベストアンサー

ミャンマーでは何故、国軍が国民に弾圧を加える?

現在のミャンマー国軍はクーデータによって政権を奪いましたが、何故、大多数の国民が選んだ代表から政権を奪って、国民に「弾圧」を加えるのでしょうか? 国軍とはミャンマーの国民では無いのでしょうか?  もし、国民であれば、時代が流れて平和になった時に、歴史の汚点として残ることが分かっているのに、国軍は今の圧政を続けるつもりなのでしょうか? 一時的な利益を求め、長い歴史の観点からの利益を失うことをご存知なのでしょうか。 技術系で細かいことに関しては素人ですが、わかる範囲でご教示願います。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • eroero4649
  • ベストアンサー率32% (11216/34839)
回答No.4

アウンサンスーチーさんの父親で「建国の父」と国民から広く尊敬を集めているアウンサン将軍は、その名の通り元々軍事的リーダーで当初は大日本帝国と組んでビルマ(ミャンマー)独立を果たしますが、第二次世界大戦で大日本帝国の敗色濃厚と見るや日本を裏切りイギリス側につき、クーデターを起こして日本軍を追いやったということをやっています。 つまりミャンマーにとってはクーデターは時に自国の独立を保つ手段でもあるのです。なにせ建国の父がそういうことをやっていますからね。 そのアウンサン将軍は何者かによって暗殺されますが、ミャンマー人の間では「イギリスに暗殺された」と信じる人が大半だといいます。 軍事政権は長いことそのイギリスと戦ってきたという現代史があります。「ビルマ独立戦争」とはイギリスとミャンマー人との戦いだったのです。実際、軍事政権はミャンマーの豊富な鉱物資源などをイギリスから徐々に取り戻すなんてこともやっていたのです。 またスーチーさんによって樹立した民主政権は、発展途上国の民主主義のお約束で、腐敗だらけでもありました。誰が権限を持っているかが不明瞭で、なかなか話が前に進まないのです。 だから多くの日系企業は軍部ともパイプを持っていました。軍隊ってところは上意下達の組織ですから「階級が上の人からの命令を持ってきた」というととにかくそれは実行されるんですね。 軍部の上層部というのは、ある意味エリートでもありますから「アホな国民に任せると、国がしっちゃかめっちゃかになる」という思いもあるのです。イギリス人の夫を持つスーチーさんは、軍部からすると「イギリスの手先」にも見えるんですね。 だったらスーチーさんを殺しちゃえばいいじゃないか、他にこれといった民主化リーダーがいるわけでもないし、と思わなくもないのですが、なぜか軍部はそれは絶対にやらないですね。 「アウンサンの血筋をひく」というのは、もしかしたらミャンマー人にとっては日本における天皇のような存在なのかもしれませんね。 軍事政権が民主化する上においては、こういう流血と暴力は避けて通れない道なのですよね。韓国でもそうでしたし、フィリピンなどでもそうでした。もっといえば元祖革命であるフランス革命もルイ16世やマリーアントワネットからロベスピエールに至るまで断頭台に乗せられた人は数知れず、「レミゼラブル」にもあるように蜂起と弾圧をくり返しながら変わっていきます。 教育水準が行き届かない国での民主化ってのは、本当に大変なのですよ。日本は江戸時代から庶民への教育水準が高かったので、明治維新という国家と社会と文化が劇的に変わる出来事があんなにスムースに事が運んだのですが、世界史から見ると極めて稀なケースです。

Nebusoku3
質問者

お礼

難しい問題なのですね。 今、国軍のTOPの方が正常化されれば、本当の意味の国の英雄になれるのに残念に思います。 ありがとうございました。

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (3)

  • g27anato
  • ベストアンサー率29% (1166/3945)
回答No.3

報道されてない事も含まれるので少し難しいかもしれませんが…、 ミャンマー国民は軍政支配を嫌った民主主義です。 ミャンマー国軍は軍政時代の支配者です。 国軍は力による政権奪還を進めているのです。 ミャンマーは昔のビルマ、ビルマといえば仏教国です。 ミャンマーは北のイスラム教徒(ロヒンギャ?)を排斥してます。 イスラム教徒排斥といえば、北の隣国が西のイスラム地域(ウィグル?)で強硬な共産支配を行ってます。 ミャンマーと中国は同じ「反イスラム」で軍政が一致します。 中国はインドと敵対してます。 インドの隣、インド洋のスリランカに軍艦が寄港できる港湾を所有し、 南支那海の西沙諸島に基地を設けています。 中国は反民主主義の共産主義です。 中国が民主主義を排除するミャンマー軍政と連携できれば、インドと東南アジアを分断してインド洋に進出できます。 同時に日、米、豪とイスラム圏との原油供給を遮断できます。 中国のインド洋進出の目的が、 ミャンマーの軍政支配を支援してるものと考えられます。 ミャンマー国軍は中国の支援を受ける事でミャンマー国民を支配できる事になります。 つまり、中国とミャンマー国軍の利害が一致してる事で、 ミャンマー国軍は中国の支援を受けながら強硬に軍政支配を押し進めているものと考えられます。

Nebusoku3
質問者

お礼

周囲の状況が複雑に絡み合っているのですね。 一概にこうだとは言えない部分があることが良く分かりました。 ありがとうございました。

すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.2

為政者にありがちな独裁を求めているのでしょう。 中国の受刑者の多くは冤罪だ。と言われています。政治犯が多く、 現在の中国政府に逆らうものは殺す。という姿勢です。 文化大革命で知識人や学者を多く殺害したのも、自分らの利益の邪魔 になる者は死刑になる。という構図ですね。 ソビエト連邦時代のロシアでも、エルサレムへ行ったという学者が 死刑になった。という事件がありました。政治体制へ反逆だ。という 理屈というより屁理屈です。この学者は古代の文書を解読するために エルサレムへ行っただけなのに。 日本でも、明治時代の初期にはキリスト教信者は弾圧され、斬首され ました。つまり、為政者にとって邪魔なのは、政治体制に脅威となる 者は消す。という姿勢です。 太平洋戦争当時の日本はそれが顕著に表れていました。海軍の暗号 がアメリカ軍に解読されていたにも関わらず、国民の中にスパイが いると疑った憲兵が国民を取り締まり、牢獄へと入れていました。 これは、独裁政治の特徴です。国民を信用せず、言うことを聞かない 者は消すという恐怖で縛り付ける。歴史に汚点を残すというような ことは考えていないのです。

Nebusoku3
質問者

お礼

独裁の連鎖というものでしょうか。 ミャンマーは折角、国民の為の政治が出来そうな雰囲気だったのですが、残念です。 この事態を打破できるのは現在の国軍のトップだと思いますが、善政を試行錯誤して歴史的な偉人にはなりたい気持ちは無いのでしょうか。 ありがとうございました。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (817/3048)
回答No.1

>国軍とはミャンマーの国民では無いのでしょうか? ミャンマー軍は孤児を集めた特別な部隊を作り治安維持と軍隊の統治にあたっています。彼らは国民ではなく軍隊の子です。 >もし、国民であれば、時代が流れて平和になった時に、歴史の汚点として残ることが分かっているのに、国軍は今の圧政を続けるつもりなのでしょうか? 軍にとっては軍が力を失うことこそ汚点であり、軍が権力を維持できるなら融和もありますが、軍による支配が否定されれば圧政で権力を奪い取ります。 >一時的な利益を求め、 長年軍事独裁が続いた国です。一時限定的な民主化も現在軍のトップに立っている ミン・アウン・フラインが自ら行ったことです。自分の力で行った民主化ですので失敗すればまたもとに戻すこともできるし永続的な支配も可能と思っていることでしょう。

Nebusoku3
質問者

お礼

>ミャンマー軍は孤児を集めた特別な部隊を作り治安維持と軍隊の統治にあたっています。彼らは国民ではなく軍隊の子です。 ⇒なるほど、その様な状況なのですね。良く分かりました。 >軍にとっては軍が力を失うことこそ汚点であり、軍が権力を維持できるなら融和もありますが、軍による支配が否定されれば圧政で権力を奪い取ります。 ⇒先が見えない状況ですね。 >長年軍事独裁が続いた国です。一時限定的な民主化も現在軍のトップに立っている ミン・アウン・フラインが自ら行ったことです。自分の力で行った民主化ですので失敗すればまたもとに戻すこともできるし永続的な支配も可能と思っていることでしょう。 ⇒完全な独裁の国ですね。この方が国の将来を憂いて的確にリードすればいい国になるのでしょうにね。

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A