恥ずかしいとは思いますが、合理的でもあると思います。中小企業の社長が大得意の大企業の社長に媚びるのと同じで、ビジネス上良好な関係を保つ必要があります。
日本は世界第3位の経済大国で、G7のメンバーでもあります。だからと言って国際政治の中でアメリカや中国と対等、同等と考えたら大間違いで、世界は今米中の二大超大国G2で成り立っています。このG2とどう言う付き合い方をするかは日本だけでなく世界の国々の重要課題です。日本は中国と決して安心して付き合える状況に無くとなれば良きにつけ足きにつけ米国との良好な同盟関係を機軸に中国や他の国々と付き合うと言う作戦は間違ってはいません。お隣の文在寅大統領はどうも理想主義者で、かつ国民の意見や感情を重視する人の様で、アメリカや中国と付き合う時にも原則論で当たってしまって、閣下としてどちらともうまく言っていない。それに対して、わが安倍前総理は、2016年にトランプが大統領戦に勝利するやいなやまだ正式に就任もしていないのにすっ飛んで行って擦り寄った。それまでのバラク・オバマとの”バラクー晋三”関係がなかったかの様な変わり身の速さ。恥ずかしいとは思いましたが、結果論で言うと、その後EUの国々がトランプと良好な関係を気付けずに苦労する中で、世界の首脳で唯一トランプとの間を取り持つことができる人として評価もされています。また、トランプが隣国のカナダ、メキシコ、ドイツ、韓国などに無茶苦茶な不平等貿易交渉を要求する中で、名指しにしていた日本にはほぼTPPで合意した程度のレベルで引き下がるなど、他国からしたら驚くほどの成果をあげていると思います。その上で、中国の習近平に対しても一帯一路に賛同する意欲を親書で送るなど関係改善を実現しつつあったのだから、安倍さんは、国家のプライドとか国民感情とかを置いておいて現実を見て早く動くと言うビジネス的なセンスは高かったと思います。
問題はこれからで、米中が激しく対立していて、それぞれ世界でのリーダーシップや信頼感を失って、今はG0の時代に入ったとも言われている中、どう立ち回るかは難しい課題だと思います。ただ、世界を見ずに根拠無く「日本人のプライド」見たいな物だけで動いたら国が衰退します。
お礼
自分が小物であると分からんか...