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詰め将棋と詰め碁のコンセプトの違い
詰め将棋ってあるじゃん。アレって、王様を狙って投了に追い込む問題だけですか? しかも、詰みまで手数が長くなりそうでも、先手は毎回王手をかけなきゃいけないようです。こんなことしなくてもいいような。最終的に投了させれば目的達成なのでは? 王将を逃げること、あるいは、竜王を取ることや竜王を逃げることを正解とする詰め将棋があっても良いと思いましたが、ドーかしら?もしかして、ありますか? 竜王を取っても、王将を取らなければ無意味なのだろうけど、竜王を取ることは大きいよね。そういう問題を解くことは、効果的な練習のような。 囲碁だと、数個の石の生き死にを考える問題もあるよ。しかも、毎回アタリを打たなくてもいいです。だけど、碁盤は広いし、数個の生き死にで詰んでも、それが決め手になるとは言い切れず、他のエリアで逆転できる可能性があるよね。あとは、コウやセキにする問題もある。 囲碁と将棋で、詰みに関するコンセプトなり考え方が違うのかな?囲碁だと、数石を守る、数石を殺す、コウやセキにするといったパターンがあります。そして、その死活が決勝につながるとは限らないし、毎回アタリを打つ必要はありません。だけど将棋だと、決勝の場面で、毎回王手で、投了に追い込むしかパターンがありません。
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- fujic-1990
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詰め将棋は、攻める側は盤上の駒と事前に指示された駒だけを使って「王手」を連続して、王を追い死に追いやる。 攻められる王側は、盤上の自分側の駒のほか、攻める側の駒以外の全ての駒を合駒に使って、攻撃を防いでよいというものですよね。 ルールが全然違うので、詰め将棋は、本将棋とは関係ナイ、別のゲームです。「思考訓練」にはなりますが、別物。数学の勉強だって、1つ1つ積み重ねる思考訓練にはなると思います、その程度のつながりしかありません。 なので藤井さんに「詰め将棋なんてやめろ」とアドバイスした先輩棋士もいたようです。本将棋には役立たないのですから、当然の考え方です。 それに対して詰碁は、囲碁をやっていると頻繁に盤面に出る「死活問題(石が生きているか死んでいるか)」ダケを独立させた問題です。 囲碁をやっている時は、あの一群の石Aはすでに死んでいると思えば、石Aにちょっかいをかけず、安心して他の所に打つことができます。すでに死んでいる石にグチャグチャとちょっかいをかけると、その間に相手は他の大場に打ちますので、囲碁に負けます。 他の場所に対する配慮を排除して、一群の石Aダケを盤上に並べて、生きているのか・死んでいるのかを問う問題が詰碁です。当然、詰碁は囲碁の役に立ちます。 従って、囲碁が強い人は詰碁も強いです。強い人は自分で詰碁問題を作ったりもします。 つまり、詰め将棋と詰碁のコンセプトの違いは、それぞれ本物(本将棋、囲碁)とは別のお遊びか、それの勉強になるのか、の違いです。
- lolipop-sapporo
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>アレって、王様を狙って投了に追い込む問題だけですか? はい、そうです。正確には「連続王手で詰みの状態に追い込む」もので「投了に追い込む」ことが目的ではありません。 >詰みまで手数が長くなりそうでも、先手は毎回王手をかけなきゃいけない もちろんそうです。実戦では詰まさなければ意味をなさない局面が多発します。確かに「最終的に投了させれば目的達成」ですが、相手より自分が先に投了するようでは意味がありません。囲碁と違い、将棋の終盤戦はスピード勝負(=一手違い)となることが多いのです。 >王将を逃げること、あるいは、竜王を取ることや竜王を逃げることを正解とする詰め将棋 「王将を逃げること」を目的とした「逃れ将棋」というものは存在しています。将棋棋士の森信雄七段が得意としており、何冊もの著書があります。「竜王を取ることや竜王を逃げることを正解とする」ものはありません。むしろ「竜王」「飛車」「竜馬」「角行」をすべて捨て駒にする詰将棋ならたくさんあります。 「終盤は駒の損得より速度」というのが江戸時代からの格言です(笑)。
- asciiz
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囲碁はイマイチわからないので詰め将棋に関してだけ。 >先手は毎回王手をかけなきゃいけないようです。 >こんなことしなくてもいいような。 >最終的に投了させれば目的達成なのでは? 詰め将棋は、対局の最終局面、詰むか詰まされるかのシミュレーションです。 実践では、最終局面で一手でも攻めが切れると、こちらが王手され、そのまま負けてしまうと言うことがよくあります。 なので、一分もスキを与えること無く、王手をかけ続けければいけない、と言うルールになっています。 そして、相手は可能な限り逃げます。 こちらの都合の良いように動くと考えて、「ハイ、5手詰め」というようなわけには行きません。 相手が最善手で逃げても、あと○手でこちらの勝ちは決まっている、そういう場面だ、と言うものが詰め将棋ですので、「こういう手順で投了に追い込める」という問題しかありません。 -- 途中の場面での有利不利は、棋譜を進めていって、盤面にある駒、手駒、全てを含めて評価値を出してくれるソフトがあります。 将棋には遠くから飛び込んでくる飛車・角、駒を飛び越えられる桂馬があり、囲碁に比べてずっと盤面が狭いので、離れた位置の駒でも無視できません。 なので、一部を切り出してしまうと、有利も不利も何も言えなくなってしまいます。 それで、切り取った途中の場面は問題に出来ないんだと思います。