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保護者が病気になった場合の障害のある子の処遇方法
子供と二人世帯です。子供は35歳で知的障害・精神障害者です。もし、小生(74歳)が病気になった場合の子供のいく先がありません。 短期入所施設は土日は開所していません。グループホームの利用等の道はあるのでしょうか?どういう対応が考えられるでしょうかどなたかご教示ください。よろしくお願いします。
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今晩は。長文になります。 知的障害・精神障害者のお子さんが心配なんですね。 でも安心して下さいね。専門のグループホームは有りますから。 障害を抱えている人にとって親元から自立した生活というのは大きな課題となっており、その環境を整えていくことが求められていることがわかります。 そういった課題を解決すべく、自立した生活を行える環境として『障害者グループホーム』が設けられました。『障害者グループホーム』では、少人数で生活を送りながらも必要な支援やサポートを行いながら、地域との交流をはかり自立した生活を送ることを目的としています。 『障害者グループホーム』の利用を考えている方にとって、利用する方法や手順は気になりますよね。 (1)福祉施設の多くは自治体を経由して入居したりしますが、障害者グループホームの場合は自治体を経由することはなく個別でそれぞれの施設へ入居の希望を提出しますので、自治体への申請は必要ありません。しかし、障害がどの程度あるのかというのを明記してもらうために、自治体へ障害者手帳を申請する必要があります。 障害者手帳には、「身体障害者手帳」「精神障害者福祉保健手帳」「療育手帳」がありますので、利用者の方の障害が何なのかを把握した上で、自治体へ手帳の申請を行いましょう。 (2)先ほど述べたように、障害者グループホームは自治体を経由しての申請はなく、自分で民間の障害者グループホームを見学したりして直接その施設へ入居希望を提出します。 ケアマネージャーや市区町村の障害福祉窓口などに問い合わせを行い、障害者グループホームを利用したい旨を伝えましょう。そうすると、どのような施設があるのか、どういった所が特化しているのかなど詳しい情報を教えてくれます。また、自治体によっては障害者グループホームに空き部屋があるのか、満室の場合であれば隣接した障害者グループホームを紹介してくれることもありますので、まずは相談してみることが大切です。 (3)ケアマネージャーや市区町村の障害保健福祉相談窓口などから、いくつか障害者グループホームの情報や連絡先を教えてもらうことが出来たら、気になる施設へ見学に行きましょう。 障害者グループホームの多くは、各施設のホームページを持っている場合が多いので事前に確認しておくと、入居した時のイメージをつかみやすいですが、入居を検討するのであれば必ず見学にいきましょう。見学を行うことで、実際に障害者グループホームで生活をしている人の様子や施設の雰囲気、生活支援員がどのような人なのかを知ることが出来ますし、実際にそこで生活をしていくイメージをすることが出来ます。 パンフレットやホームページ上のイメージと異なる場合がありますんで、気になった施設は必ず見学へ行くことが大切です。 (4)入居を希望する障害者グループホームで面談を行う 障害者グループホームの見学を終えたら、面談を行い入居できるかどうかが決定します。面談では障害の程度や、日常生活で困難に感じていることや、サポートや支援はどうすべきかなどを詳しく質問されることがありますので、事前に話す内容をまとめておくとよいでしょう。サービス等利用計画を作成したり、利用契約などを行っていきます。 (5)障害者グループホームと直接契約を行い入居する 施設と契約を行ったら、入居に必要な物を用意し準備が整えて入居します。 必要なものは施設によって様々ですが、提出すべき書類などは必ず記入漏れがないかをチェックしておきましょう。 障害者グループホームへの利用手順は基本的には上記のようになります。しかし、施設によっては契約を行うまでに数回面接を行ったり、費用についての相談があったりと時間がかかる場合があります。障害者グループホームは自治体で審査を行うのではありませんので、あくまでも申請を行い審査をするのは施設になります。ですので、それぞれの施設で入居までの時間が異なったり、必要な書類、用意しなければならないものが違いますので漏れがないように注意しつつ確認していきましょう。 (6)障害者グループホームは、日常生活や社会生活を行う上でサポートを受けながら自立や復帰を目標としていますが、入居できる期間は定められているのでしょうか? 実は基本的には障害者グループホームへの入居期限は無期限であることが多く、希望すれば長く利用することも可能な施設が多くあります。 しかし、中には入居期限を定めている施設もあり、そういった場合には数年経過したら退去しなければならない所もあります。 また、数年おきに更新料がかかる場合もありますので、事前に施設に確認しておくと数年間の費用なども目安をつけやすくなるので費用に関することや、入居できる期間については直接施設の相談員や担当者へ問うようにしましょう。 精神疾患の方を対象とした障害者グループホームの場合だと、自治体によっては滞在型のグループホームと通過型のグループホームと2種類わかれる場合があります。 滞在型のグループホームの場合は、利用期限に制限がないので永続的に利用することが可能になりますが、通過型のグループホームの場合であれば基本利用できるのは3年間になります。 このように事前に利用期限がきめられている施設もありますので、後で知らなかった、ということがないようにチェックしておきましょう。 (7)障害者グループホームは、地域社会において障害がある人も支援やサポートを受けながら自立した社会生活を送ることを目指す福祉制度の1つです。 小さい時は親がサポートを行っていたとしても、いずれ大人になると親も高齢になっていき十分なサポートが行えなることもあり、自分自身で生活を行っていく力を養うことを目的としています。一人暮らしとなるとどうしても様々な不安がついてまわってしまいますが、障害者グループホームだとその人にとってどのような支援が必要なのかということが明確になっていますので、必要なサポートを行いながらも社会生活を送っていく一歩に繋がっていきます。 障害があるから自立出来ないのではなく、障害を抱えている人もサポートを行うと自立した生活を送ることが出来るように支援していくのが障害者グループホームの目的です。 障害者グループホームは、施設によって特色が様々になりますので、まずは自分にあった支援を受けることが出来る障害者グループホームを見つけ自立へ向けた一歩を踏み出してみましょう。 長文になってしまい申し訳ございません。 健康に過ごされる事を陰ながら願っております。
お礼
本当にご丁寧な説明ありがとうございます。よくわかりました。助かりました。