地絡には、地絡した三相交流の電線の本数によって
1線地絡、2線地絡、3線地絡
の三種類があります。短絡にも
2線短絡、3短短絡
の二種類があります。
超高圧の送電線では事故の起きた相のみの遮断器を開路して、アークが消滅する時間後に短時間 ( 0.3s ) で再閉路して、停電の影響を最小にする工夫がなされている場合があり、どの事故が起きているかを正確に検出することが問題となる場合があります。従って、そのための保護継電システムを設備しています。また、どの事故が発生したかによって系統に発生する異常電圧の発生様態にも影響し、系統を運用する電力会社は送電線建設前に全ての故障について解析を行っています。実は 500kV の超高圧の送電線では直接接地系統であるために、最大短絡電流は3短短絡ではなく、電源変圧器の直近の1線地絡になることが多いので、遮断器の選定にも関わってきます。
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