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培養細胞の利点と問題点、そして適切な書籍選び
- バイオ系の博士1年の学生が培養細胞を用いる手法の利点や問題点を知りたいです。また、培養細胞を用いた手法が解決できる問題点についても知りたいです。
- 培養細胞を用いる手法の問題点として、細胞の調整に時間がかかることや内在性因子による非特異的な反応があること、ロットによって反応に差が出ることなどがあります。一方で、培養細胞を用いる手法は細胞の状態をコントロールできるなどの利点もあります。
- 培養細胞を用いる手法に関する書籍では、培養細胞の利点や問題点だけでなく、その歴史や概観なども含まれています。適切な書籍を選ぶためには、自身の研究と比較して問題点がどのくらい解決できるのかを具体的に知ることが重要です。
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質問者が選んだベストアンサー
>培養細胞を用いるという手法についての歴史や、ある程度詳しく概観するような内容を含む書籍 培養細胞はたーーーーーーーくさんの種類がありますので、それを網羅した書籍はないんじゃないかなぁと個人的に思いながら書き込んでいます。 まず、「培養細胞を使うよりも簡便な方法」とありますが、 実際に、培養細胞を使ったらどのような実験になるのか そのプロトコールを見つけてみてはいかがでしょうか。 そのような実験書は以下のようなものから調べると沢山あります。 http://www.yodosha.co.jp/book/9784897068848.html >「培養細胞は細胞の調整に時間がかかる」 >「ロットによって反応に差が出てくる」 培養細胞を使ったことがなくても、想像できることがあると思います。 培養細胞は「生き物」であるということです。生き物を状態良く維持するのはむずかしいと思いませんか? それに培養細胞は全世界でありとあらゆる種類がいます。 そして、もとは同じ細胞であっても、同じ名前であっても 飼っているうちに性質(ロットによっても)が微妙に異なっていったりします。 「生き物を扱うのは簡単ではない」 というこということです。 >実際細胞の調整にかかる日数は何日くらいなのか 細胞によって、また実験によってさーーーーーまざまです。 >「内在性因子による非特異的な反応が問題となる」 細胞は小さいですが、想像してください。 その中では、たーーーーーくさんの物質が働いているのです。 非特異的な反応とやらも出てきそうな気がしませんか? >非特異的反応で実験がうまくいかなくて困るというケースが実際どのくらいの割合 全体の実験の数と、そのうちでうまくいかなかった実験の数 誰が集計して、統計しますかね・・・。 もし、可能なら、他の研究室でも培養細胞を扱っている所に行って 話を聞かせてもらうのが参考になると思います。 私も扱っていますが、どのような実験で使う方法が「培養細胞を使うよりも簡便な方法」なのかわからないので何とも言いようがありません。 それはここで公開することではないでしょうし。
お礼
お礼の心づもりが間違えて「補足欄」に入力してしまいました。あしからず。
補足
さっそくご回答下さり、ありがとうございます。 培養細胞を扱っている方との感覚のずれがわかるので、コメント全てが参考になります。 「培養細胞実験ハンドブック」を今度立ち読みしてみようと思いました。 それから私の実験系の目的、を書き忘れていました。 「受容体の修飾因子のスクリーニング」が目的です。 薬剤候補物質の探索にはすでに多くの培養細胞が用いられていると思うのですが、そのスクリーニング初期段階をもっと簡便化できる方法を考えています。 otxさんがおっしゃる通り、その目的で培養細胞を用いた場合、の実験方法を具体的に調べてみることも一つ参考になりそうですね。 どうも有り難うございました。