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ドミナントネガティブの問題点について
培養細胞で遺伝子の機能を抑制する方法の1つである”ドミナントネガティブ”の問題を教えてください。
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- Dr_Hyper
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回答No.1
ドミナントネガティブの原理は理解していますか? 例えば,膜レセプターの膜貫通部分より外側のレセプター部分だけ過剰発現させれば,レセプターにリガンドが結合しても下流へのシグナルが伝達されないので,ドミナントネガティブとして使えます。 が,例えば,その膜レセプターが多分子と二量体を形成していたりすれば,もう一方のレセプターのほうからシグナルが伝わったり。 本来は単体で機能しているのにドミナントネガティブが過剰にあるために本来の機能を正常に果たせるはずのレセプターなどの機能を阻害してみたり,いわゆる特異性を持たせられない可能性も考えられます。 変異体の過剰発現のために本来形成される複合体形成に異常をもたらせたり,細胞内での配置をおかしくしたりと,様々な可能性が考えられるので,現在ではsiRNAなどのノックダウンや,クリスパーなどのゲノム編集による,その因子だけの欠損,欠失がより信憑性が高いと考えられていますね。